さいたま市岩槻区にある、ポツンとパン屋の「生シフォンとパンの店Breadroom」さん。
前編ではお店の魅力に迫ってきましたが、後編は地元民に愛される理由や、ご夫婦が思い描く理想の働き方についても伺いました。
前編はこちらからご覧ください。
地域に根ざした「愛されるパン屋」の秘密
最初は家を建てる場所探しをしていて出会った土地とのことでしたが、住みはじめてパン屋を開いてから声をかけてもらうことが増えてきました。
「近所にパン屋ができて嬉しい」
「いつも美味しく食べているよ」
そういう声が徐々に増えるにつれ、パン屋に訪れる人も増えていきました。
「奥さんと話すのが楽しみだから来たいと思うんです」という常連さんの声から、パンだけでなくおふたりの人柄が愛されていることが感じられます。
お話を伺う中で、地元の人の口コミのすごさも耳にしました。
「米農家(コーヒー屋)さんのお客さんのお客さん、地元で畑をしている人の奥さんとか、とにかく地域の人が来てくれます」
週末限定、ポツンとパン屋がはじまって2年半。確実に地元に根ざしたパン屋になっていることを、さまざまなエピソードからひしひしと感じられます。
ポツンとパン屋だからこそのつながりや地域貢献
パン屋をはじめると決めたのは2023年。
その当時からお世話になっている近所の起業仲間に試食をお願いして、相談していたそうです。
隣の工務店さんとのコラボも、地域とのつながりを感じられるエピソードでした。
工務店でイベントを行った際に、現地でパンの販売を行ったそう。
インスタグラムをメインにお店の発信を行っている「生シフォンとパンの店Breadroom」。
当日訪れていたお客さんも「インスタで見て絶対行かなきゃって思ったんですよ」とお話されていました。
お店に並んでいるパンやシフォンケーキが作られている様子や、店舗の営業情報が確認できます。ぜひパン屋に訪れる前に確認してみてください。
なんとインスタグラムや公式LINEの運営知識を活かし、まちおこし企画「岩槻まちゼミ」でも登壇された経験もあるそうです。
地元岩槻とのつながりが強く感じられるエピソードが多いのが、とても印象的でした。
夫婦が思い描く「理想のパン屋」の未来と、小さな挑戦
これからご夫婦が目指す理想のパン屋の形はどんな形なのでしょうか?
それぞれの理想の働き方について聞いてみました。
妻のすずさんは「今の週2くらい、多くても3日のペースでパン屋ができたら嬉しい」と語ります。
夫のふくすけさんは「今の自宅兼店舗の形が理想です。将来的にパン屋をはじめたいって来た人を受け入れられる規模になったら嬉しい」と未来を描いています。
同じように自宅でパン作りをして起業する人を助けたい、将来的には野菜などを育てながらのんびり暮らしたいーー。笑顔が絶えないおふたりの話をいつまでも聞いていたくなりました。
居心地の良さを感じられる、この温かさがパン作りにも表れていると強く感じました。
「オリジナルの米粉シフォンは自信作なので、今後たくさん販売できるようにしていきたい」
多くの人に美味しさだけではなく笑顔とつながりを届けてくれる「生シフォンとパンの店Breadroom」。
今回訪れた「ポツンとパン屋」は、パンの美味しさだけでなく、ご夫妻の温かい人柄と、地域の人々との確かな絆で、これからも愛され続けるでしょう。
週末に岩槻方面を訪れる際は、「生シフォンとパンの店Breadroom」へ訪問してみてください。
あたたかい笑顔で迎え入れてくれます。

店舗情報
生シフォンとパンの店Breadroom
住所:埼玉県さいたま市岩槻区大野鳥110-7
営業時間:土日営業 10:30〜14:30