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スポット  |    2024.07.05

横浜・元町|アメリカ山公園の年に一度のお楽しみ!「フラワー&グリーンマーケット」

2024年6月7日、8日に横浜の「元町・中華街」駅に直結した横浜市アメリカ山公園(以下、アメリカ山公園)で、「フラワー&グリーンマーケット」が開催されました。

横浜の春の風物詩としてお馴染みとなっている、花と緑を楽しむ取組「ガーデンネックレス横浜」。そのなかでも、この時期の恒例のイベントとなっている横浜山手西洋館の「花と器のハーモニー」と併せて開催される「フラワー&グリーンマーケット」は、SDGsや地産地消をテーマにしたマーケットです。

今回は、人と自然が調和する公園を目指すアメリカ山公園で開催された「フラワー&グリーンマーケット」を紹介します!

アメリカ山公園で開催!「フラワー&グリーンマーケット」とは?

「フラワー&グリーンマーケット」は、2012年6月からアメリカ山公園で開催されているマーケット。横浜山手西洋館で開かれている「花と器のハーモニー」というイベントと連動した形でスタートしました。

「花と器のハーモニー」とは:
横浜山手西洋館7館で、フラワーアーティスト等が、花と器を使って館内を装飾。
参考:「花と器のハーモニー2024

横浜山手西洋館への通り道でもあるアメリカ山公園で、「花と器のハーモニー」を盛り上げつつ、アメリカ山公園も知ってほしいとの思いがあったそうです。2017年からは「ガーデンネックレス横浜」とも連携。この時期の横浜のイベントのひとつとして、花を添えています。

ガーデンネックレス横浜とは:
「ガーデンネックレス横浜」は「ガーデンシティ横浜」を推進するリーディングプロジェクトです。花や緑による美しい街並みや公園、自然豊かな里山など、横浜ならではの魅力を発信することで多くの方に横浜にお越しいただき、まちの活性化や賑わいの創出につなげます。
参照:ガーデンネックレス横浜

アメリカ山公園の庭園には、みなとみらい線「元町・中華街」駅・元町口の駅構内の奥にあるエレベーター、もしくはエスカレーターであがった屋上階にあります。地元の方でも、駅構内にアメリカ山公園へつながるエレベーターやエスカレーターがあることを知らない方がいらっしゃるそうです。

駅の真上にあるアメリカ山公園は山の途中にあり、公園全体がほぼ坂。コンパクトな公園には、気持ちのよい芝生があります。ベンチなど座るところも多く、気持ちのよい場所です。

エスカレーターの出入り口を囲むように公園があるので、そこもぜひチェックしてみてください。

アメリカ山公園の大半が坂道のため、マーケットに出店できるお店の数は限られています。今回は、2日間で6店舗、キッチンカー2台が出店していました。

ここでしか出会えないモノやコト

「フラワー&グリーンマーケット」が大切にしていること。それは「ここでしかできないこと、ここだからできること」だそう。

アメリカ山公園では、みつばちを育てています。販売される量や期間は限られていますが、はちみつだけでなくあめやアイスクリームなどのはちみつの加工品も販売しています。

私が取材に伺ったのは6月7日。その日「フラワー&グリーンマーケット」では、アメリカ山公園産のはちみつが使われたものを中心に、下記のお店が出店していました。

  • 小さな結婚式キッチン
  • アメリカ山公園
  • ろばの家
  • La Bonbonniere
  • ORU
  • ニチニチ
  • 陶工房 華
  • 本牧活動ホーム

アメリカ山公園産のはちみつを使った生キャラメルや焼菓子、ドリンクなどのグルメ。廃棄される切り花、ロスフラワーを使用したキャンドルやお花をモチーフにしたアクセサリー。陶器を製造する際に出る土を使った植木鉢を作る陶芸作家さんのお店など、環境や自然に配慮した個性豊かなショップが出店。

訪れたお客様はお店の方となごやかに話をしながら、お買い物を楽しまれていました。

ちょっと疲れたらキッチンカーで販売されているドリンクやランチを買って、ベンチに座って休憩もできます。花や緑に囲まれたところにベンチがあるので、とてもリラックスできますよ。

「フラワー&グリーンマーケット」は、まさに「ここでしかできないこと、ここだからできること」を体感できるマーケットでした。

SDGsを意識したこだわりのワークショップ

「フラワー&グリーンマーケット」では、下記のワークショップも開講。

  • ロスフラワーでつくるエッグキャンドル
  • ローズシュガーとローズソルトづくり
  • あずきとラベンダーのアイピローづくり
  • アメリカ山公園産みつろうとダマスクローズのハンドバームづくり
  • ハーバリウムとゴム手芸

いずれもそれぞれ費用はかかりますが、手軽にできるとあって大人気でした。

取材時は、「ロスフラワーでつくるエッグキャンドル」のワークショップが始まる時間帯でした。講師の方の話を聞きつつ、みなさん夢中になって作っていらっしゃいました。

5つあるワークショップのなかでも「あずきとラベンダーのアイピローづくり」は、タツノオトシゴが目印の元町の洋品店、「FUKUZO」から提供されたはぎれの布を使っているそう。

「FUKUZO」といえば、横浜・元町を代表する洋服のブランドのひとつ。糸から生地、縫製に至るまで一貫したオリジナル商品を作り続けています。「FUKUZO」では無駄を最小限にできるよう、裁断は手作業で行うのだそう。

こうして出たはぎれが、時には小さすぎて、「フラワー&グリーンマーケット」の運営スタッフさんが継ぎ合わせることもあるそうです。大々的には出ていない「FUKUZO」の企業努力をここに来られた方に知ってほしい。運営スタッフさんがそうお話ししてくださいました。

ワークショップ用の材料を見せていただいたのですが、よく見る「FUKUZO」さんの上質な服や小物には、こんな物語があったのかと感動しました。

公園内では肥料も作られています

「FUKUZO」のはぎれの布だけでなく、ロスフラワー、アメリカ山公園産のはちみつを活用したワークショップは、地産地消や自然・環境を考えるきっかけとなりそうです。

まとめ

「フラワー&グリーンマーケット」は、横浜の「元町・中華街」駅に直結した横浜市アメリカ山公園で毎年6月の1週目に開催されています。2024年は6月7、8日に行われました。

野外のイベントなので、天候次第では中止になることもありますが、毎年の開催を楽しみにされている方が増えているそうです。

また「フラワー&グリーンマーケット」の自然や環境問題、地産地消に対する姿勢に共感し、参加したいという出店者さんも増えているとのこと。

今後も「ここでしかできないこと、ここだからできること」にこだわりつつ、自然や環境を大切にすることを少しでも意識してもらえるようなイベントにしていきたいとのことでした。

次回の「フラワー&グリーンマーケット」開催も楽しみです。気になる方はぜひ、チェックしてみてくださいね。

取材場所:横浜市アメリカ山公園展望園地

住所:神奈川県横浜市中区山手町97-1
アクセス:みなとみらい線「 元町・中華街」駅 6番出口直結 
マーケット営業時間: 10:00~16:00
開園時間:6:00~23:00
休園日:年中無休(運営管理事務所は土日祝・年末年始は休業)
横浜市アメリカ山公園ホームページ:アメリカ山公園パートナーズ
ガーデンネックレス横浜2024

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この記事を書いた人

chillco

神奈川県横浜市在住。生まれも育ちも横浜取材・インタビューを中心に活動するWebライター。旅・酒・食・音楽がテーマ。訪れた国は25か国を超える。お酒やグルメ、スィーツ、イベントなど地元・横浜の魅力を発信していきます!

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