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建物  |    2023.12.25

期間限定!?幻の坂本城址が出現|滋賀県大津市

明智光秀が織田信長の命により築城した、坂本城。
琵琶湖岸にあり、いつもは湖底で眠っているのですが…

琵琶湖の水位が低下すると出現するのが、坂本城址なのです。

近いところでは2021年の冬にも出現し、そのときは「27年ぶりに坂本城が姿を現した」と関西ローカル番組では毎日のように取り上げられていました。
2年の時を経て、再び幻の坂本城が姿を現した!!ということで、滋賀県大津市にある坂本城址公園へと向かいました。

まずは坂本城址公園へ

最寄りとなるのは、大津市坂本にある「坂本城址公園」です。

駐車場は15台ほど。
バイクは遠慮ぎみに停められていたり、車は満車だと仕方なしに出て行かれたり。
前回の2021年のときは、地元では路上駐車が問題となり悩まれていたんです。
27年振りということもあったのでしょう。
路上駐車禁止の看板があるのはもちろんですが、みなさんがルールを守られていることにホッとしました。

ここに車を停めたら、まずは母なる琵琶湖を眺めてみてください。

というのは冗談。
この先、しばらく琵琶湖は眺められますのでご安心を。

実は、公園で城址が見られる訳ではないのです。
坂本城址公園には小さな砂浜があるのですが、写真でもわかるように干上がっている状態。
我らも砂浜に行けば見られると歩いたのですが、歩いた先にニュースで見た風景が広がっていたので、ここじゃない!!ということが判明したのです。

まずは、城址公園を出て堅田方面に歩きましょう。

入り口を見落としやすいので注意

とある企業の保養所を右に曲がると、このような看板が出てきます。

人とすれ違うのも難しい畑のあぜ道を進むため心配されるでしょうが、ここまで来たら大丈夫。
この保養所のフェンス越しに歩いていくと、必ずたどり着くからです。
「この道を進むの!?」と思われるでしょうが、信じて歩いてください。

歩いた先に見えたのは石垣

「この道で合っているのか」と考えながら歩いていると、すぐ目の前にこの景色が広がりました。

この一帯が坂本城の本丸跡で、石垣がわかります。
これが琵琶湖の水位が低下しないと見られない幻の坂本城なのです。
地上に城の痕跡がないため、とても貴重な姿となります。

坂本城は比叡山の焼き討ちのあと、明智光秀が織田信長に命じられて築城しました。
交通の要衝としての意味もありますが、延暦寺に対するけん制が一番の理由です。
しかし、光秀は本能寺の変で織田信長を討ったのち、羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)によって滅ぼされてしまいます。
その結果、重臣であった明智秀満が一族で自害し、坂本城に火を放ったという歴史があるのです。
端的にいえば、秀吉に城ごと滅ぼされたということですね。

滅ぼしたといっても地上にあった石垣などは、いまの浜大津港周辺にあった大津城の築城に利用したとのこと。
のちに大津城は、膳所城や彦根城に移築されているため、いまでも滋賀県内のどこかに坂本城の欠片があると考えると、歴史の奥深さを感じますね。

当時も琵琶湖の水で隠れていたから、この石垣群が残った、というのもロマンじゃないですか。
それゆえに、琵琶湖の水位が低下したときにしか見られない幻の城となったのですから。

2023年は、夏以降の雨不足によって琵琶湖の水位が下がり、取材日には-73cmとなりました。
このまま水位の低下が続くと、淀川水系を水源としている周辺地域では、取水制限も視野に入れなければいけません。

そんな現実もあるのですが、今だからこそ眺められる景色がありました。

DATA

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この記事を書いた人

あおき りえ

滋賀県在住の看護師webライター。旅とお酒と猫が好き。地元である滋賀をメインに、「こんなところがあったんだ!」と感じてもらえる記事をお届けします。

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