足利市街を見下ろす高台に鎮座する「足利織姫神社」は、良い縁を結ぶ7つの御神徳がある神社です。
近年は見事な紅葉や夜のライトアップ、恋人の聖地などが注目され、デートスポットとして有名に。
229の石段や七色の鳥居、カップル必見の愛の鐘まで、縁結び神社としてのみどころをたっぷりとご紹介します。
縁結びの神社として親しまれている足利織姫神社
足利はその昔、機織りの街として栄えていました。
1705年、機織りの神社がないことに気づいた戸田忠利により、織姫山の中腹に遷宮されたのが始まりです。
足利織姫神社のご祭神は、機織りの神様「天御鉾命(あめのみほこのみこと)」と、織女であった「天八千々姫命(あめのやちちひめのみこと)」です。
ご祭神の二柱は、機を織って天照大神に献上していたといわれています。
経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を織りあわせてひとつの生地になることから、男女の結びつきを強める縁結びの神社として広まっていきました。
足利織姫神社には「人・健康・知恵・人生・学業・仕事・経営」との縁を結ぶ、七つの御神徳があるとされています。
人間関係に悩む人だけでなく、仕事や学業に関するご利益を受けたい人にもおすすめの神社です。
229段の階段を上って、願いを叶えよう
足利織姫神社の鳥居をくぐると、総数229段の階段が見えます。
この階段を上ってから参拝すると願いが叶うとされているため、取材時も多くの参拝客が石段に挑戦していました。
229段を上りきって後ろを振り返れば、圧巻の景色が広がります。
眼下には足利市街や渡良瀬川、目の前には浅間山(せんげんやま)が。天気が良ければ富士山や、東京スカイツリーが見えることもあるそうです。
本殿へ参拝を済ませたら「愛の鐘」へ
まずは、足利織姫神社の本殿へ参拝しましょう。
国の登録有形文化財に指定されている社殿の朱色は、周囲の緑によく映えます。
カップルで訪れたのならば、「愛の鐘」へ行ってみましょう。
二人で鐘を鳴らすことで、幸せになれるというジンクスがあります。愛の鐘は恋人の聖地とされているため、足利織姫神社はデートスポットとしても人気です。
愛の鐘の周辺には、ハート型の南京錠「愛鍵」がずらりと並んでいます。
願いや愛の誓いを書き、鐘を鳴らしてから奉納することで、二人の絆がより深まるのだそう。
足利織姫神社では、御朱印も授かれます。
シンプルな文字のみの御朱印はもちろん、季節ごとに変わるデザインのものも!筆者は秋に訪れたので、真っ赤な紅葉が美しい御朱印をいただきました。
七色の鳥居が出迎えてくれる「えんむすびの坂」も
参拝を終えたら、帰りは七色の鳥居が並ぶ「えんむすびの坂」を通ってみましょう。
大鳥居から続く229段の階段は「男坂」とされており急こう配ですが、「女坂」であるこちらは緩やかな階段。
この七色の鳥居は、足利織姫神社の「七つの御神徳」を表現しています。
神社からみて「人」との縁を結ぶ赤の鳥居から始まり、「健康」と縁を結ぶ黄色、「知恵」と縁を結ぶ緑、「人生」と縁を結ぶ青と続きます。
「学業」と縁を結ぶ若草色に、「仕事」と縁を結ぶ朱色、「経営」と縁を結ぶ紫色と、鮮やかな鳥居をくぐっていると、本当に良い縁に恵まれそうな気分に。
登山が楽しめる散策コースも整備
足利織姫神社は山の中腹にあり、足利織姫公園に隣接しています。
織姫公園は関東平野を一望できる鏡岩展望台や、美しい紅葉が見事なもみじ谷を有する、市民の憩いの場です。
レストランが併設されているので、参拝後にランチを楽しむのもいいですね。
足利駅から織姫神社、織姫公園を経てさらに北側に進むと、両崖山から大岩山、行道山浄院寺へと抜けられます。
この全長約9kmの道のりは「歴史のまちを望むみち」と呼ばれ、長距離自然歩道「関東ふれあいの道」のコースとして親しまれています。
足利織姫神社で良い縁のご利益を
機織りの街に建つ、縁結びの御神徳をもつ足利織姫神社。
春は藤、夏はあじさい、秋は紅葉、冬は水仙と、四季折々の景色も楽しめます。
高台から見下ろす足利市街の絶景は必見!
歩きやすい服装で、石段に挑戦してみてくださいね。
足利織姫神社
住所:〒326-0817 栃木県足利市西宮町3889
電話:0284-22-0313
アクセス:
・JR両毛線足利駅から徒歩25分
・東武伊勢崎線足利市駅から徒歩25分
・北関東自動車道 足利ICから15分
駐車場:あり(無料)
公式サイト:https://www.orihimejinjya.com/