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アート  |    2025.09.02

【東京都中央区】『TM NETWORK 2025 IP』がGinza Sony Parkで開催中

1984年にデビューし、日本の音楽シーンに革新をもたらしてきたTM NETWORK。デビュー40周年を記念した体験型エキシビション「TM NETWORK 2025 IP」が、Ginza Sony Parkで開幕しました。

最新テクノロジーと音楽体験が融合した本展は、「知の財産」「知の公園」「知の哲学」という3つの切り口で構成。世代を超えて楽しめる内容となっています。今回は、一般公開に先立って開催された先行内覧会に参加し、その内容を取材しました。展示の雰囲気や実際の体験を交えながらご紹介します。

TM NETWORK 2025 IP とは?

「TM NETWORK 2025 IP」は、デビュー40周年を迎えたTM NETWORKキャリア初の体験型エキシビションです。音楽そのものだけでなく、最新テクノロジーやビジュアルアートを融合させた展示で、来場者が五感で楽しめるのが大きな特徴となっています。

展示タイトルにある「IP」には複数の意味が込められており、単なるアーカイブ展にとどまらない、未来型の音楽体験を提示しています。

「IP とは、Intellectual Property(知の財産)、Intelligence Park(知の公園)、Inspiring Philosophy(知の哲学)を意味します」(公式リリースより)

展覧会のコンセプトやロゴの原案は小室哲哉さんが手がけました。TM NETWORKらしい未来志向の視点が反映されており、ロゴデザインにも40周年を迎えた彼らの意思や美学が込められています。まさに「アーティスト発信」の展示だからこそ、ファンにとって特別な意味を持つエキシビションとなっているのです。

デビュー40周年記念として開催される意義

TM NETWORKは1980年代に登場し、日本の音楽シーンをシンセサイザーとデジタルサウンドで一変させました。

「Self Control」、「Get Wild」、「BEYOND THE TIME」など数々のヒット曲を生み出し、今もなお新しい挑戦を続けています。デビュー40周年を迎えて開催される本展は、過去を振り返るだけでなく、未来に向けた彼らのビジョンを提示する重要な機会となっています。

展示内容の見どころ

「知の財産」「知の公園」「知の哲学」という3部構成は、それぞれが独立しながらも全体でひとつのストーリーを描き出します。まるでライブステージを巡るように、展示空間を歩きながら世界観に没入できます。

知の財産(アーカイブ展示と歴史)

「知の財産」では、TM NETWORKの40年にわたる活動の歴史をアーカイブ資料やビジュアルで再構築。ジャケットデザインやライブポスター、映像作品などを通じて、彼らが時代ごとに提示してきた音楽的ビジョンを辿ることができます。長年のファンには懐かしさを、初めて触れる人には新鮮な発見を与えてくれる展示です。

知の公園(最新技術による没入型体験)

「知の公園」では、SONYの最先端技術を導入しています。SONYのCrystal LEDによる迫力ある映像、360 Reality Audioによる立体的な音響、Haptic Floorによる振動演出を組み合わせ、音楽を「聴く」のではなく「体感する」新しいスタイルを提示します。これまでの展示会にはなかった、未来型の音楽体験を提供してくれるエリアです。

知の哲学(メンバーの思想や言葉)

「知の哲学」は、メンバーの言葉や思想にフォーカスした展示です。小室哲哉さん、宇都宮隆さん、木根尚登さんそれぞれの個性や哲学を可視化し、音楽の裏側にある「思考」を感じられる空間になっています。

そして、その周りを囲んでいるのは、TM NETWORKとゆかりのある皆さんからのメッセージが。

西川貴教さんをはじめ、DJ KOOさんや冴羽獠の声を担当している声優の神谷明さんなど、誰もが知っている方々の温かいメッセージを読むことができます。

新曲「We Can’t Stop That Way」の特別体験

2025年4月に横浜アリーナ公演で初披露された「We Can’t Stop That Way」本展示では新たなアレンジで公開されます。

この展示でしか聴けない新曲のアレンジバージョンは、ファンにとって貴重な体験。単なる視聴ではなく、会場と一体化することで楽曲そのものに参加しているような感覚を味わえます。

没入型体験を楽しむポイント

SONYの最新技術を駆使し、音だけでなく振動や映像も組み合わせた立体的な体験が可能です。まるで音が頭上や背後から降り注ぐように広がり、床から伝わる低音の振動が身体全体を包み込みます。

その場にいるだけで音楽の渦に引き込まれ、ただ「聴く」のではなく「参加する」感覚を得られるのが大きな魅力です。特に新曲「We Can’t Stop That Way」は、この没入型演出によって唯一無二の体験となり、ファンにとって忘れられない時間になるでしょう。

名曲と一緒に踊れる!SNSでシェアできるDancing Reel体験

1988年に大ヒットした「COME ON EVERYBODY」をテーマにした体験型コンテンツが「Dancing Reel」。来場者自身のデジタルキャラクターが音楽に合わせて踊る映像を生成し、誰もがTM NETWORKのステージに参加できる体験を楽しめます。

作成した映像はダウンロード可能で、SNSにシェアすることもできます。友人やフォロワーと体験を共有できるのは、現代ならではの魅力。来場後の楽しみが広がる仕掛けです。

Dancing Reelで使用されている機材は、SONYの可搬型ボリュメトリックシステム(Portable Volumetric Capture System)。複数台のカメラを組み合わせ、人間をありのままの姿で3D化できる「ボリュメトリックキャプチャ技術」に、持ち運び可能な可搬性を融合させた撮影システムです。大規模なスタジオに依存せず、イベント会場や限られたスペースでも高精度な3D映像を収録できるのが大きな特徴で、エンターテインメントやスポーツ、ライブ演出など幅広い分野での活用が期待されています。

すかいらーくコラボメニューとオリジナルグッズ

「すかいらーく国立1号店」とのコラボメニューは、ファンにとって見逃せない特別企画です。実はこの場所こそが、TM NETWORKの「原点」とされる場所です。

デビュー前、メンバーが語り合い、ユニット名を決めた場所とリンクすることで、展示と食の体験がひとつにつながります。

コラボメニューは、楽曲の世界観をイメージして開発されており、食事を通じてもTM NETWORKの物語を味わえる仕掛けになっています。展示をじっくり楽しんだあとに立ち寄れば、当時の空気を追体験できるまさに「聖地巡礼」のようなひととき。ファン同士での会話も盛り上がること間違いなしです。

料理はどれもビジュアルが美しく、ワンプレートに凝縮されたストーリーも魅力的でした。

すかいらーく国立1号店コラボメニューの詳細は?

コラボメニューは、Ginza Sony Park地下3階のカジュアルダイニング「1/2(Nibun no Ichi)」で提供されています。

コラボメニューの詳細

  • TM NETWORK 1984 side A
    デミグラスソースハンバーグ + カニクリームコロッケ
  • TM NETWORK 1984 side B
    ガーリックソースステーキ + メキシカンカニピラフ
  • Monochrome, Purple, and Yellow.
    オリジナルケチャップのナポリタン + パプリカソースの冷製ショートパスタ
  • One day, April 8th.
    リンゴソースのポークジンジャー + 焼きリンゴとワイルドライスのサラダ
  • Digitalian is eating breakfast
    オニオングラタンのフレンチトースト + リトルジェムレタスのインパナート
  • Dessert for FANKS
    チョコレートパフェ + コーヒーゼリー

タマ&フレンズとの限定グッズ

会場には、人気キャラクター「タマ&フレンズ」とのコラボグッズが登場。ポーチやTシャツ、ボトルなどを含む全9種類のアイテムがラインナップされています。いずれもタマ&フレンズがTM NETWORKメンバー風に描かれた可愛らしいデザインで、ファンならぜひ手に入れたい限定アイテムです。

デビュー40周年を迎えたTM NETWORKが示す未来を銀座で体感!

FANKSのみなさんはもちろんのこと、TM NETWORKをよく知らない人でも、音楽とテクノロジーが融合した展示は新鮮で刺激的。五感で感じる体験型エキシビションは友人や家族と訪れても盛り上がること間違いなしです。

40年の歴史を振り返るだけでなく、未来の音楽の形を一足先に体感できる場所──それが「TM NETWORK 2025 IP」です。ファンにとっては絶対に見逃せない記念イベント、そして初めてTM NETWORKの世界に触れる人にとって音楽の新しい扉が開く体験になるはずです。

『TM NETWORK 2025 IP』 開催情報
項目内容
イベント名『TM NETWORK 2025 IP』
(ティーエムネットワーク・
ニーゼロニーゴー・アイピー)
開催期間2025年8月26日(火)~10月3日(金)
休園日9月16日(火)
開場時間11:00〜19:00(最終入場18:30)
1/2 (Nibun no Ichi)11:00〜21:00(LO 20:00)
※9月1日(月)のみ 11:00〜16:00(LO 15:30)
延長営業日
(11:00〜20:00/最終入場19:30)
8月26日(火)〜31日(日)、9月6日(土)、13日(土)、14日(日)、20日(土)、21日(日)、22日(月)、27日(土)、10月3日(金)
会場Ginza Sony Park
(〒104-0061 東京都中央区銀座5-3-1)
公式Webサイトtmnetwork2025ip.com
情報発信アカウントX:@tmnetwork2025ip(イベント公式)
@otonanoenta(ソニーミュージック公式)
公式ハッシュタグ#TM2025IP
チケット料金・購入方法・プレミアム特典
項目内容
前売券大人:2,500円/中高生:1,500円/小学生以下:1,000円
当日券各前売料金+500円
プレミアム入場券8,000円(税込)
特典内容マルシェバッグ、復刻ペーパーバッグ、VIPラミネートパス、ガイドブック(4点セット)
購入方法公式サイトおよび各種プレイガイドで販売中
注意点プレミアムチケットは数量限定のため、
早めの購入がおすすめです

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この記事を書いた人

ハラカズコ

大田区出身・在住のメディアライター&アロマクリエイター。「まちに根ざした視点」で、香りと文化が交わる瞬間を文章と企画に落とし込みます。Mediallでは、多様な文化や伝統、価値観がカオスに混ざり合いながら、レトロでありながら最先端でもある「東京」の魅力を発信中。「懐かしいのに新しい」「混沌としているのに心地いい」──そんな二面性を大切にしながら、読者の五感に響く記事を届けています。

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