
熊谷市・妻沼にある「COME COME CAFE(コメコメカフェ)」は、糀ドリンク(甘酒)の専門スタンドです。「歓喜院聖天堂(かんぎいんしょうでんどう)」(通称:聖天様)散策の際に立ち寄りやすいカジュアルさで、一年を通じて楽しめる新しいスタイルの甘酒に出会えます。
参拝や街歩きの合間にふらりと立ち寄れば、糀のやさしい甘さが体と心にそっと染みわたり、ほっと一息つけます。
「みかがみ」を届ける小さなスタンド

「COME COME CAFE」は、「みかがみ」の魅力を広く届けるための小さなスタンドです。
「みかがみ」とは、無農薬で育てられた伊勢神宮奉納米「イセヒカリ」と、名水・神名川の水から生まれる特別な糀甘酒です。瓶入りで提供されるプレミアムな一品で、まろやかな甘みの中にもスッキリとした酸味を感じられます。
「『みかがみ』をまず知ってもらうには、糀ドリンクそのものを気軽に体験できる場所が必要だと思ったんです」と、店主・セージさんは話します。お店は、地域の人や観光客が糀の甘酒と出会うための大切な拠点です。
「みかがみ」について詳しく知りたい方は、ぜひこちらもご覧ください。
お米と糀だけ。砂糖不使用でも満足の甘さ

提供される糀ドリンクは原材料がとてもシンプル。お米と糀だけで、余計なものは一切加えていません。市販の甘酒は加熱殺菌によって麹菌が失われることもありますが、ここでは生きた麹菌がそのまま味わえます。
砂糖を加えていないのにしっかりとした甘さを感じられるのは、糀が米のでんぷんをブドウ糖やオリゴ糖へと分解してくれるからです。
店頭では試飲も可能で、「甘酒が苦手だったけど、これなら飲める!」「ノンシュガーでこんなに甘いなんて」と驚く声も多いそうです。
私もひと口飲んだ瞬間、その自然な甘みに思わず「本当に砂糖が入ってないんですか?」と声をあげてしまいました。
昔から「飲む点滴」とも呼ばれる糀ドリンクには、ビタミンB群・アミノ酸・ブドウ糖・オリゴ糖・食物繊維などが含まれ、栄養補給やリフレッシュ、腸内環境のサポートなどで注目されています。カフェインレス・ノンアルコールだから夜でも安心して飲めるのも嬉しいポイントです。
※一般的に言われている性質であり、効果効能を保証するものではありません。
持続可能な仕組みと、季節を通じて楽しむ糀の習慣

お店はイートインを設けないドリンクスタンド形式。ワンオペでの提供は、店主であるセージ・サンクチュアリさんのこだわりのひとつです。お客さまと直接会話しながら提供することで、糀ドリンクの魅力をその場で伝えられるのもこのスタイルならでは。将来的な多店舗展開も見据えています。
実は、甘酒は江戸時代には夏の栄養補給の飲み物として広く飲まれていた歴史があります。俳句でも「甘酒」は夏の季語です。現代で冬の飲み物とイメージされる酒粕の甘酒とは別に、米糀から作る糀ドリンクは一年を通じて楽しめます。
「COME COME CAFE」では、暑い日はアイスでさっぱり・寒い日はホットで一息と、日常の中で季節や体調に合わせて取り入れられる新しい甘酒の楽しみ方を提案しています。
妻沼という土地へのご縁

「みかがみ」の原料であるイセヒカリの生産地が、まさにここ妻沼でした。さらに、歴史ある聖天様の門前という立地にもご縁を感じ、この地を拠点に選んだとセージさんは言います。
まずは一杯。体験から始まる「糀のある暮らし」

「甘いのに罪悪感がない」
「甘酒が苦手でも飲めた」
糀ドリンクを体験した方の声が、その魅力を物語っています。
セージさんの提供する糀ドリンクは、甘酒に罪悪感や苦手意識がある方でも抵抗なく飲める逸品です。散策の休憩や仕事や家事を頑張った自分へのご褒美にいかがでしょうか。やさしい糀の甘さが、忙しい日常にそっと寄り添ってくれます。
ふらりと立ち寄った一杯の向こうには、この地で糀文化を広めたいという店主・セージさんの物語があります。後編では、その想いとこれからの挑戦についてお届けします。
※最新情報はInstagramをご確認ください。
基本情報
住所:熊谷市妻沼1856-1
営業時間:11:00~17:00
定休日:水・木(詳細はInstagramでご確認ください)




