岡山県の南東部にある牛窓。日本のエーゲ海として、オリーブや美しい多島美を堪能できるリゾート地です。
この記事では、岡山在住の美味しいもの大好きライターが、美しい牛窓で太陽の光をいっぱいに受けて育った、もんげえ※甘いスイカを徹底紹介します。
※「もんげえ」とは、岡山弁で「すごい」「とても」などの意味です。
スイカ直売所『みどりの屋根のすいか屋さん』では、8月中旬ごろまで美味しいスイカを販売しています。
この記事を参考にして、今年の夏はぜひ、牛窓の名産品である「牛窓すいか」を買いに行きましょう。観光のついでに立ち寄ると、想い出がひとつ増えますよ!
なぜ牛窓の夏の味覚はスイカなのか?
牛窓は知る人ぞ知るスイカの名産地。その理由は、気候が温暖で海が近く、寒暖の差が大きいからです。
これは、ブドウや桃、みかんにも同じことが言えます。
つまり、牛窓のスイカが甘いのは、降雨量が少なく地中海と似た気候である、日本のエーゲ海「牛窓」で育つからです。
そのため、古くから牛窓ではスイカ栽培が続いていますが、規模が大きくないため全国的にはあまり知られていません。
しかし、一度食べれば病みつき間違いなし!
牛窓で、平均糖度12度以上の甘いスイカがあなたに選ばれるのを待っていますよ。
牛窓の甘いスイカを買うなら『みどりの屋根のすいか屋さん』
毎年、牛窓でスイカを買うのですが、毎回違うお店で買っていました。
それは、牛窓ならスイカはどこで買っても美味しくて、同じだと考えていたからです。
しかし、昨年秋にインターネットで『みどりの屋根のすいか屋さん』の情報を見つけたので、「来年はここのお店に行こう」と心に決めていました。
理由はあとで紹介しますね。
先日、そろそろスイカの時期では?と思い、行ってみたのですが、収穫はじめのため数が少なく、なんと午前中に売り切れたとのこと・・・。
「来週末にはたくさん販売できるから、待っていてね」とのことでしたので、来週また来ることにしたのですが、お店には、美味しそうなメロンが並んでいました。
お店の方に聞くと、『ペルル』という品種の甘いメロンで、贈答用としても人気とのこと。
息子がどうしても食べたいと駄々をこねるので、相談したところ、希望する価格帯のメロンを出してくれました。
自分の畑で育てた作物を販売する、直売所ならではの粋な計らいです。ありがとうございました。
食べごろを教えて頂き、スイカを買う前日においしく食べることができました。
とろける食感の甘いメロンはとても美味しかったです。
『みどりの屋根のすいか屋さん』のスイカの種類
『みどりの屋根のすいか屋さん』には、招き猫『マロン』が昼寝をしていました。
あまりにも丸いので、最初、三毛猫色のスイカかと思いました。
『みどりの屋根のすいか屋さん』で販売しているスイカは、以下の8種類です。
それぞれ、簡単に説明します。
- マダーボール(小玉スイカ)
- 黒すいか(黄肉)
- 必勝(ひっしょう、縁起が良いですね)
- 赤い彗星
- 紅まくら
- 羅皇(らおう、赤肉)
- 金色羅皇(こんじきらおう、黄肉)
- 祭ばやし
『マダーボール』は果肉が少し柔らかめ、『必勝』は普通、『赤い彗星』以下はシャキシャキ(サクサク)系となります。
『必勝』『紅まくら』『祭ばやし』は定番の人気があるスイカで、『羅皇』は赤い果肉で糖度が14度くらいになることもある甘いスイカです。
『赤い彗星』は赤い果肉で甘くて食感が良いスイカで、近年は特に人気があります。
なお、『金色羅皇』※は2021年に販売が開始された糖度が16度にもなる激甘スイカで、まだ少々高価ですが、おすすめとのことです。
ただし、まだ栽培数が少ないため、販売量が少なく、タイミングが合えば買うことができるレアなスイカとなっています。
※奈良県のナント種苗株式会社が8年の歳月を掛けて開発した新種のスイカ。2020年8月の『マツコの知らない世界』(TBS系)でも紹介されています。
どれがおすすめかと言うと、やはり歯ごたえと甘さや風味のバランスで『赤い彗星』でしょうか。
『みどりの屋根のすいか屋さん』では採れたての完熟のスイカを販売しているので、平均糖度が12度を越えており、どれもおすすめといえます。
ただ、スイカは他の果物と同じで、食感や甘さ、風味が自分に合うかどうかです。
人それぞれの好みによるので、ぜひ、色々な種類を食べて、自分好みのスイカを見つけてくださいね。
一番人気は『赤い彗星』とのことで、ネーミングと味が人の心をとらえるのでしょうね。
シャアになりきって食べましょう(おじさん世代にしか分からないかもですが・・・)。
私も去年、ネットで見つけて食べたいと考えていたので、今年は『みどりの屋根のすいか屋さん』でゲットしました!
また、幸運なことに希少な『金色羅皇』も7/13に手に入れることができ、とてもラッキーでした。
噂の美味しいスイカ『赤い彗星』を食べてみました!
赤い彗星を大きくカットして、家族で食べました。
本当にシャキシャキの歯ごたえが爽快で、甘さもすごくて感動です。
これまで、これほど甘いスイカを食べたことがないので、驚きました。
『みどりの屋根のすいか屋さん』が丁寧に完熟まで育ててくれたおかげですね。
これほどの出来栄えのスイカを食べることができたこと、感謝です。
「これで『金色羅皇』を食べたら、どれだけ幸せなのだろう」とドキドキします。
値段は少々お高いですが、後日、運よくゲットできたので、食べた感想をお伝えしますね。
レアすいか『金色羅王』を食べてみました!
まだ栽培数が少ない金色羅王ですが、予約して無事購入することができました。タイミングによるため、本当にラッキーです。
市販品(ネット通販しかない)よりもはるかに安価に販売されていて、お得ですよ!
金色羅王は品種の特性上、空洞が発生する場合があるそうですが、確かに購入した個体には少し空洞が生じていました。
でも、笑った顔のようで、可愛いですよね。
金色羅王は、金色の果肉がとても美しいスイカです(光の加減で色味が違って見えますが、オレンジがかった黄色の果肉は金色に見えました)。『赤い彗星』と百式のボディカラーの『金色羅王』は、ガンダムと縁があるようですね(おじさんネタですみません・・・)。
食べてみた感想は、甘さがあり、シャキシャキ食感が強く、美味しかったです。ただ、あっさりした風味なので、好みが分かれるかもしれません。
黄肉系のスイカは赤肉系と風味が異なるため、一度食べてみて、自分の好みのスイカを見つけるのが良いでしょう。
ちなみに、私と家族は、赤い彗星の方が好みに合いました。次回は、より甘いとされる『羅王』を狙いますね。
牛窓観光の締めくくりは甘いスイカで!
今回は、私が1年前から行きたかったスイカ直売所『みどりの屋根のすいか屋さん』のスイカを徹底紹介しました。
家族でやっているというお店は、スイカ好きのお客さんがひっきりなしに訪れます。
朝、買いに行き、夕方に再取材のため訪れると、あれほどたくさんあったスイカがほとんど売れていました(追加のスイカを出されていたにも関わらず)。
丁寧に育てた甘い完熟スイカをスーパーよりも格安で販売していることだけでなく、軽快なトークでお客さんを虜にすることも人気の秘密なのでしょう。
また、スイートコーンやきゅうりなどの採れたて野菜を販売しているのも嬉しいですね。野菜は収穫できた時だけ並びます。
おばちゃんが一生懸命に選んでくれたスイートコーンはとっても甘く、息子も喜んでおりました。ありがとうございました!
収穫始めと終わりの時期は「売り切れごめん」なので、早めに買いに行きましょう!
それ以外の日は、売り切れになることはないそうなので、安心して訪れてくださいね。
招き猫のマロンが眠そうな顔で応対してくれる場合もあります。気の良いおばちゃんと看板娘さんが、スイカのことなら何でも教えてくれますよ。
ぜひ、美味しい食べ方や好みを相談してみましょう。
【みどりの屋根のすいか屋さんの情報】
岡山市内から行く場合は、県道28号線を牛窓方面に進めば、道の右手にあります。
駐車場はお店の両隣りにあり、3〜5台程度は駐車できます。
道の反対側は別のお店となりますので、間違えないようにしてくださいね。
- 住所:岡山県瀬戸内市牛窓町千手(せんず)
- 営業時間:8時30分~17時30分くらいまで
- 販売期間:メロン、スイカが収穫できる限り(スイカの種類が多いのは7月末ごろまで)
生育中のスイカを見せてもらいました。カラスや猪の襲撃を避けるため、様々な工夫をして大事に育てているそうです。
みなさんも【みどりの屋根のすいか屋さん】で甘いスイカを買ってみてください。
きっと、リピーターまっしぐらだと思いますよ。
牛窓観光の最後は、お土産の甘いスイカをどうぞ!本当におすすめです。