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アート  |    2025.11.26

「あ、この言葉、気にになる展」|言葉が心に刺さる瞬間を集めた展覧会

2025年10月、東京・虎ノ門ヒルズのTOKYO NODEで開催された「虎ノ門広告祭」。その中でもひときわ注目を集めたのが、企画展示「あ、この言葉、気にになる展」です。


この展示は、広告業界で生まれた数々の名コピーや、若手クリエイターが「なんか気になる」と感じた言葉を集めたもの。“言葉の力”に焦点を当てた、感性を刺激する空間が広がっていました。

展示のコンセプト|気になる言葉に出会う場所

展示のテーマは「なんか気になる」。


選定基準は、意味や文法ではなく、感覚的に心に引っかかるかどうか。
広告業界の名作コピーから、学生や異業種の人々が共感する言葉まで、約140点が並びました。


たとえば、ボブソンの1997年のコピー「いいだろ 頭悪くて」も展示され、時代を超えて人の心を動かす言葉の力が再認識されました。

ちなみに私が一番刺さったのは、毎日新聞社の「人生は、夕方から楽しくなる。」というコピー。

一番のお気に入りを見つけるのがこの展示の楽しいところです。

展示空間の演出|五感で感じる言葉

会場は虎ノ門ヒルズ ステーションタワー45階。
大きな窓から差し込む光と、夕暮れ時の幻想的な雰囲気が、言葉との出会いをより印象的に演出していました。

  • パネルに書かれた言葉
  • 鏡に映る自分と重なる言葉
  • 本のようなオブジェに刻まれた言葉

など、視覚・感情・記憶に訴える展示方法が工夫されており、来場者は思わず足を止めて見入ってしまうほど。

写真撮影も自由なので、写真を撮りながら楽しんでいる来場者の方が多かったです。

SNSでの反響と来場者の声

この展示は、過去に「いい人すぎるよ展」で話題を呼んだチームによる新企画ということもあり、SNSでも大きな注目を集めました。

TikTokでは「これが一番好きな展示だった」「言葉が心に刺さる」といった感想が多数投稿され、関連動画は数十万回再生を記録。Instagramでは「#刺さる言葉」などのハッシュタグとともに、展示パネルの写真や会場の雰囲気がシェアされ、“映える×共感”の両立が評価されていました。

来場者の中には「展示を見て、自分の中にあったモヤモヤが言葉になった気がする」と語る人も。
このように、言葉の力がSNSを通じてさらに拡散され、共感の輪が広がっているのが印象的でした。

企業PR・採用ブランディングにも活用されている言葉たち

この展示は、企業のPRや採用活動にも通じるヒントが満載です。

  • 言葉の選び方ひとつで、印象も共感も変わる
  • “気になる言葉”は、ブランドの記憶に残る武器になる
  • 採用サイトやSNSでの発信に活かせる視点が得られる

実際に、展示には企業の広告コピーも多数登場しており、言葉を通じたブランディングの可能性を体感できる場となっていました。

中には下記のようなCMなどの広告でよく見るコピーもあり、それを聞くだけで「あの企業だ」と認識ができるのも言葉の力だと思いました。

・「聞いて驚くな。実家は意外とやることないぞ。」/Netflix

この一言には、Netflixが提供する“暇つぶしの価値”や“日常の隙間時間に寄り添う存在”としてのブランドイメージが凝縮されています。ユーモアと共感を両立させた言葉が、若年層を中心に強く刺さる理由です。

・「結婚しなくても幸せになれるこの時代に私は、あなたと結婚したいのです。」/リクルートホールディングス

このコピーは、現代の価値観を踏まえた上で、個人の選択や感情に寄り添う姿勢を表現しています。社会的メッセージと個人の感情を融合させた言葉が、企業の思想やスタンスを印象づける例として紹介されました。

まとめ|言葉に出会うことで、自分に出会う

「気になる言葉」は、時に自分の価値観や感情を映し出す鏡になります。
この展示は、そんな言葉との出会いを通じて、自分自身と向き合うきっかけを与えてくれる体験型イベントでした。


広告業界の方はもちろん、学生や一般来場者にも刺さる言葉が見つかる充実したイベントでした。
この展示チームは定期的に新作個展を開催していますので、次回開催があれば、ぜひ足を運んでみてください。

★虎ノ門広告祭 公式サイト

虎ノ門広告祭公式サイト

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この記事を書いた人

まいり

ペンネームはまいりです。担当エリアは神奈川県横浜市です。 この町の魅力を自分らしく伝えていきます!

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