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教育  |    2025.07.31

【千葉市】生徒が運営するHappyCafe|ハッピー製菓調理専門学校

千葉市内で定期的に開催されているハッピー製菓専門学校の「Happy Cafe」。

学生たちが企画や運営をする販売会で、地域の方々との交流を深めることを目的としています。

会場は終始活気に満ち溢れ、学生たちのひたむきな努力と、訪れた人々の笑顔が印象的でした。

Happy Cafeへの取り組みと学生たちの成長

Happy Cafeへの取り組みと学生たちの成長について、教務室パティシエ科リーダーの石田さんにお伺いしました。

Happy Cafeはどのような目的で開催されているのですか?

目的は複数ありますが、地域密着することで近隣の方への還元をテーマとした販売活動を行っています。

また、実際に自分たちで作ったものを販売することで、学生たちにプロとしての意識を芽生えさせることも大きな目的です。

お客様の喜んでくれる姿を見ることで、この職業を目指した原点を見直した学生も少なくありません。

当日の準備や販売の流れについて学生の関わり方を教えてください

Happy Cafeは、すべて学生が準備から運営まで、主体となっています。

商品の調理はもちろん、レイアウトや接客、案内まで各自が役割を決めて協力しながら進めています。

商品を紹介するポップの制作もすべて学生に任せています。器用な子が多く、感性豊かなデザインを見ていただきたいです。

運営を通じて学生に特に学んでほしい点は何でしょうか?

どんな仕事でもコミュニケーションが必須になるので、一番学んでほしいのはお客様へのお声がけです。

実際のお客様を前に、自分の言葉で接客することで、その重要性を体感してもらいたいと思っています。


販売される商品の中で、特におすすめはありますか?

ケーキ類では米粉のシュークリームが目玉商品で、クリームたっぷりで価格も手頃です。

パンではハッピーメロンパンが学生にも人気ですね。

焼き菓子では、学生が自由な発想でデザインする焼きドーナツがおすすめです。

一つひとつ表情が違い、地域のお子様にも楽しんでいただける工夫が詰まっています。

また、学生にとってもアイデアを形にするきっかけになると考えています。

千葉市は2026年に千葉開府900年を迎え魅力を見直しています。そのうちの1つ「千葉市の4つの宝物」にちなんだ商品開発で、工夫された点は?

ハッピー製菓調理専門学校では、加曽利貝塚、大賀ハス、千葉市の海、千葉氏の家紋をイメージして、焼き菓子を開発しました。

試行錯誤があったのですが、特にホロホロした食感を出すクッキー作りに苦労しました。

生菓子ではなく日持ちするものにすることで、企業訪問などに持参しやすくしました。

企業様からは喜ばれることが多いですね。

Happy Cafeの運営を通じて、学生にどのような成長が見られましたか?

「人に喜んでもらえた、喜んでもらいたい」といった経験から、パティシエを志す学生が多くいます。

最も大きな成長として挙げられるのは、「美味しかったよ」と声をかけられることで、「もっと美味しいものを作って喜んでいただきたい」と気持ちの変化がみられる点です。

また、カフェ全体のレイアウトやテーブルの配置について「ベビーカーが入りにくい」「暑がっているお客様に扇風機を向けたい」など、自発的に提案が出るようになりました。

クレームを経験した際にも「案内不足だったのでは」と考え、次回への改善策を話し合うなど、現場でしか得られない学びの機会が詰まっています。

エネルギッシュな学生さんたち

今回の取材を通して、学生たちが生き生きと活動している姿が印象的でした。

ケーキやパンの調理はもちろんのこと、接客、ポップ作成、案内役など、それぞれの役割をしっかりと担う姿が印象的でした。

また、皆で意見を出し合いながらイベントを成功させようと主導的に取り組む姿勢は、まさにお店顔負けです。

ポップをみていると、「私が作りました」とアピールしてくれました。

メニューを指さして、どのケーキを作ったのかも教えてくれましたよ。

お客様も「Happy Cafe」を楽しみにされている方が多く、会場は終始温かい雰囲気に包まれていました。

提供されるケーキやパンは、美味しさだけでなく、デザインやパッケージも可愛らしく、何度も足を運びたくなる魅力があります。

接客にも細やかな配慮が行き届いており、気持ちよく買い物を楽しめるでしょう。

準備一つをとっても学生たちの一生懸命さが伝わってくるため、自然と応援したくなります。

Happy Cafeは学生にとって調理技術だけでなく、接客やポップ作成といった社会で必要となる幅広いスキルを経験できる貴重な場です。

一度経験したことを振り返り、次に活かすといった流れを繰り返して経験を積んでいます。

また、学生が生産者のもとへ取材に行き、その食材を使ってスイーツを作り、学校外で販売するという流れがあるそうです。

生産者と消費者をつなぐ素晴らしい取り組みであり、卒業制作にもつながるとのことです。

石田さんは、Happy Cafeで学生たちのエネルギッシュで元気な笑顔を堪能してほしいと語っていました。

学生たちがお客様の喜びを直接感じ、それを原動力に成長していく姿は、まさに「Happy Cafe」という名前が示す通りです。

そんなHappy Cafeは多くの人々に幸せを届けていると強く感じました。

今後の販売予定(パティシエ科)

Happy Cafeは定期的に開催されています。今後のパティシエ科の販売予定は以下の通りです。

  • 7月2日(水)、7月9日(水)
  • 9月17日(水)
  • 10月1日(水)、10月8日(水)、10月22日(水)
  • 11月12日(水)、11月19日(水)、11月26日(水)
  • 12月3日(水)
  • 12月24日(水)、12月25日(水) クリスマスケーキ販売

※日付は取材時の情報に基づきます。最新の情報はHappy Sweets公式ウェブサイトをご確認ください。

ハッピー製菓調理専門学校

住所:〒260-0021 千葉県千葉市中央区新宿2-6-21

アクセス:京成電鉄 /千葉中央駅から徒歩1分

JR/千葉駅から徒歩10分

公式HP

学校の詳しい取り組みはこちら

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この記事を書いた人

くま

個人事業主としてWebライター、デザイナー、翻訳、司会業などをして5年目になります。 いろいろな地域で出会った風景、グルメ、そのほか文化に関連することなどを紹介していきます。 メインは千葉県ですが、仕事やプライベートでよく行く場所のおすすめも発信していきますね。

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