草津温泉といえば湯けむりと硫黄の香り、そして名物「湯もみ」。草津温泉のシンボル・湯畑のすぐ横にある「熱乃湯(ねつのゆ)」では、観光客向けにその湯もみを再現したショーが毎日、午前と午後に3回ずつの計6回行われています。
今回は、平日2日間にわたって訪問し、午前と午後のどちらが空いているのかを調査してきました。なるべく人が少ないときに観覧したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
湯もみのルーツとは? 生活の知恵から文化へ

湯もみは、草津温泉の源泉が50℃を超える高温であることから生まれました。水で薄めると温泉の効能が損なわれてしまうので、それ以外の方法で人が入れる温度にしようと、木の板で湯をかき混ぜて冷ます湯もみが考え出されたのです。
板で湯を混ぜることで温度を下げ、同時にお湯をまろやかにする効果もあるといわれています。やがてその作業を歌や掛け声とともに見せるようになり、観光客にも親しまれる「湯もみショー」として定着したようです。
草津温泉のシンボル・湯畑のすぐそばにある「熱乃湯」へ

「熱乃湯」は、草津温泉の中心・湯畑のすぐ横に建つ観光施設です。外観は古き良き温泉宿のような佇まいで、館内には1階と2階の観覧席があります。

湯けむりと木の香りが漂う空間は、まさに草津の中心地。建物の前には湯畑を散策する観光客が行き交い、開演前から活気に包まれています。
観覧券は700円、販売は各回30分前から

湯もみショーは1日6回。午前は9:30〜、10:00〜、10:30〜、午後は15:30〜、16:00〜、16:30〜の全6公演。観覧券は大人700円(税込)で、各回の30分前から販売されます。

購入した順番がそのまま入場順になるわけではありません。チケット購入後は、別途入場待ちの列が設けられるので、席にこだわりがある人は早めにその列に並ぶのがおすすめです。
一方で、座席にこだわりがなければ、開演直前まで湯畑周辺を散策しても大丈夫。入場時に残っている席を自由に選ぶスタイルなので、観光の合間に気軽に立ち寄ることもできます。

午前10:30の回は直前に入っても1階・2階ともに空席があり、ゆったりと観覧できました。一方、午後15:30の回は満席。2階席までびっしりと人が入り、終盤に来た人は座れないほどの盛況ぶりでした。
平日でも午後の回は混みやすいようです。落ち着いて見たい方には、午前中の公演が狙い目です。
なお、混雑状況によっては追加公演が実施される日もあります。詳しい日程は熱乃湯の公式HPで公開されているので、ぜひチェックしてみてください。
「チョイナ、チョイナ」が響く20分間のショー

係の人によって扉が開かれると、入場用の列に並んだ方から順番に中に案内されます。予約はできず、指定席などもないため、早めに入れば好きな席から湯もみショーを観覧することが可能です。
ショーが始まると、草津節のメロディが流れ、湯けむりの向こうで湯もみ娘たちが板を手に整列します。「チョイナ、チョイナ!」の掛け声とともに、木の板で湯をかき混ぜます。板が湯面を叩く音が響き、湯気が勢いよく舞い上がっていました。

草津節の歌詞は会場の脇に掲示されていて、席によっては確認しながら湯もみショーを楽しめます。
おわりに
2日間で午前と午後の公演を見比べてみて、どちらもそれぞれの良さがありました。
午前は比較的空いていて落ち着いた雰囲気、午後は観光客が増え、拍手や歓声で会場が賑わいます。
20分という短い時間ながら、湯けむりの中で響く歌声と木の音は印象的。温泉に入らずとも、草津らしさを味わえる体験として心に残りました。
草津温泉を訪れたら、湯畑のすぐ隣にある「熱乃湯」へ。
午前と午後、どちらの草津節が好きか、実際に見比べてみるのも面白いかもしれません。
熱乃湯
住所:〒377-1711 群馬県吾妻郡草津町草津414
定休日:なし(メンテナンスなどで休業の日あり)
営業時間(午前):9:30〜、10:00〜、10:30〜(混雑状況によって追加公演あり)
営業時間(午後):15:30〜、16:00〜、16:30〜(混雑状況によって追加公演あり)
電話番号:0279-88-3613




