地方創生メディア  Mediall(メディアール)

オンリーワン・ナンバーワンがそこにある 応援の循環を作る 地方創生メディア

スポット  |    2025.08.24

あさぎり町のコワーキングオフィスALOTとは?イベントスペースにも使えるテレワーク施設

熊本県人吉球磨地方にあるあさぎり町。

農産業や畜産業の盛んなこの地域には、コワーキングスペースやシェアオフィス、交流施設などを兼ね備えた町運営のテレワーク施設ALOTがあります。

今回は、そんなALOTの利活用を促している地域おこし協力隊の岡本さんに「ALOTとはどんな施設か?」「どんな風に使ったらいいのか?」などについてお話を伺ってきました。

ALOTとはどんな施設?

ALOTとはAsagiri Local office Teleworkの頭文字をとったあさぎり町運営のコワーキングスペースのこと。町が運営する施設のため、主にあさぎり町の住民の方に活用していただく施設として運営されているそうです。※町外の方の利用も可

施設は主にコワーキングスペース、シェアオフィス、サテライトオフィス、シェアキッチン付きの交流スペース、ミーティングルームの5つの部屋から構成されています。もちろんフリーWi-Fiも完備!

同施設のある敷地内には「あさぎり町ヘルシーランド薬師温泉」という温泉・食事処・物産館が一体となった総合施設もあるため、仕事と休暇を両立した働き方である、いわゆる「ワーケーション」の場としても利用できます。

ここではALOTについて簡単に、ミーティングルーム以外の4つの設備やサービスについてご紹介します。

コワーキングスペース

コワーキングスペースは基本的に1人での利用を想定しており、各テーブルが個別で仕切られています。また、コンセントや荷物置きなどもそれぞれ1人ずつに割り当てられています。なにより、空いてさえいれば防音仕様の個室も利用できるのが最大の特徴です。

月単位で利用される方はもちろん、帰省などのタイミングでスポット利用される方もいらっしゃるそう。利用者のなかには、隣町から親御さんを病院に連れてきている間に少し仕事ができる場を求めてコワーキングスペースを利用される方も見えます。

あさぎり町にはカフェなど少し休憩するスポットが少ないので、静かに過ごしさえすればちょっとした休憩や勉強などにも活用できそうな空間です。

シェアオフィスやサテライトオフィス

シェアオフィスは個室をそれぞれの事業者が共有してオフィスとして使用でき、サテライトオフィスは1社が個室を丸々オフィスとして使用できる空間です。

最大の特徴は法人登記ができることで、「法人として活躍したいが事務所を構えるほどではない」といった方も活用できそうです。

電話応対のサービスはないものの、受付で配達された荷物を預かってもらうことなどはできるそうで、オフィスとしての機能はばっちりあります。

交流スペースとシェアキッチン

ALOTの最奥にある交流スペース。こちらにはシェアキッチンもあるため幅広い活用ができます。紅茶の先生がお見えになって紅茶教室を開催したり、かんたん動画編集講座、地域おこし協力隊が集まってのミーティングなども開催されたそうです。

このスペースに関しては、商業的なイベントも開催可能で、ALOT主催のものだけでなく民間の方の持ち込み企画などにも利用されるとのこと。

あさぎり町でイベントやセミナー、料理教室などを開催したいときにおすすめの場所です。

ALOTはどんな風に利用すればいいのか?

さて、そんなテレワーク施設ALOTについて、岡本さんに「どんな風に利用してほしいか?」を尋ねてみました。

岡本さんは「様々なイベントを企画しているので、近隣住民の方にはぜひ参加して欲しい。交流できる場所として認知してもらえたら」と話します。

これまでも、ALOT主催のイベントとして、公式ラインアカウント講座や流しそうめんワークショップ、空き家の勉強会、地域のひとつまみサークル(地域の方が集まって雑談をする)など多くのイベントが開催されてきました。

こうしたイベントでの交流の中から、次のイベントなども生まれています。岡本さんは、イベントを通して地域外の方からも注目されるようになるのではないかと考えているそうです。

ALOTはあさぎり駅などの町内の中心施設から離れた場所に立っています。そのため、立地的に移動手段等が限られてしまうところがあり、「コワーキングスペースとしての利用をいきなり増やすのは難しいので、イベントからまずは利用してほしい」とのことでした。

岡本さんの”認知度アップ”の取り組み

また、岡本さんはALOTについて「なんの施設か、なにをするところかといった認知度が足りないので、『ここは涼みどころとして利用できる』『地域おこし協力隊がいる』ということを知ってもらう取り組みを頑張らないといけない」ともお話しされています。

岡本さんはこの記事の取材時点で、地域おこし協力隊の任期についてまだほんの二か月しか経っていませんでした。

地域おこし協力隊として着任した当初は1人で知らない土地に入るという状況、知り合いが誰もおらずご飯に誘う相手もいない、そんな時期があり精神的に大変だったと振り返ります。

そんななかでも、岡本さんはLINEの「人吉球磨オープンチャット」の運営もされており、そこにALOTの情報やイベント情報を発信したり、人吉球磨内の情報共有ができるディスコード利用の案内をされたりなどして少しずつこの地方での活動の輪を広げていきます。

また、オンラインでの取り組みに留まらず、いろいろな施設や場所に足を運んで、挨拶をし、知ってもらうための地道な活動もされています。岡本さんは「地域おこし協力隊や、地域の情報を発信している方などと会い人脈は広がっているので、この勢いのまま企画を立てていきたい」と仰っていました。

これから岡本さんの活動やALOTの認知度が高まっていくことで、ますますALOTの利用が増えていくかもしれませんね!

ALOTについて

〒868-0422 熊本県球磨郡あさぎり町上北1874番地
電話番号: 0966-47-0855
定休日 土・日、祝日、第2・第4水曜日
公式サイト:https://asagiri-local-office-telework.com/

記事をシェアする

この記事を書いた人

さるかんね?人吉球磨

熊本県公認モンバサダー|熊本県人吉球磨のグルメ・観光・イベント情報などを発信していきます! 球磨焼酎案内人 |JR肥薩線サポーター | kindleにて『初心者のための人吉観光ガイド』出版中

関連記事