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フード  |    2025.08.20

「よく焼くこと」が美味しさの秘訣!姉妹が営む焼き菓子店「コブタ製菓」|さいたま市岩槻【前編】

さいたま市岩槻区の住宅街にひっそりと佇む焼き菓子店「コブタ製菓」。

自宅の一角を改装した素朴ながらも、かわいさが詰まった店舗が魅力的なお店です。

今回は自分たちのペースでコブタ製菓を営む、素敵なご姉妹にお話を伺いました。

前半は、コブタ製菓のお店の紹介とお菓子作りの魅力に迫っていきます。

焼き菓子専門店!「今日はどれにしよう」と選ぶ楽しさが詰まったお店

「いらっしゃいませ!」引き戸を開けると明るい声が聞こえてくるーーそんなお菓子屋さんがここ「コブタ製菓」です。

扉を引くと同時に香ってくるバターの良い香りがたまりません。

ショーケースの中には、15種類以上のクッキーやパウンドケーキなどの焼き菓子が並べられており、「今日は何を買おうかな」と筆者のように自然と笑みがこぼれる人は多いはず。

子供の頃お金を握りしめ駄菓子屋に飛び込んだような、そんなワクワク感を思い出します。

コブタ製菓は、その時によってラインナップが変わります。季節限定の商品もあるのがまた魅力です。焼き菓子の賞味期限は、お買い上げから2週間になります。

一番売れている人気商品を尋ねると、「全般的に売れることが多いですね」とお客さんそれぞれの推しがある様子です。

おふたりのおすすめを尋ねると、それぞれ教えてくれました。

姉の奏絵さんおすすめは「いちじくサンドクッキー」、妹の由子さんおすすめは「ピーナッツクッキー」です。

いちじくサンドクッキーは、いちじく本来の甘味がぎゅっと閉じ込められており、噛むたびに美味しさを感じられます。

ピーナッツクッキーは、お店でローストされたピーナッツが粗めに刻まれており、ピーナッツバターの風味と相まって、香ばしさが口いっぱいにダイレクトに広がります。ピーナッツ好きにはたまらない味です。

繰り返し訪れている人でも、また違った美味しさを発見できる「コブタ製菓」の焼き菓子。その作り方について詳しく伺いました。

こだわりが詰まった「コブタ製菓」の焼き菓子

「コブタ製菓」の焼き菓子は、製菓専門学校を卒業し、5店舗ほどのケーキ屋で修行経験のある妹の由子さんが一手に担っています。

そして、それを支えているのが姉の奏絵さん。

「飲食経験はないんですが、もともと食へのこだわりが強いんです」

焼き菓子の甘さ・食感・全体のバランスなどを厳しくチェックしています。

「お互いの意見をしっかり言い合える関係がいいです」喧嘩も多いと話されますが、おふたりの顔には笑顔が絶えません。

それぞれのこだわりや意見を取り入れて、コブタ製菓の焼き菓子が作り上げられていることが感じられます。

こだわりを聞くと「よく焼くこと」と繰り返し話されていたのが印象的です。

「一般的な焼き菓子よりもしっかりと焼き上げています。素材の味を活かした、コクのある味わいにしたいんです」

そのように作り手である由子さんが話してくださいました。

購入していくお客さんについて尋ねると、「お友達への手土産に」と買っていく方が多いとのこと。

特に予約販売しているクッキー缶はリピーターさんが多く、この日も夏の長期休業を前に、クッキー缶を求めて常連さんからの注文がありました。

「近所にこんな美味しいお店があるんだよ」と自慢したい、そんな気持ちにさせてくれるお店です。

実は畳屋だった!焼き菓子専門「コブタ製菓」誕生秘話

コブタ製菓は元々畳屋を営んでいたご実家を改装し、2023年3月22日にオープンしました。

予想外の改装費用に直面しながらも、建築関係の親戚に協力してもらい、最終的には費用を半分に抑えられたとのこと。

ちなみに、壁や床、天井の塗装は家族で協力して行ったそうです。

お店の象徴である「コブタ製菓」のイラストもお手製で、姉の奏絵さんが描きました。

姉妹で工夫を凝らしながら、自分たちの理想のお店に仕上げていったそうです。

こうして住宅街にひっそりと佇む「コブタ製菓」が誕生しました。

後編では、地域とのつながりやおふたりのこれからについて、より具体的に迫っていきます。

後編はこちら

「細く長く」に込めた願い。コブタ製菓を営む姉妹が選んだ”無理しない”幸せのカタチ|さいたま市岩槻【後編】

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この記事を書いた人

堀 りん

埼玉県在中の主婦ライターです。北海道の豊かな自然の中で育ち、美瑛や東川のようなゆったりした雰囲気が大好き。 現在は、夫と5歳の娘と暮らしながら、休日は気になるカフェや店をふらっと探索しています。読者のみなさんに自信を持っておすすめできる、身近なモノやヒトの情報を発信していきます。

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