地方創生メディア  Mediall(メディアール)

オンリーワン・ナンバーワンがそこにある 応援の循環を作る 地方創生メディア

アート  |    2025.09.05

“おらほのスター”大谷翔平選手を応援!「跡呂井田んぼアート」|岩手県奥州市

撮影:松本鹿介

JR東北新幹線「水沢江刺駅」から約3km。
奥州市水沢で見られるのが「跡呂井田んぼアート」です。

30アール(3000平方メートル)の田んぼをキャンバスに描くは、奥州市出身のスターである大谷翔平選手。
ロサンゼルス・ドジャースでプレーし、2024年にはMLB初の1シーズン50本塁打・50盗塁(50-50)を達成した同選手の活躍に負けじと、跡呂井田んぼアートも2024年度は5万人が訪れる盛況ぶりを見せました。

2008年に開始した跡呂井田んぼアート

田植え体験の様子(提供:跡呂井田んぼアート)
田植え体験の様子(提供:跡呂井田んぼアート)

この跡呂井田んぼアートのプロジェクトは、もともと地元の農家さんたちによって2008年に始まりました。
開始当初は古代の英雄「阿弖流爲(アテルイ)」や世界遺産の「中尊寺」、郷土芸能の「鹿踊り(ししおどり)」「剣舞(けんばい)」などが題材にされています。

そんな中、初めて大谷選手が描かれたのは2018年。
北海道日本ハムファイターズからロサンゼルス・エンゼルスへの移籍を受けてのことでした。

大谷選手が初登場した2018年の田んぼアート(撮影:松本鹿介)
大谷選手が初登場した2018年の田んぼアート

田植えの際には地元のみならず他県からも参加者が集まり、徐々に人気も高まっていた田んぼアートでしたが、その流れを止めたのがコロナ禍です。

この未曾有の事態により、2019年を最後に一度休止を余儀なくされてしまいました。

コロナ禍を経て大谷選手の応援に

2024年「野球しようぜ!」編(撮影:松本鹿介)
2024年「野球しようぜ!」編

コロナ禍の影響が収まりつつあった2023年、ついに田んぼアートの活動が再開されます。
実行委員会も新体制となり、大谷選手を応援する方針にシフトしてリスタートしました。

そして活動開始から“17”年が経った2025年。
今回は「野球しようぜ!2025」をテーマに、豪快なスイングをする大谷選手と愛犬のデコピンちゃん、偉業である50-50が描かれました。

「これほどの反響を呼ぶとは正直思っていませんでした」
と実行委員会の及川さんも驚くほど、今年も多くの人々が会場に足を運んでいます。

田んぼアートの見ごろは7月初旬から8月のお盆前ですが、この時期はお昼ごろになると多くの観光客が訪れて駐車場も満杯に。
そのため、現地に訪れる際は人が少ない朝方を狙うのがオススメです。

※こののぼりが会場の目印!

物見やぐらから見る田んぼアート

田んぼアートを上から見られる物見やぐら(撮影:松本鹿介)
田んぼアートを上から見られる物見やぐら

田んぼアートの会場は、8世紀末に阿弖流爲(アテルイ)率いる蝦夷軍と朝廷軍が争った「巣伏(すぶせ)の戦い」の古戦場。
そのシンボルとして建てられた物見やぐらから、田んぼアートの全景を眺められます。

巣伏(すぶせ)の戦いの石碑(撮影:松本鹿介)
巣伏(すぶせ)の戦いの石碑

物見やぐらでは、田んぼアートの歴史をはじめ数々の展示も楽しめます。
大谷選手とゆかりのあるスポットのMAPもあるので、この地を起点に聖地めぐりをするのも面白いでしょう。

また、自由に記述できる感想ノートも置かれています。
ぜひ旅の思い出などを綴ってみてはいかがでしょうか。

物見やぐらの最上階には数々の展示が並ぶ(撮影:松本鹿介)
物見やぐらの最上階には数々の展示が並ぶ

前人未到の記録を次々に打ち立てる大谷選手。
奥州市のみならず「日本の宝」でもある彼に、この田んぼアートを見ながら思いを馳せてみませんか?

跡呂井田んぼアート

【住所】岩手県奥州市水沢佐倉河字北田
【入場料・駐車料】無料
【連絡先】跡呂井田んぼアート実行委員会事務局
【メール】kumataku3@yahoo.co.jp(熊谷)
【HP】https://www7b.biglobe.ne.jp/~aterui/
【X(旧Twitter)】https://x.com/AtoroiO
【Instagram】https://www.instagram.com/atoroi_aec.ricefieldart/

記事をシェアする

この記事を書いた人

松本 鹿介

自分が書けると思ったテーマなら、なんでも挑戦してみたい雑食ライター。書籍編集者からWEB制作会社のライターを経て、今は企業で求人原稿を執筆しながらフリーライターとしても活動中です!Mediallでは歴史やスポーツ、伝統芸能・伝統工芸などの好きなテーマを中心に情報を発信していきたいと思っています。

関連記事