「1,000円以内で回らないお寿司なんて食べられるわけがない」
そう思っていた私の常識を覆してくれたのが、神戸・新開地にある「源八寿し 南店」です。なかでも注目なのが、15:00までのランチタイム。赤出しまで付いた並盛ランチがなんと550円(税込)という驚きの価格です。
安さだけでなく、一貫ごとのクオリティもしっかり本格派。地元で長く愛されてきた理由を、実際に味わいながら探ってきました。
源八寿しは新開地駅3番出口より徒歩1分

源八寿し 南店は、「新開地駅」3番出口から歩いてすぐの場所にあります。商店街のアーケード内にあるため、天候を気にせずアクセスできるのも嬉しいポイントです。

お店の前に立つと、昔ながらの木の暖簾と大きく書かれた店名が目に飛び込んできます。扉を開けるとすぐにカウンターが広がり、目の前には新鮮なネタが並ぶガラスケース。常連のお客さんで賑わう空間は、初めて訪れてもどこか安心できる雰囲気があります。
私が訪れたのはオープンから1時間が経った13時ごろ。平日にもかかわらず、2組が順番待ちをしていました。店内には1階だけでなく2階席もありますが、入店後も次々とお客さんが訪れ、常に満席の状態。地元の常連客から観光客まで幅広く愛されている様子が伝わってきました。
ランチ550円も!今回は880円の寿司ランチを注文

源八寿し 南店のランチタイムは、550円(税込)で楽しめる「並盛」が名物です。赤出しまで付いたワンコイン寿司は驚きですが、今回は1.5人前の880円(税込)の寿司ランチを注文しました。

テーブルに運ばれてきたお皿には、マグロやハマチ、タコ、エビ、イカなど定番のネタが並びます。ネタの厚みやシャリのバランスはしっかり本格派で、見た目からも満足感が伝わってきました。さらに赤出しもセットになっており、ボリュームと質の両方を楽しめる内容です。

ちなみに、並盛ランチの場合はマグロ、ハマチ、タコ、エビ、玉子、かっぱ巻きが入っていました。
コスパが良すぎるネタの厚みと旨さ

まず口にしたのはマグロ。赤身の色合いは鮮やかで、見た目から新鮮さが伝わります。ひと口頬張るとクセのない旨みが広がり、ほどよい酸味のシャリと合わさって後味はすっきり。シンプルだからこそ、素材の良さと職人の丁寧な仕事が際立ちます。
続いてタコは、厚みのある身が印象的でした。噛み応えがありながらも固すぎず、噛むほどに甘みがにじみ出てきます。タレの照りが食欲をそそり、シンプルながら力強い一貫です。
エビは、ぷりっとした弾力が心地よく、噛むたびに甘みが広がります。身の厚みとシャリのバランスが絶妙で、一貫でしっかり満足感を与えてくれる存在でした。

「どれを食べてもおいしい」と思わず追加で注文したのが、蒸し穴子、ヒラメ、生赤エビ。
蒸し穴子はふっくら柔らかく、タレの甘みと香ばしさが口いっぱいに広がります。ヒラメは噛むたびにコリコリとした食感が心地よく、淡白ながら上品な旨みをしっかりと感じられる一貫でした。
生赤エビは濃厚な甘さととろけるような舌ざわりで、追加注文にふさわしい贅沢な味わいです。
おわりに
源八寿し 南店は、マグロやタコ、エビといった王道のネタから、蒸し穴子やヒラメ、生赤エビまで、どれを選んでも満足できる寿司を提供しています。ランチ500円や800円という価格からは想像できないほどのクオリティで、平日でも行列ができる理由がよくわかりました。
「回らない寿司は高い」という先入観を覆す価格設定と、丁寧に仕上げられた一貫一貫。新開地の商店街で長く愛されてきた背景には、その確かなおいしさと通いやすさがあります。
駅から徒歩1分という便利な立地もあり、観光や仕事帰りに立ち寄るのにもぴったりです。日常の中で気軽に本格寿司を味わいたいときには、源八寿しを訪れてみてはいかがでしょうか。
源八寿し
住所:兵庫県神戸市兵庫区新開地2-1-5
定休日:水曜日
営業時間:12:00 〜 22:00(ランチタイム15:00まで)
電話番号:078-577-8219