神奈川県の魅力を語る上で欠かせない「かながわの名産100選」。神奈川県の魅力ある特産品を県内外に広くアピールすることを目的として、県民や各団体からの推薦をもとに選定された厳選100品目を指します。
今回はその中から、横須賀を代表する味「ヨコスカネイビーバーガー」と、その伝統の味を守り抜く名店『GALLERY HONEY BEE』の魅力を紹介します。
創業当時の味と空気を守り続ける人気店『GALLERY HONEY BEE』
横須賀米軍基地の真向かいに位置する『GALLERY HONEY BEE』は、1968年、初代店主の直井陽樹氏が、駐留米軍の兵員食堂で働いていた経験を活かし創業しました。ベトナム戦争真っ最中の当時、ドブ板通り(※)周辺は米兵達で活気づき、『GALLERY HONEY BEE』をはじめ、多くのアメリカ料理を提供する店が軒を連ねていたそうです。
※京急線汐入駅と横須賀中央駅の中間に位置する、横須賀米軍基地向かいにある横須賀を代表する商店街。「スカジャン(横須賀ジャンパー)」発祥の地として人気。
それから数十年が経ち、日本の食文化が多様化するなかで、現存するのは『GALLERY HONEY BEE』のみ。日本人はもとより、本場のアメリカ人からも愛された味を守り続け、現在でも「ヨコスカネイビーバーガー」の名店として人気を誇っています。
店内に足を踏み入れると、まるでタイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。というのも、『GALLERY HONEY BEE』では、開店当時のにおいと空気を感じられるように、味だけでなく内装も、ほぼ当時のままで残されているからです。
横須賀らしいアメリカンな雰囲気に包まれた店内では、昔を懐かしむ人、逆に初めての空気に新鮮さを見出す人など、国籍や年代を問わず、訪れた全ての人が思い思いの時間を楽しむことができます。
米海軍基地と横須賀市の友好の象徴!牛肉本来の味を堪能できる「ヨコスカネイビーバーガー」
「ヨコスカネイビーバーガー」は、横須賀にある米海軍基地より、横須賀市との友好の象徴として提供されたレシピをもとに、2009年にご当地グルメとして誕生しました。大きめのサイズ、牛肉本来の味を堪能できる塩・コショウのみのシンプルな味付けなどが特徴です。
テーブルには、ケチャップとマスタードが常備されており、好きな量をかけて、自分の好きなオリジナルの味で楽しむことができます。シンプルな味付けだからこそできる「ヨコスカネイビーバーガー」ならではの楽しみ方。筆者は肉の旨味を味わいたいと思い、控えめにしてみました。みなさんも、自分好みの味を見つけてみてくださいね。
また、『GALLERY HONEY BEE』では、大きなレタスを1枚丸ごと折りたたむことで、シャキシャキとした食感をより引き立てています。この工夫は他店では見られない、『GALLERY HONEY BEE』ならではのこだわりです。
この「ネイビーバーガー」と人気を二分するのが、店名が名前に入った「ハニービーバーガー」。現在の店主の代になってから考案された『GALLERY HONEY BEE』オリジナルで、牛肉100%のパテにハチミツとマスタードをかけて食べるユニークなバーガーです。
伝統の味を大切にしながらも、新しい味へ果敢に挑戦する『GALLERY HONEY BEE』。横須賀を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
GALLERY HONEY BEE 本店
住所:神奈川県横須賀市本町2-1
TEL:046-825-9096
営業時間:11:30〜21:00
定休日:なし
駐車場:近隣の横須賀ショッパーズ駐車場やコインパーキングをご利用ください。
HP:https://www.honeybee-yokosuka.com/
Instagram:https://www.instagram.com/honeybee_yokosuka/
アクセス:
・京浜急行電鉄本線「汐入駅」から徒歩5分
・JR横須賀線「横須賀駅」から徒歩10分