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地域応援ブランド  |    2025.09.17

“めっちゃ強い”千葉県代表チーム復活へ「リベンジして絶対に優勝します」

知的障がい者ソフトボール大会「ハンズホールディングスCUP 2025東日本大会」が、今年9月13日(土)と14日(日)に宮城県のシェルコムせんだい(仙台市屋内グラウンド)で開催されます。

東日本から計7チームが参加し、熱戦を繰り広げる本大会。昨年はオール宮城ソフトボールクラブの優勝で幕を閉じました。

今回は千葉県代表チームから、キャプテンの松井広大選手、東佳汰選手、滝颯太選手に大会への意気込みを聞きました。

全国大会優勝を経験も…

千葉県代表チームは優勝への想いを熱く語りました。

2023年10月には全国障害者スポーツ大会の燃ゆる感動かごしま大会にて全国初優勝。2連覇を目指した翌年は予選大会にあたる関東ブロック地区予選会決勝にて、雨天中止による抽選で全国出場を逃しました。

不運に見舞われた千葉県代表チームは、再び栄冠を手にしようと前回のハンズホールディングスCUPに臨みましたが、初戦で福井県のビッグドルフィンズと対戦し、5-6の敗戦を喫しました。

悔しさをにじませた選手たちの中で一際言葉に力を込めたのは、キャプテンであり投手として絶対的エースの松井選手です。

「あの逆転サヨナラホームランは悔しくて忘れられません。不甲斐ない試合でした。序盤こそ0点に抑えましたが、最終回に訪れたピンチの場面での再登板は、変化球のコントロールがまだまだだなと思いました」

先発した松井選手は好投で無失点に抑え、5-0とリードしました。しかし温存と他投手の育成を兼ねた投手交代が裏目に。チームは連続四球で流れを失い、最後に松井選手が再登板するも、最後はサヨナラホームランを打たれてしまいました。

また、同試合でホームランを放った滝選手は「絶対に来年は優勝したい」と強い決意を口にしました。

「対外試合では初めての柵越えホームランを打てて最高の気分だったのに、逆転サヨナラホームランを打たれてしまった。今までで一番悔しい負け方だったと思います。個人としては、ホームランを打ってバッティングに自信を持つことができましたが、守備面では、中継プレーのときに細かなミスがあったので、練習が必要だと思いました」

課題を見つめたトレーニング

千葉県代表チームは、毎週日曜日の練習に加えて、各メンバーが自主トレーニングで課題を見つめ、技術向上に取り組んでいます。

ライトを守り、強肩と長打力でクリーンアップを任される事が多い攻撃の要の東選手は「チームとしても悔しい結果でしたが、個人的にも緊張もあり、バッティングで良い成績を残せなかったことが悔しかったです」と打撃面を重点的に強化。

「家で筋トレや素振りをしています。素振りは自分のスイング軌道を確認しながら、試合でも鋭いスイングが出来るように意識しています。自宅でも素振りを重ねた結果、去年より打球スピードが速くなり、力強いバッティングができるようになりました」と、個人トレーニングの成果を実感しています。

また、出塁率が自慢の滝選手は、チームメイトたちからも一目置かれる守備の要ですが、まだまだ自身のプレーに満足していません。

「チーム練習のほとんどが半日練習ばかりだったので、もっと練習したいと思い、父にお願いして個人練習を増やしました。個人的には、ホームランをまた打ちたいので、長打力をつけるための素振りと筋トレを毎日しています。また、土曜日には父のノックを受けて守備力を鍛え、ミスした中継プレーも練習しました」と、向上心のかたまりです。

知的障がい者ソフトボールの世界はまだまだ十分な環境が整っているとはいえません。全国大会優勝経験のある千葉県代表チームでも、満足のいくトレーニング時間や整備されたグラウンド、適切なマッチメイク(練習試合相手を探すこと)ができない実状です。

それでもリベンジに燃える選手たちは、ひたむきに努力を重ねてきました。

ジムで体力強化に努め、球速もアップしたという松井選手は「全国には強豪がいるので、いまでも(トレーニングは)継続中です。やられたらやり返すという気持ちで練習していました」と、強い気持ちで今大会に臨みます。

“めっちゃ強い”千葉県代表チームへ

今大会の初戦は因縁のビッグドルフィンズ。選手たちは前回大会の雪辱を果たそうと、意気込みます。

松井選手は「千葉県代表が『めっちゃ強い』と言われるくらい暴れて、ハンズホールディングスカップでの初優勝を目指して頑張ります」と言葉に力を込めました。。

仲間たちもキャプテンと同じ気持ちです。

東選手は「個人としては、去年よりいい成績が残せるように頑張ること。チームとしては優勝を目指します。守備とバッティングを見てほしいです」と、口にしました。

滝選手は「リベンジして絶対に優勝します。夜遅くまで素振りや筋トレをして家族に迷惑をかけたことがあったので、特に家族には長打を見せたい。守備でも活躍して、チームに貢献している姿を見てほしいです」と大会制覇への思いを語りました。

全国大会優勝の誇りを胸に、千葉県代表チームが“めっちゃ強い”姿を見せます。

今年もやります!クラウドファンディング

日本知的障がい者ソフトボール連盟は、2025年9月開催の東日本大会と来年冬開催予定の全国大会の成功を目指し、クラウドファンディングを立ち上げました。昨年(2024年)は多くの方にご支援いただき大成功に終わりました。そして今年も選手の自己実現の場を提供し、知的障がい者スポーツの魅力を広めたいと考えています。今回のクラウドファンディングは、選手たちがソフトボールを存分に楽しめる社会を作っていくための一歩目となります。

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この記事を書いた人

浅野凜太郎

2001年生まれのフリーライター/千葉市を中心に活動中/カメラ(SONYα6700)/動画編集/サッカー、バイク、音楽、映画、本、カルチャー、サーフィン、、海外旅行、地域創生/大学時代は焼き栗を売り歩いていました。よろしくお願いします。

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