
東急目黒線・武蔵小山駅から徒歩3分。
活気あふれるパルム商店街のアーケードを少し外れた脇道に、ひっそりと佇む一軒のレストラン「レジュイール」。
階段を少し下った先にある半地下のお店で、控えめな看板が目印。
知らなければ通り過ぎてしまいそうな立地ですが、一歩中へ入るとそこは、あたたかな空気に包まれた別世界でした。
寡黙で優しいマスターの丁寧なもてなし

店内に入ってまず感じるのは、落ち着いた雰囲気と、どこかほっとする空気感。
その中心にいるのが、静かに笑顔を絶やさず、お店を切り盛りするマスターの存在です。
現在は、ほぼ一人で営業されており、調理からドリンクの提供、会計に至るまで、すべてを一手に引き受けながらも、どの動作も手際よく丁寧。
まるで舞台裏のプロフェッショナルを間近で見ているような気持ちになります。
どこか職人気質でありながら、お客さん一人ひとりに目を配るその姿は、まさに「大人のバル」と呼ぶにふさわしい空間を作り上げていました。
満足度抜群の多彩なメニュー

フード・ドリンクともにメニューがとにかく豊富。
ワインに合うおつまみメニューから、しっかりお腹を満たしてくれるメインまで幅広く揃っています。
料理はどれも“やさしい味わい”で、素材の持ち味を活かした丁寧な調理が際立ちます。
そして、リーズナブルな価格設定もうれしいポイント。
味・量・価格、すべてにおいて満足度の高いお店です。
注目のおすすめ料理をご紹介!
■ 冷菜の盛り合わせ

最初の一皿にぴったりなのがこちら。
注文してすぐに出てくる前菜プレートには、人気の冷菜が少しずつ詰め込まれています。
ジューシーなローストポークにはバルサミコソースが好相性。
鶏むね肉はしっとりと仕上げられ、ゆずこしょうの香りが爽やかで、海老のマリネはプリプリで野菜と一緒にさっぱりいただけます。
明太ソースがピリッと効いたポテトサラダ、野菜の甘みが生きたトルティージャの冷製卵焼まで、どれも丁寧に作られているのが伝わる内容。
キャロットラぺの色合いも華やかで、見た目も楽しく、まさに“美味しいが詰まった”一皿です。
■ 砂肝と木の子のアヒージョ

熱々のスキレットで登場するアヒージョは、テーブルに運ばれた瞬間からガーリックの香りがふわり。
砂肝のコリッとした歯ごたえがクセになり、きのこの旨味がオイルに溶け出して、全体が一体となった味わいに。
バゲットにオイルをたっぷり染み込ませて食べると、もうたまりません。
赤ワインとの相性も抜群の逸品です。
■ 豚の黒コショウ焼き

こんがりと焼き上げられた豚肉に、粗挽きの黒コショウをたっぷり効かせた食欲そそる一皿。
外は香ばしく、中は驚くほどしっとりと柔らか。
噛むほどに豚の旨みがじんわり広がり、そこにバルサミコの酸味とトマトソースの甘みが加わって、味に奥行きを生み出しています。
ワインやビールと一緒に楽しみたいメイン料理です。
■ ラザニア(筆者のイチ押し)

何よりおすすめしたいのが、このラザニアで、筆者が一番感動したメニューです。
焼きたてのアツアツが運ばれてくると、チーズがとろ〜りとろけ、トマトソースとホワイトソースが重なり合った香りが食欲をそそります。
口に運べば、やさしい味わいがじんわりと広がり、思わず笑顔に。
濃厚なのに重くなく、最後の一口まで本当においしい。
見た目以上のボリュームでありながら、食べ終わるころにはまた食べたくなっているから不思議です。
サングリアもお忘れなく

料理と一緒に楽しんでいただきたいのが、爽やかな味わいのサングリア。
フルーツの自然な甘みとワインの風味が絶妙にマッチしていて飲みやすく、どんな料理にも合います。
しっかりお酒を飲みたい人にも、軽く一杯楽しみたい人にもおすすめのドリンクです。
通うたびに魅了される、とっておきの一軒
手間ひまかけたラザニアをはじめ、レジュイールには、料理へのこだわりと温かさが詰まっています。
今回はご紹介しきれませんでしたが、各種パスタやピザ、ワインやカクテルなど、まだまだ魅力的なメニューがたくさん。
訪れるたびに新しい楽しみが見つかる、そんなお店です。
武蔵小山のアーケードを少し外れて、レジュイールの扉を開けてみてください。
きっとあなたの「お気に入り」になるはずです。
店舗情報
Kitchen&Bar Rejouir(キッチン&バー レジュイール)
所在地:東京都品川区小山4-8-2 コートYM 1F
電話番号:03-5702-7830
営業時間:18:00-23:00
定休日:水曜
アクセス:東急目黒線 武蔵小山駅 徒歩3分
駐車場:なし