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もの・こと  |    2025.10.29

さいたま市の雑貨店「Bond +handmade」11周年イベント開催|作家とファンをつなぐ“手仕事”の輪

丁寧に手入れされた美しい庭の中に佇む、ハンドメイド作家のつくる作品の数々がレイアウトされた雑貨店。

さいたま市の住宅地の中に佇むBond +handmade。

店主の堀内さんが惚れ込んだ作家へオファー。一つひとつの雑貨が美しく店内に並びます。思わず見惚れてしまう雑貨のレイアウトに、各地からファンが定期的に訪れる雑貨店です。

作家から直接教わることができるワークショップの開催や作品展など、雑貨好きにはたまらない催し物を行う、同店。

今年、11周年を迎えたBond +handmadeは、『Bond+handmade 11th Anniversary』を開催。周年イベントを再開したのは、コロナ禍を経て昨年の2024年からです。

本記事では、イベント当日の様子をお伝えします。

Bond+handmade 11th Anniversary 出店者一覧

周年イベントへの出店者は、Bond+handmadeの歩みをともにしてきた作家や焼き菓子店、フローリストなど12店舗が参加。GardenとHomeそれぞれの出店舗はこちらです。

Garden

店先で花々や園芸グッズを揃える黒田園芸・ハンドメイドアクセサリーや布小物のtone

ステンドガラス、ガラス雑貨を製作するArai Tomiko ・ 真鍮のアクセサリー、雑貨を製作するkumo-cho

布を染めるところから布花を製作するhanakago・ 粘土や自然素材を使用した人形製作chiratto3

ラタンなどの天然素材で編むかごや雑貨を製作netco.basket 

Home

大宮から「食」を提案、発信するユニットオオミヤシマイ・手作りパンやお菓子販売yae123123 ・焼き菓子販売のPetite Boudotte

おやつとごはんのお店ろみさんち・ 大宮で活動する店舗のない花屋木胡音(もこね)

出店者も参加者も…心から愉しみ笑顔になれるイベントの醍醐味

12時のオープンから、当日のイベントを待ちかねていたファンが次々に訪れます。あっという間に庭にも店内にも人が溢れます。

それぞれのブースで雑貨を手に取る人たちの表情は笑顔。それはもう、眩しいくらいです。

GardenでもHomeでも、知らない人同士でもすぐに打ち解けている様子が見られます。

「綺麗ねぇ」
「可愛すぎる…」
「どうやったら、こんなに素敵なものが作れるの?」

などと、口々に話しています。

いつもならば、店頭に並ぶ作品を手に取り心の中で呟くだけで終わってしまう独り言、当日は目の前に作家さんがいて作品の感想を直接伝えることができる貴重な機会です。

作家も参加者も、みんなが一緒になって作品について話している様子は実に楽しげ。「雑貨が好き」という人たちが集まるイベントだからこそ、すぐに仲良くなってしまうのかもしれません。

作家同士のコラボレーション

Bond +handmadeで店頭販売やワークショップを開催している、木胡音さん。
その店頭には、とても美しい看板が掲げられていました。

美しいステンドガラスの模様。木胡音さんのお店らしさを感じさせる植物や花が描かれています。

これは、ガラス作家であるArai Tomikoさんによるものです。

Arai Tomikoさんの繊細なステンドグラスに魅了された木胡音さん。お店の雰囲気に合う看板をオーダーしたのだそう。看板は植物や花々に囲まれて、より一層輝いていました。

これだけに限らず、作家さんたちが当日の店頭レイアウトに木胡音さんが販売する植物を飾ったり、作家さんの販売するアクセサリーを付けて店頭に立ったりなど、作家さん同士のコラボレーションをあちこちで見かけました。

「作家同士こそ、この場を一番楽しんでいる」それも、『Bond+handmade 11th Anniversary』の大きな特徴なのだと感じます。

「この場所が好きだから…」と思える雑貨店Bond +handmade

作家さんへ話を聞けば聞くほど感じる、この場所への「愛情」。

布の染色から始め、繊細な手仕事が美しいhanakagoさん。まるで本物の花のようなその作品にため息が出てしまいます。

「この場所が本当に好きなんですよね。Bond +handmadeに私の作品を置いてもらえることが幸せなんです。この場所が、堀内さんが好きだからこそ、作品を置きたいと思っているんですよね。だからこそ、ずっと続いてほしい…。そう、思っています」

hanakagoさんは話します。

丹精こめた大切な作品を大切に、そして美しく陳列してくれる。

それぞれの作品が調和し、美しい雰囲気を醸し出しています。

「ここだからこそ、作品を託したい」作家さんがそう思うことに共感します。

人の思いは形になる。その「形」が集まる場所Bond +

雑貨を扱う店を始めた堀内さん。自身の「雑貨店を持つ」という夢を叶え、気がつけば11年目。作家さんの作品を紹介する日々のInstagramからは、雑貨や作家さんへ向けた「愛情」を感じます。

堀内さんの作家さんへの思い、そして作家さんたちが作品へ込める思い。

それが形になり、集まっている場所なのだと感じます。

「人をつなぐ」という意味を持つ店名Bond +handmade。
その名の通り人と作品、そして人と人をつなぐ場所になり新たなつながりが生まれ続けています。

イベント名
『Bond+handmade 11th Anniversary』

イベント開催店舗:Bond+handmade
住所:埼玉県さいたま市北区宮原町2丁目116−29
営業時間:火、水、木、土曜日 12:00~16:00(駐車場2台分有り)
月ごとに営業日が変更します。詳しい営業日はInstagramをご覧ください。
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この記事を書いた人

はる

さいたま市在住の取材ライター。地元民だからこそ知り得る、個人店やマルシェ等のイベントをこれまでに200ヶ所以上訪れる。地元民でも意外と知らない「ヒト・モノ・スポット」をお届けします。趣味は「ひとり呑み」「カフェ巡り」お酒とコーヒーが私をこよなく幸せにしてくれます。

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