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フード  |    2024.06.05

パン職人と元看護師のおもてなし!「ブーランジェリールポン」で憩いのひとときを|東京都国分寺市

東京都の郊外に位置する国分寺市。JR「国分寺駅」北口の駅前通りを10分ほど歩くと見えてくる「BOULANGERIE LE PONT(ブーランジェリールポン)」。2021年にオープンした同店は、地元住民から愛されるパン屋さんです。

住民が選出する「国分寺お店大賞(2023年)」で準グランプリを受賞した同店には、どのような魅力があるのでしょうか。店主の志賀さんご夫妻に取材し、お店のこだわりを伺いました。

パンを通して国分寺の魅力を伝えたい

▲志賀成市さん(左)と、奥さまの正恵さん(右)

店主の成市さんは東京都内のパン屋に就職、ドンク・紀ノ国屋・浅野屋といった有名店でパン作りの技術を磨きます。パン作りに励むうちに、クロワッサン・バゲットといったフランスパンの魅力に気付いたそう。「自分で納得のいくパンを作り、多くの方々に食べてもらいたい」と、独立を決意します。

「2021年10月に、念願かなって妻と2人で自分のお店をオープンしました。『ブーランジェリールポン』の『ルポン』は、フランス語で『架け橋』を意味するんです。パンを架け橋に、国分寺の魅力を伝えていきたいと思っています。

フランスパンにこだわっているので、フランスに住んでいたお客さんが『フランスで食べたパンみたいだ!』と言ってくださったときは、本当にうれしかったですね(成市さん)」

▲国分寺産の野菜を届ける「こくベジ」と連携したメニューも人気

店内には食パン・フランスパン・メロンパンなど、バラエティ豊かなパンが並びます。早朝4時ごろから準備し、10時の開店後には状況を見ながらパンを追加するのだそう。クリームパンの在庫が少なくなると奥さんが成市さんに声をかけ、すぐに追加されました。

「大人には食パンやカレーパン、バゲット、子どもにはメロンパンが人気ですね。食パンは山型とふつうのタイプがあり、好きな枚数にカットできます。焼かなくてもおいしいので、うちの子どもはそのまま食べていますね。お子さまの朝食にもおすすめです(成市さん)」

筆者は成市さんが作るピザの大ファン。トースターで焼いてもカリカリになりすぎず、ふんわりとした食感が残ります。

▲みみの部分が分厚く、やわらかいのに食べ応えのあるピザ

このピザの魅力は、季節ごとに変わる野菜。国分寺市内の農家さんが栽培した野菜を使い、オリジナルのパンを作っているそう。春は菜の花、夏にはオクラ・ズッキーニなど、旬の野菜を味わえます。

▲アイスコーヒーにもよく合う!グレープフルーツのデニッシュ(左)もおすすめ♪

お店のパンを見ていると、定番のあんぱんにも「国分寺」の文字が。有機栽培(オーガニック)の小豆を使ったあんぱんは、どのような経緯で誕生したのでしょう。

「正直なところ、あんぱんって個性を出しにくいじゃないですか。オーガニックのあんこを使って、押し印をすると”オリジナル感”を出せるのではないかと思ったんです(成市さん)」

甘さ控えめのあんぱんは、つぶあん・こしあんから選べます。筆者はあんこが少し苦手なのですが、このあんぱんはスッキリと食べられました。

つぶあんには「国」、こしあんには「分寺」の押し印が入っています。2つを並べると「国分寺」が完成するデザインにも、志賀さんご夫妻の遊び心が感じられます。

隣のラーメン屋とコラボ!飲食店に足を運び、商品開発につなげる

▲かためのパン生地がクセになる「チャーシューサンド」

ブーランジェリールポンの魅力は、続々と誕生する新商品。お隣のラーメン屋さんとコラボした「チャーシューサンド」が登場したと聞き、経緯を伺ってみました。

「お隣のラーメンを食べに行ったとき、チャーシューのおいしさに感動して。何かできないかな?と考え、コラボ商品のアイデアが浮かびました。男性が多いラーメン店だと、なかなか入店できない女性もいると思うんですよね。当店のチャーシューサンドで、ラーメン屋の魅力を知ってもらえればと考えました(成市さん)」

▲お隣のラーメン屋さん「豚NOVA」

成市さんは、近隣の飲食店に積極的に足を運ぶそう。行動からも「地域の飲食店と力を合わせて、国分寺を盛り上げたい」との思いがうかがえます。

「レストランに行く際は、当店のバゲットを持っていきます。チャンスがあれば声をかけて、コースで提供してもらえないかを打診しようと思って(成市さん)」

気になるお店には足を運び、自分の舌で味わい、パンと組み合わせる方法を考える。成市さんの地道な行動が、新商品の開発につながっています。

老若男女、地域住民が気軽に立ち寄れる「憩いの場」に

ブーランジェリールポンが地元住民から愛されるもうひとつの理由は、ほどよい距離感の接客です。接客を担当するのは、奥さまの正恵さん。取材当日はあいにくの雨でしたが、お店には絶え間なくお客さんが訪れます。

「ずっと看護師の仕事をしていたので、『ホスピタリティー(意味:心からのおもてなし)』という言葉が大好きなんです。お客さまが安らげるようなおもてなし空間を意識していますね。お客さまの負担にならない程度に、そっと声をかけるというか。実は、腰をかけられる椅子も用意しているんですよ(正恵さん)」

▲店内の一角には、おしゃれな椅子が!奥のスペースにはベビーカーを畳んで置くことも可能

そう言って見せてくれた椅子のなかには、子ども用のおもちゃが入っていました。

▲子どもの好奇心をくすぐり「長く遊べるおもちゃ」をチョイス

「図書館や児童館、小児科などの帰りに、親子で当店に立ち寄ってくださるお客さまもいらっしゃいます。お子さまが興味津々で店内を動き回ると、親御さんが困った様子で。

何とかできないかなと思って主人と相談し、椅子とおもちゃを置くことにしました。『ダメ』と叱ると、お子さまはもちろん、親御さまも疲れてしまいますよね。お子さまが座っておもちゃで遊んでいる間に、パンを選んでもらえればと思います(正恵さん)」

ダメと言われるほど、やりたくなってしまうのが子ども心。椅子やおもちゃがあると、小さなお子さんも動き回らずに済みそうです。

「どうすれば親子ともに楽しく過ごせるか」に目を向けたアイデアからも、正恵さんの思いやりが伝わってきます。

全国に、国分寺のパンを届けたい

1人ひとりの様子を見ながら、「雨のなか、ありがとうございます」「おすすめの商品はこちらです」と声をかける正恵さん。

驚いたのは、レジカウンターの奥にパンをカットするまな板・包丁が置いてあったこと。フランスパンを買ったお客さんに「カットしましょうか?」と提案し、素早く好みのサイズにカットしていました。

▲お客さんを待たせないよう、カットスペースを設置

オープンからもうすぐ3年。ブーランジェリールポンは今後、どのようなお店に進化していくのでしょうか。

「これからも、地域のみなさんがホッとできるようなお店をつくっていきたいですね。国分寺の魅力を全国に発信していきたいと考え、インターネット販売や、ふるさと納税への出品もスタートしました。当店のパンを通して、多くの方々に「国分寺」という地域を知ってもらえればと思っています(正恵さん)」

BOULANGERIE LE PONT(ブーランジェリールポン)

住所:東京都国分寺市本多2丁目1-13
電話番号:042-318-0626
営業時間:10:00〜17:00(火〜金)・9:00〜17:00(土)
定休日:日・月・祝日
駐車場:なし
※近くに大型コインパーキングあり(OKストアで2,000円以上買い物をすると1時間無料)

Instagram:https://www.instagram.com/boulangerie.lepont/
ホームページ:https://boulangerie-lepont.com/
LINE:https://page.line.me/459evbjn
ふるさと納税の申込ページ:https://www.satofull.jp/products/detail.php?product_id=1371192

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この記事を書いた人

伊藤 サクラ

大阪出身、東京・多摩地域で合計20年近く暮らすフリーライター。累計250以上のインタビュー記事を作成。地道な取り組みをしている方々にスポットライトを当て、地域を、日本を盛り上げていきたいと思っています。第二の故郷・東京多摩の魅力を記事に載せて発信中。

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