人を癒す術は数あるけれど、その中でもとりわけダイレクトに身体と心に沁みわたるのは、サロンで受ける「トリートメント」。
その「癒し」は手技だけに限らず、その人の持つ「佇まい」や「想い」からも得られます。
私が訪れたのは、さいたま市日進にあるサロン「ほゆのり」。
自然療法サロン「ほゆのり」は、2025年で10年目を迎えます。今回、サロン経営者であるイセキナミさんにお話を伺いました。

〜ほゆのり 自然療法を取り入れた女性専用のトータルケアサロン〜
アロマテラピーやメディカルハーブ、ホットストーン、ハーブボール、スウェディッシュトボディケア、リフレクソロジーなど、多彩な自然療法・植物療法を取り入れているサロン。20代から60代以上まで、幅広い年代の女性のライフステージに合わせ、心と体の両面からケアを行う。実体験をベースに不調を抱える女性がより健やかに、そして幸せに暮らせるようなメニューを提供している。「ほゆのり」というサロンの名は、「ほっこり・ゆったり・のんびり」の頭文字と最後の文字を合わせた造語に由来する。
私自身の「不具合」がきっかけ セラピストの道へ
セラピストとしてのスタートは「自身の不具合」
私自身の不具合をなんとかしたくて…というのが、入り口です。
中学生の頃から生理痛に悩まされました。化粧品会社に入ってからも、腕が上がらなくなって、「五十肩」になってしまったり…。若いのにさまざまな身体の不具合に直面し、「なんとかしたい…」と悩んでいた時に巡り合ったのが「リフレクソロジー」でした。
気づけばリフレクソロジーは25年続けてきています。今でも、やればやるほどに新しい発見があるんですよね。
スクールで学んだのちに、2000年にリフレクソロジストとしてスタートしました。そこから、足裏から体調が伝わる自然療法やボディワークを勉強していきました。それを試していきながら過ごしていったところ、そのうちに不具合とさよならすることができたんですね。

同じく不具合に悩んでいる人の手助けができたらいいなと、セラピストとしての人生が始まりました。各地で修業を積んだのち、2006年に東京のサロンオープンを迎えました。その後、さいたま市へ転居。現在の場所にサロンを開いてから10年が経過しました。
この場所はこれまで縁がなく、移転当初はサロンを開くことに不安もありましたが、今では多くのご縁に恵まれて、幸せだなぁと感じています。
「いいと思ったもの」だけを提供したい
サロンで提供するメニューは開業当時からあまり変わっていません。
私が実際に体験してすごく感動したものとか、よかったものでないとお客様にそれを伝えられないと思っているので。だから自分の身体の変化も含め、全て体験しているものなんですね。リフレクソロジーも、ホットストーンも全てそうです。
メニューの中で、精油(エッセンシャルオイル)を使用することが多いですが、この精油についても日々のアップデートが欠かせません。古来からあった薬用植物(ハーブ)の特徴が現代になるとその成分も含めて明らかになってきているので…。新しい学びの扉が開くというか。ですから、学び続けることの必要性を日々実感しています。
「私が私のまま」でいられる居場所づくり
サロンに定期的に通ってくれるお客様がいらしたんですね。とてもハードなお仕事をされている方。定期的にきてくれていたものの、身体を触るとびっくりするほどに毎回ガチガチになってしまっていて…。施術によって、柔らかくなるけれど、しばらくするとまた…。その繰り返しでした。
その方が、お仕事を辞められてからまたサロンに来てくださいました。その時の身体を触ってみたら、びっくりするほどに柔らかくなっていて…!いかに、ストレスや多忙感が身体に負荷をかけているかを強く認識した出来事でした。
そのお客様には「大変だった時にトリートメントに通うことで自分を保てました。あの時の応援に感謝です」と、お言葉をいただいて。今、思い出すだけでも泣いちゃいそうです。
女性って、身体の不具合だけでなく家族のこと、介護とか子育てのこととかも背負ってしまう。ただでさえ、自分自身の不具合があるのに、サロンに来て話すことは「家族の心配事」。人のために考えたり、動いたりしてしまうんですよね。だから、より疲れてしまうんですよね。

「話す」ことで「放して」ほしい
「話す」は「放す」だと思っています。自分自身の不調も家族のことも、ここへ来て話すことで「放して」ほしいなと。友人でもない、家族でもない。少し離れた立場の人と話すことって、とても大事だと思うんです。
自身の身体のこと、不調のことをあれこれ話す場って現代にはなかなかないですね。江戸時代には「月経小屋」というのがあり、そこには年代を問わず女性が集まり「性のこと」「身体のこと」を話すことができたといいます。サロンもそんな「令和の月経小屋」のような場所でありたいなと。一対一ですけどね…笑。
そして、その人自身が「私のまま」でいられる時間も作りたいなと思っています。サロンでの時間は「私だけの時間」。話して、放して。いいえ、全ての人がそうでなくてよくて、話したくない人は話さなくてもいいんです。とにかく自分だけの時間をゆっくりと過ごしてほしいと願っています。

辛い時期も含めて、自身の身体の状態について話したり、身体をケアすることも含めてサロンを活用してほしいなと思っています。
前編では、イセキさんのサロン経営までの「過程」と「思い」を中心にお伝えしました。後編では「ほゆのり」で実際にトリートメントを体験!筆者の体験レポートをお届けします。
後編はこちら
自然療法サロン&スクール ほゆのり 完全予約制・女性専用
店舗所在地:さいたま市北区日進町二丁目(※詳しい住所はご予約時に案内)
アクセス:JR川越線「日進駅」南口より徒歩約8分
駐車場あり
営業時間:10:00〜17:00
定休日:不定休
公式HP:hoyunori.com
LINE公式:LINEはこちら
Instagram:@hoyunori.saitama
Facebook:自然療法サロンほゆのり
TEL:予約時にご案内