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アート  |    2023.09.26

美濃焼1300年の歴史を辿る「多治見市美濃焼ミュージアム」

岐阜県多治見市の魅力をお届け。

今回は、美濃焼1300年の歴史を学べる美術館「多治見市美濃焼ミュージアム」をご紹介します。

多治見市美濃焼ミュージアムでは、美濃焼を「見る」「知る」「味わう」「作る」「選ぶ」ことが出来ます。ちなみに、展示がメインのギャラリーと違い「収集」「保管」「研究」なども行うのがミュージアムです。

美濃焼は、岐阜県の東農地方(多治見市・土岐市・瑞浪市)で制作される陶磁器です。長い歴史と伝統を誇り、現在も私たちの食卓に欠かせません。

※食器類生産シェア(全国)の50%が美濃焼

それでは、多治見市を発展させた美濃焼の歴史を学べる「多治見市美濃焼ミュージアム」をご案内します。

安土桃山陶磁の里公園について

多治見市美濃焼ミュージアムは「安土桃山陶磁の里公園」の敷地内にあります。安土桃山陶磁の里公園は「多目的広場」「散策路」「作陶施設」「庭園」が連なる、自然豊かな公園です。

普段は人が少ないですが、四季を彩る木々に癒されます。静かな自然の中での散策やウォーキングにうってつけの「穴場スポット」と言えるでしょう。

多治見市美濃焼ミュージアムの雰囲気

多治見市美濃焼ミュージアムは、厳かで風格のある外観をしています。しかし、フラットな構造であるため入りやすい雰囲気です。

まず、入館すると正面の広い中庭に圧倒されます。竹を囲う陶器の置物や石畳が、庭園に趣きを感じさせます。

正面より右手には、受付や陶器グッズの売り場があります。受付にて入場料を支払いましょう。

入場料は大人320円・大学生210円です。

受付を済ませて左手に進むと、そこから反時計回りが観覧ルートです。各部屋の入り口に展示テーマの書かれた看板があり、広い空間の大展示室と細長い空間の小展示室があります。

大展示室では、展示物にのみ照明があたっているため、集中して観覧できます。

美濃焼の歴史を学ぶ

美濃焼には約1300年の長い歴史があり、日本の日用食器シェアは美濃焼が約50%で全国1位。つまり単純計算、あなたの食卓にある食器類は50%の確率で美濃焼ということです。

知らない間に愛用していたかもしれない美濃焼。そんな美濃焼の歴史を初期から現代にいたるまでを「見る」「知る」ことができます。多治見市美濃焼ミュージアムの最大の魅力ですね。

さらに歴史を感じる、統制品も展示されていました。

統制品とは、主に物資の不足した戦時下における代用品で、陶器製の学生服のボタンや校章が観られます。

美濃焼のルネサンス「西浦焼」

続きまして、西浦焼をご紹介します。

西浦焼とは、明治初期に多治見町(現:多治見市)で作陶された陶磁器で、多治見町の豪商3代目 西浦圓治が、海外向けに作らせたハイクオリティな美濃焼です。

西浦焼は「美濃焼のルネサンス」とも呼ばれ、西洋の要素が強いです。高い吹き絵技術や豊富な柄が特徴で、特に加藤五輔が作陶した西浦焼の評価が高く「パリ万国博覧会」で表彰されています。

美濃焼茶碗の呈茶で一服

美濃焼の歴史を学んだあとは「呈茶」がおすすめ、ほどよい泡立ちと苦みのある抹茶で一服しましょう。受付で精算すると「和室」に案内されます。

※呈茶の呈とは「差し上げる」を意味する

抹茶に和菓子が付いて税込み500円です。

抹茶と畳の匂いを感じながら味わうことが出来ます。

※抹茶は美濃を代表する陶芸家がご寄贈した「美濃焼茶碗」での提供

まとめ

いかがでしたでしょうか?多治見市美濃焼ミュージアムは、まさに美濃焼1300年の歴史を堪能できる施設。売り場ではオシャレでリーズナブルな美濃焼を「選ぶ」そして、予約をすれば「作る」体験も可能です。

美濃焼の魅力に溢れた、多治見市美濃焼ミュージアムにぜひお越しください。

ちなみに多治見市美濃焼ミュージアムは、JR多治見駅から約3.5km離れているため、車やタクシーでの移動をおすすめします。

また、土日祝日でお時間の合う方は、片道200円の「ききょうバス」もご検討ください。

多治見市は陶器のまち

美濃焼の産地である多治見では、陶器のイベントが多く開催され、陶器をテーマとしたアニメも制作されました。岐阜県多治見市の魅力4選を紹介した記事もぜひご覧ください。

施設の紹介

施設名:多治見市美濃焼ミュージアム

場所:岐阜県多治見市東町1-9-27

駐車場:あり

アクセス:JR多治見駅より車で約10分

TEL:0572-23-1191

多治見市美濃焼ミュージアムのHPはこちらから

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この記事を書いた人

ryo shizu

副業ライターのしずと申します。ガジェットブログを2年以上運営。ガジェットだけでなくSNS・お金・web3・音楽・キャリアなど幅広く対応。丁寧なリサーチと企画・立案をベースにメディアで活動中。子育てに奮闘しながらも常にチャレンジがモットー。

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