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フード  |    2025.10.28

その日の運を味わう「おみくじ丼」|仙台朝市の「地酒と旬味 東家」で出会う海のサプライズ

「どんなネタが入っているかは、届くまでのお楽しみ」

まるで運試しのような海鮮丼が、仙台朝市にあります。その名も「おみくじ丼」。親方がその日仕入れた魚を丼に盛りつける、「今日だけの一杯」です。

一口ごとに驚きと発見がある運試しの海鮮丼を、実際に食べてきました。この記事では、そんなおみくじ丼が人気の「地酒と旬味 東家(あずまや)」を紹介します。

朝市の中でひっそり輝く地酒と旬味 東家

地酒と旬味 東家

訪れたのは平日のランチタイム。

仙台駅から歩いて5分ほど、魚の香りと人の声が入り混じる仙台朝市の通りを抜けていくと、「地酒と旬味 東家」と書かれたオレンジ色の看板が見えてきます。

店の前には「三陸の味」「浜の旬」などと書かれた手書きメニューや、地酒の木札がずらり。

市場らしい活気に満ちた外観ながら、一歩中へ入ると静かな和の空気が流れます。カウンター席と座敷席があり、ひとりでもグループでも入りやすい雰囲気です。

その日の運勢を味わう──サービスおみくじ丼A(税込2,100円)

地酒と旬味 東家

今回注文したのは、平日限定のサービスおみくじ丼A(税込2,100円)。

その日のネタは、親方が市場で仕入れた魚によって変わるため、丼が届くまで中身はわからない。これこそが、東家の「おみくじ丼」の最大の楽しみ。「今日は何が出るかな?」と待つ時間さえ、ちょっとした運試しのようです。

地酒と旬味 東家

この日登場したのは、本まぐろの中トロ・赤身、タイ、ブリ、いくら、エビ、イカ、ねぎトロ、ウニ、しめ鯖。丼いっぱいに盛られたネタは艶やかで、まるで海の宝石箱。

まず目を奪われたのは中トロ。厚めに切られた身は、サシの入った霜降り肉のように美しく、
箸でつまむと、わずかにとろりとした脂が光ります。口に運べば、脂の甘みと赤身のコクが溶け合い、思わずため息が出るほど。

続くウニは、口の中でふわりと広がる濃厚な香り。ほんのりと潮の甘みを残して消えていきます。

タイは肉厚でコリコリと弾力があり、噛むほどにじんわりと甘みがにじみ出てきます。ブリは脂がたっぷりとのり、ご飯に伸びる手が止まりませんでした。

地酒と旬味 東家

さらに箸を進めると、丼の下からしめ鯖やイカが顔を出します。見えないところにも丁寧な仕込みが感じられ、一口ごとに「次の1枚はどんな味?」とワクワクが止まりません。それはまさに、食べながら引くおみくじのような体験でした。

セットの味噌汁は、海苔の香りがふわりと立ち、魚介の出汁がじんわりと体に染みていきます。食べ終えるころには、心もお腹も満たされ、「今日は大吉だな」と微笑んでしまう、そんな一杯でした。

海鮮だけじゃない、豊富なランチメニュー

地酒と旬味 東家

東家には、おみくじ丼のほかにも魅力的な丼と定食が揃います。 サーモンといくらの近海親子丼、 まぐろの中落ちがたっぷりの中落丼、 うにぶっかけ丼など、どれも新鮮なネタが主役です。

また、生の魚介が苦手な人でも楽しめるメニューも豊富。ホッケ焼定食やカキフライ定食、牛たん定食など、しっかりとボリュームのある料理が並びます。

カウンターで一人ごはんをする常連もいれば、観光や出張で立ち寄る人も多く、朝市の日常を感じられました。

おわりに

仙台朝市の一角に店を構える「地酒と旬味 東家」。親方がその日自ら仕入れた魚でつくるおみくじ丼は、まさに一期一会の味でした。

おみくじ丼は、ただの海鮮丼ではなく、「何が出るか分からない」というワクワクを添えた、体験そのもの。食べ終わるころには、自然と笑みがこぼれる一杯です。

地酒と旬味 東家は、仙台駅から徒歩5分の距離で、ちょっとした運試しと幸せを味わえる場所です。ぜひ、あなたも今日の運勢をおみくじ丼で確かめてみてください。

地酒と旬味 東家

住所:宮城県仙台市青葉区中央3丁目8−5 新仙台駅前ビル B1F
定休日:日曜日(長期連休の際には、連休最終日がお休み)
営業時間(ランチ):11:00~14:00 ※売切れ次第終了
営業時間(ディナー): 17:00~23:00(L.O.21:30、ドリンクL.O.23:00)
電話番号:022-211-5801

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この記事を書いた人

宮崎 千聖

兵庫県在住のフリーランスライター。10歳まで姫路市で過ごし、11歳から現在に至るまで加古川市で暮らしています。兵庫歴は25年。海と山に囲まれた遊び場の宝庫・兵庫の魅力を存分にお伝えします!

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