はじめに|「吐竜の滝」は、観光にちょっと疲れた大人にちょうどいい
忙しい日常から離れて、自然の中でリフレッシュしたい。
でも、人混みでかえって疲れてしまうのは避けたいですよね。
そんなときにおすすめなのが、山梨県北杜市・清里の「吐竜の滝(どりゅうのたき)」。
名前はちょっと強そうですが、実際の滝はとってもやさしく、自然に包まれてほっとできる場所でした。

吐竜の滝ってどんなところ?知る人ぞ知る癒しスポット
吐竜の滝は、落差10メートル、幅15メートルほど。
緑に覆われた岩間から、いくつもの細い水の流れが段々と岩肌を伝い、まるで絹糸を垂らしたようにやさしく落ちていく。
その神秘的な光景から、「竜の吐く滝=吐竜の滝」と名づけられたそうです。
名前だけ聞くと少し勇ましい印象ですが、実際に目の前に広がるのは、日本庭園のような繊細で穏やかな景色。苔むした岩や木漏れ日、透明な水の流れが、訪れる人を静かに迎え入れてくれます。

駐車場から滝までは徒歩約15分。道は渓流沿いの遊歩道で、スニーカーなら安心して歩けます。
両脇には背の高い木々が並び、木漏れ日が揺れながら足元を照らします。
川の水音は歩くごとに少しずつ大きくなり、滝が近づいてくることを知らせてくれます。
遊歩道で出会った女性二人組がにっこり笑って「もう少しですよ!」と声をかけてくれて、自然の中で感じる小さな優しさに思わず心が温かくなりました。

観光地としての知名度はまだ高くないため、訪れる人は多すぎず、ゆったりと滝や森の空気を味わえる穴場スポットです。人混みの喧騒から離れ、ただ静かに自然を楽しみたい人にこそ、そっと教えたくなる場所です。
自然の中で心と体をリフレッシュ
滝の周囲はナラやカエデ、カラマツ、ナナカマドなどのさまざまな樹木に囲まれ、夏でも涼しく快適に過ごせます。
標高1,250メートルの高原に位置するため、空気はひんやりとして澄んでおり、マイナスイオンをたっぷり浴びながら歩く散策は、まさに森林浴そのもの。川のせせらぎや鳥のさえずりに耳を澄ましながら歩いていると、日常の慌ただしさや雑念が少しずつ溶けていくのを感じられます。

滝の前でしばらく腰を下ろしてぼーっと景色を眺めると、時間の流れが緩やかになり、心がふっとほどけていくのを実感できます。
大迫力の滝ではありませんが、その静かで繊細な水の流れだからこそ、心の奥にそっと刻まれる穏やかな癒しの時間を味わえます。

写真映えスポットとしてもおすすめ
吐竜の滝は写真映えもばっちりです。
滝と苔むした岩、緑のコントラストは、どこを切り取っても絵になる美しさ。
季節ごとに表情も変わり、新緑の季節は鮮やかな緑、秋は紅葉で彩られ、何度訪れても楽しめます。
朝や夕方の柔らかい光で撮影すると、より一層美しさが際立ちます。
私が訪れたときはお昼過ぎでしたが、2〜3組のカメラ好きの方々が思い思いにシャッターを切りながら滝の景色を楽しんでいました。
人が少なく落ち着いた雰囲気のため、じっくり構図を考えて撮影できるのも嬉しいポイントです。

こんな人におすすめ
- 観光地の賑わいにちょっと疲れた人
- 自然の中で静かに過ごしたい人
- 写真も楽しみたい人
- ひとり旅、カップル旅、親子旅も◎
観光地の喧騒から少し離れて、静かに過ごせる場所を探している方にぴったりのスポットです。
川のせせらぎや鳥の声に耳を澄ましながら、木漏れ日の中をゆったり歩く時間は、心も体も自然に癒されます。滝と苔むした岩、緑のコントラストは写真映えも抜群で、四季折々の風景をカメラに収める楽しみも。
ひとりで自分と向き合う時間、カップルでのんびり散策する時間、親子で自然体験を楽しむ時間
──どの過ごし方でも、自然の優しさと穏やかさを満喫できます。

まとめ|自然に包まれて、心も体もゆるむ時間
吐竜の滝は、静かで優しい時間が流れる場所。
自然のやさしさと涼しさに包まれ、川のせせらぎを聞きながら心も体もすっと軽くなります。
日常から離れて、自然の中でゆったりと過ごしたい人にぴったりです。

アクセス情報
【車】
中央自動車道・長坂ICから車で約20分
県道28号線、八ヶ岳高原大橋(黄色い橋)を渡り坂道をのぼったあたり、「吐竜の滝」看板を左折
駐車場:15台程
【電車】
JR小海線・清里駅下車、清里ピクニックバス(期間限定)で「吐竜の滝入口」下車、徒歩約25分
【タクシー】
JR小海線・甲斐大泉駅もしくは清里駅からタクシーで約10分、駐車場から徒歩約15分