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アクティビティ  |    2024.03.09

「東大山河津桜まつり」河津桜と菜の花が織り成す花街道|静岡県浜松市

静岡県で河津桜というと伊豆の河津桜を思い浮かべる人も多いかもしれません。
しかし、浜松市西区の大山町でも、約1㎞に渡る河津桜と菜の花の花街道が楽しめます。
地元の有志の方たちが始め、今年で19年目を迎える東大山河津桜まつりを紹介します。

東大山河津桜まつり

写真提供:東大山実行委員会(2023年度)

東大山河津桜まつりは、静岡県浜松市西区大山町で開催される、県西部最大級の河津桜まつりです。
去年は全国から6万5000人ほど観光客が訪れ、年々規模が大きくなっています。

東大山河津桜まつりの特徴は、なんといっても河津桜と菜の花のコラボレーション!
桜の開花時期に合わせて咲くように菜の花の種をまき、河津桜と菜の花の満開の時期をそろえています。

2023年2月上旬:まだ桜は開花しておらず、菜の花が一足先に咲き誇っています

菜の花の方が開花期間が長く、今年も一足先に菜の花が満開です!

菜の花が観光客に踏まれないように、細道をいくつか作ってあります。菜の花畑に入る際は足元に気を付け、細道を通ってくださいね。

花の蜜を目当てに、ミツバチがたくさん集まっていました。菜の花畑に近づくとミツバチの羽音がブンブン聞こえます。

ブンブンブン~ハチがとぶ~♪ついつい歌ってしまいたくなりますね!

たくさんのミツバチが飛んでいますが、近くで写真を撮ることもできます。ハチさんを怒らせないように、ゆっくり観察してみましょう。

河津桜と菜の花は長く楽しめる!

河津桜は全国一の早咲き桜として知られており、開花期間が約1ヶ月間と長く、開花具合によって桜の色が変化するのが特徴です。
つぼみや咲き始めは非常に濃いピンク色をしていますが、満開になり始めるとピンク色になり、だんだん色あせて散っていきます。


桜まつりの期間中に何度足を運んでも、毎回違う表情を見せてくれるのは楽しみですね。

東大山河津桜まつりが開催されている花川の堤防沿いには高い建物が無く、いい写真が撮れると評判です。
ワンちゃん連れの方も多く、河津桜と菜の花とワンちゃんのコラボ写真がそこらじゅうで撮られています。


河津桜と菜の花の美しさから、結婚式の前撮りを行う人もいるそうですよ!

今年のイベントや出店

桜まつり期間中の土日は毎年催し物があり、今年は「東大山河津さくら写生コンクール」が開催されます。
受付は大山町文化会館で、画用紙や色鉛筆の貸し出しも行っています。
写生コンクールは飛び込みOK!後日、できあがった絵を大山町文化会館に持ち込むことも可能です。

小学校1・2年生、3・4年生、5・6年生、中学校の4部門に分けられ、厳正なる審査の上、優秀作品を描いた人には表彰状が送られます。(3月下旬ごろ)
参加賞もあるので、ぜひ参加してみてください!

河津桜と菜の花のコラボレーションを見ながら、おいしいご飯やアイスクリームで舌鼓を打つのも楽しみの一つですね!
今年は桜まつり期間中の土日にうどん・そば・おでん・焼きそば・甘酒・ソフトクリームなどのお店も出ます。
軽トラ市では、やきいも・ほしいも・柑橘類・野菜・梅干しなどが売られ、毎年人気の野菜は朝9時には完売するそうです!


桜まつり期間中の土日は、浜松を中心に活動している創作太鼓童衆 「希宝」のエイサーやベリーダンス、マジックショーなど、イベントが開催されます。

提供:創作太鼓童衆希宝

河津桜と菜の花をバックに子供たちが舞い踊ります。ぜひ、足を運んでみてください!

河津桜まつりまでのあゆみ

今では400本以上の桜が並び、観光地として知名度も上がっている花川の堤防ですが、19年前は荒れ果てた河川敷でした。
花川の堤防をきれいにしようと、地元の有志の方たちが整備活動を行い、今の美しい花街道に生まれ変わりました。

「1年のうち、150日ぐらいは堤防の整備や桜の手入れをしている」と笑って話してくれたのは、19年前に地元の有志として花川堤防の整備に乗り出した野中正明さんです。

野中さん「ここら辺は全部竹藪だった。整備に3年、植えて5年、トータル8年目でやっと桜が咲いた」
整備する前の花川堤防は、写真のように荒れ果てていたそうです。

1㎞にも渡る堤防を整備し続けることは容易ではなく、年に何度も草刈りを行い、桜の手入れをしています。

野中さん「菜の花畑は7年くらい前からやり始めた。歳をとって田んぼの管理ができなくなった農家さんに、草刈りなどの管理をする代わりに貸してもらっている」
菜の花は毎年刈り取った後、種を取り、次の年に植えます。

野中さん「東大山河津桜まつりは自治会を通さず、有志の人たちだけでやっている。だから運営費は売店の売上や募金でほとんどまかなっている。今年の売り上げや募金を、堤防の管理費や来年度の祭りの開催費用にまわすんだよ」
そのため、看板や椅子、テーブルなどはほとんど有志の方たちの手作りです。

「廃材をもらってきて、自分たちで椅子やテーブルを作っている。だから一つとして同じものはないよ!」と笑う野中さん。

野中さん「こういったイベントや地域活性は、どこも4、5年で自然消滅していくことが多いんだよね。だけど19年も続けてこれた。いろんな人の協力があって成り立っている。ありがたいことだよ」

地元の堤防をきれいにしようと有志の方たちで始まった桜まつりが、今年で19年目を迎えました。

地元の有志の方たちの桜への熱い想いが感じられます。

地元の有志が作り上げた新たな観光名所「東大山河津桜まつり」

荒れ果てた河川敷を何とかしようと立ち上がった地元の有志たち。
「花川の堤防をきれいにしたい」そんな思いが新たな観光名所を生み出しました。

19年目を迎える「東大山河津桜まつり」は、今年も河津桜と菜の花のコラボレーションが楽しめます!

売店や催し物もあるので、ぜひゆっくりとお散歩してみてください。

東大山河津桜まつり

車でお越しの方:浜松西インターから車で5分
無料駐車場500台(土日のみ開放している場所もあります)
※注意:近くのスーパーやお店への無断駐車はおやめください。

バスご利用の方:浜松駅バスターミナル16番ー41(花川運動公園行き)
桜台ショッピングセンターにて下車後歩いてすぐ

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この記事を書いた人

えれさ

静岡県袋井市在住のフリーライター|年子姉弟を持つママライターです。 カフェ巡り・旅行・温泉大好き! 子供とお出かけして見つけた素敵なものや場所を紹介します。

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