呼ばれないとたどり着けない神社とは?
岡山県津山市加茂地区には「呼ばれていない人はたどり着けない」と噂の神社があります。パワースポットだといわれる神社の名前は「サムハラ神社奥の院・元宮」。災難除けで強いパワーがあると言われるこの場所に行ってみたいと思いませんか?
この記事では、噂のサムハラ神社奥の院・元宮が、なぜ「呼ばれていない人はたどり着けない」といわれているのかについて迫り、確実にたどり着けるよう詳細に道のりを解説していきます。
この記事に出会えたら、神社に呼ばれたということです。ぜひ、たどり着いて他では味わえない体験をしてください。
そもそもサムハラ神社とは?
「サムハラ」という言葉は、中国大陸から伝わってきたと言われています。古くから身を守る護符に記す文字として使われた文字だそうです。サムハラ神社は、神社という名前ですが神社庁が管理する神社ではありません。
ご祭神は造化三神です。これは、混沌の中からまず世界に生まれた三柱の神様のことで「天御中主大神(あめのみなかぬしのかみ)」「高皇産霊大神(タカミムスビ)」「神皇産霊大神(カミムスビ)」の三柱を指します。強力なパワースポットだとして人気の神社です。
起源が戦国時代までさかのぼるこの神社には、神字で「サムハラ」と記された石碑があり、紙に写して身に付けると矢や鉄砲玉が当たらない、と多くの兵士に拝まれ、あの加藤清正公も自らの刀にその神字を彫り、ご利益にすがったそうです。
明治期に入っても信奉され、津山市出身で大阪で財を成した田中富三郎氏が、日清・日露戦争に出征して生還できたのはサムハラの護符を身に付けたお陰と信じ、昭和10年に日詰山近くの社近くに新たな社を建立。
津山だより | 津山市公式ファンサイト「津山珈琲倶楽部」 (tsuyama.lg.jp)より
昭和25年には大阪市にもサムハラ神社を建立し、東日本大震災以降、災難除けなどで広く知られるようになり、著名人をはじめ皇室関係者もお守りを持つなど多くの信奉を集めています。
津山市にある奥の宮は、その発祥として注目を集め、この噂を聞きつけた多くの方が訪れています。
津山市にあるのは、大阪にあるサムハラ神社の奥の院と元宮で、そもそもこの土地にあったものを大阪に移したといわれます。
なお、大阪のサムハラ神社のページはこちらです。
サムハラ神社にたどり着けない理由
サムハラ神社は「呼ばれていないと行けない神社」とも噂されます。考えられるのは、以下のような理由からではないでしょうか?私の推論ですがご紹介します。
- ✔自動車やバイクがないとたいへん
サムハラ神社の一番奥にある奥宮は美作加茂駅から3.3km。半分までは平地ですが、残りは山道です。往復6キロ以上あるので、山登りをするつもりで向かう必要があります。
私は駐車場から階段を上るだけでも、相当大変でした。体力に自信がある方以外には、歩きはおすすめできません。駅からはタクシーという方もいらっしゃいます。
- ✔交通の便の悪い場所にある
サムハラ神社がある場所は、津山市とはいえ中心部から離れた場所です。津山駅から、公共交通機関と徒歩で1時間かかります。(自動車では30分ほど)
もしサムハラ神社に行こうとすれば、車で岡山市中心部から車で2時間、大阪から3時間。公共交通機関では岡山から3時間以上、大阪からも4時間以上かかる場所。
ちょっと寄り道気分で行くのは、難しそうですね。
- ✔看板が少ない
2023年11月現在、県道6号にサムハラ神社の案内板はありません。私はGoogleマップを頼りに行きました。以前はGooglマップにも載っていなかったといいます。
山道の分かれ道にも看板がないので注意して進む必要があります。
- ✔階段が大変
駐車場から神社までは急な階段が続いています。数えましたが241段ありました!
こんな感じの整備された石段もありましたが、昔ながらの石段も多いので、頑張りが必要です。
- ✔境内に到着しても理解していないとたどり着けない
境内には、金刀比羅宮が鎮座。ほかにもサムハラ神社だけでなく、木山神社末社・稲荷神社末社・荒神社末社があります。
しかし、元宮はありません。元宮にはこの道を行きます。
展望台にいく案内がありますが、元宮は
右の道を進みます。
元宮が出てくるまで、山道で何の案内もありません。私の場合ネットの情報を頼りに進み「間違いかも?」と、くじけそうになった頃に元宮に到着しました。
- ✔呼ばれていない
いろいろ理由をあげてみましたが「行けない」ほどではないですよね?
行けなかった方は実際にいらっしゃいますし(何度行っても無理という方も)私が最初に今回の取材を計画したときには、雨が降って断念して行けませんでした。だから自分的にはスピリチュアル的な何かの可能性も捨てきれない気がします。
これでサムハラ神社までたどり着ける!道のりを徹底解説
では、ここからは車で行く場合の経路を説明します。
中国自動車道津山インターを北(鳥取方面)へ進む
津山インターを鳥取方面に進みます。ここから4キロほどは道なりです。
途中で加茂方面にわかれ県道6号線に
「野村」の交差点を左斜め前に進みます。10キロほど進みます。
ローソンの向かいにある橋をわたる
ドライブしていると、ローソン津山加茂町店が交差点の右にあります。
その交差点を左に曲がります。
道なりへ右へ
道が右に曲がります。「めぐみ荘」のほうに曲がりましょう。ちなみに「めぐみ荘」は日帰り温泉ですので、お参りを済ませたあとに汗を流してもいいと思います。
進むと最初の鳥居が見える
左に金刀比羅神社の参道の案内があります。
その奥に「サムハラ神社」の案内もあります。
漢字は読めませんが、フリガナはちゃんと「サムハラ」と書いてあります。
では、鳥居をくぐって山のほうへ向かいます
最初は対向車に気を使う道です。少し行くとある程度広い道になるので、ご安心を。
途中で道が2つに別れますが、右に向かいます。
どんどんまっすぐ行くと
しばらく進むと右手に鳥居が見えてきます。ここから階段で上がれます。ここには駐車場はありません。路上駐車も規制されていない場所ですが、もう少し上に駐車場があるので、そちらまで行きましょう。
鳥居を過ぎたら鋭角に右へ
鳥居から50メートルほど行くと白い看板が見えます。
よく見ると駐車場の案内です。
鋭角に右に曲がり坂を上りましょう。
駐車場に到着です。ここからは歩きの工程になります。
階段をのぼる
手を清め階段を上ります。ここから241段で境内につきます。
境内では金刀比羅神社が迎えてくれます。
左に行くと奥の院があります
金刀比羅神社を過ぎると、サムハラ神社奥の院の鳥居がみえます。奥に休憩場所?もありますので、ひと休みできますよ。
鳥居を入って右に奥の院があります。
次は元宮に向かいましょう。
元宮に続く道は展望台の看板が目印
奥の宮から金刀比羅神社の前を通り、100メートルほど山道を進むと、現在の社を移す前にあった「奥殿」があります。
稲荷神社とお手洗いの間に元宮へ続く道があります。展望台の案内が目印。
これを展望台のほうに行かず、右の山道に向かいます。元々、サムハラ神社奥の院は、元宮だとお参りしにくいからと近くの金刀比羅神社の近くに移転されたといういわれがあります。
でも、せっかくだからと、いまだに元宮にも参るかたが多いようです。
しばらく歩くと元宮に到着
100メートルほど歩くと元宮につきます。元宮の場所は少し広くなっています。
何枚か写真を撮ったのですが、これが最もはっきり写っています。
階段がありますが石段が崩れているので登ってはいけません。
元宮までたどり着いたのなら、きっと呼ばれているはずですよ。
サムハラ神社・奥の院の情報
(公社)津山市観光協会 〒708-0022 津山市山下97-1 TEL:0868-22-3310 FAX:0868-22-3315
所在地 津山市加茂町中原900-3 電話番号 (公社)津山市観光協会北支部 0868-42-4402 営業時間 見学自由 交通アクセス 中国自動車道津山ICから車で約40分 駐車場 あり
サムハラ神社奥の院と元宮。ぜひ、ご自分が呼ばれているかどうか確かめに出かけてみてはいかがでしょうか?