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フード  |    2025.04.21

【福井・片町】締めはそうめん!SOMEN BAR 白線屋で楽しむ新感覚の大人時間

福井駅から車で約7分。福井市の片町エリアは、多くの飲食店が軒を連ねるにぎやかな飲食街です。そんな片町に、ちょっとユニークなコンセプトのバーが誕生しました。その名も『SOMEN BAR 白線屋(ソウメンバー ハクセンヤ)』。

「バーなのに、そうめん?」と驚く人もいるかもしれません。しかし、このお店では、飲んだ後の“締めの一杯”に、ひと味違うアレンジそうめんが楽しめます。

2025年2月6日にオープンしたばかりの白線屋。そうめんが主役でありながら、カウンターでゆったりお酒を楽しめる“大人のバー”としての空間づくりにもこだわっています。

今回は、店主・海崎さんへの取材をもとに、『白線屋』のこだわりや誕生の背景、そして人気メニューの魅力に迫ります。

サラリーマンから『SOMEN BAR 白線屋』の店主へ

「以前は、サラリーマンをやっていました。商社で営業をしていたとき、さまざまな飲食店を見て回っていたのですが、“いつか自分もお店を持ちたい”という気持ちは、ずっと心のどこかにありました」と語る店主の海崎さん。

数ある飲食ジャンルの中でも“そうめん”を選んだのは、素朴な好奇心からだそう。「ラーメン屋やうどん屋はあるのに、そうめん専門店ってあまり見かけない。外食としてそうめんを楽しむ文化が広まればおもしろいなと思ったんです

白線屋には、お酒の締めにぴったりなメニューが豊富にそろっています。

『白線屋』に込めた思いと、こだわりの空間づくり

『SOMEN BAR 白線屋』という店名には、さまざまな想いが込められています。まず、『SOMEN』という言葉を入れたのは、そうめんの専門店であることを一目で伝えるため。

そして『白線屋』という名前には、そうめんの“白い一本の線”をスタートラインに見立て、海崎さん自身が新しい道を踏み出した象徴として、この名前を選んだそうです。

お店の内装も工夫が凝らされています。バーの落ち着いた雰囲気と、飲食店の清潔感を両立させるため、照明の明るさにはこだわったとのことです。席の配置や空間づくりにも工夫が施され、初めて訪れる人でも心地よく過ごせる空間が広がっています。

開業前から各地のそうめんを研究 『理想の一杯』を求めて

『SOMEN BAR白線屋』をオープンする前、店主の海崎さんは各地のそうめんを食べ歩きながら、独自に研究を重ねてきました。地域によって異なる麺の太さや風味、出汁との相性や提供スタイルなどを実際に体験しながら、自分が本当に提供したい“理想のそうめん”を追い求めたそうです。

なかでも特に大きな学びを得たのが、神戸の『Kitasan素麺』での経験でした。

海崎さんは、Kitasan素麺の現場に立ち、動線の工夫や提供のアイディア、細やかな気配りに触れながら、多くのことを吸収しました。Kitasan素麺での経験は、『白線屋』のコンセプトやメニュー作りにも大きな影響を与えています。

季節ごとに異なるそうめんを楽しめる!ワンディッシュスタイルの新しい味わい

色使いがとても美しい『トリュフオイル香るアボカドベーコンそうめん』

『白線屋』のそうめんは、見た目にも華やかな“ワンディッシュスタイル”。めんつゆと具材が一体になったひと皿として提供され、まさに“映える”そうめんが楽しめます。

なかでも人気なのが、『トリュフオイル香るアボカドベーコンそうめん』。冷たいそうめんに、トリュフの芳醇な香りとアボカドのまろやかさが絶妙に絡み合い、男女問わず人気を集めています。筆者も実際に食べてみましたが、今までのそうめんのイメージが覆る斬新なメニューで、とても美味しかったです。見た目も美しく、女性が好むメニューではないかという印象を持ちました。

季節限定メニューも充実しており、冬は『ハマグリそうめん』や『牛すじそうめん』といった、温かい一品も楽しめます。季節によってメニューが切り替わるため、訪れるたびに新しい味に出会えます。

食材もお酒も、本当に美味しいものを厳選

海崎さんイチオシのお酒『グレンモーレンジ』

『SOMEN BAR 白線屋』では、使用する食材にこだわり、美味しいものを提供し続けています。現在も、さらに良い食材を探して情報収集を行っているとのこと。たとえば、卵には大分県の『蘭王』を採用しており、色味と味のバランスを重視しています。将来的には、地元・福井のものも積極的に取り入れていきたいと考えているそうです。

人気メニューに使用されているキムチは、千葉県から取り寄せているもの。食材一つひとつへの細やかな気配りが、白線屋ならではの一杯を生み出しています。

さらに、お酒は店主の海崎さん自身がセレクト。ウイスキーをはじめ、ジン、ウォッカ、焼酎、ワイン、日本酒、ビールまで幅広く取り揃えられており、お酒好きも満足していただけるラインナップです。特に海崎さんがおすすめするお酒は、シングルモルトの『グレンモーレンジ』だそう。迷った際には、ぜひお試しください。

一人でも、誰とでも。落ち着いた大人の隠れ家空間

カウンターを中心とした店内は、一人でも気軽に立ち寄れる雰囲気です。「静かに飲みたい人も、店主との会話を楽しみたい人も、どちらも歓迎です」と海崎さん。落ち着いた対応を心がけており、一人で来店するお客様にも居心地の良いお店を目指しているとのことです。

また、海崎さんはお話好きな方なので、お喋りが好きな人にもぴったりの場所です。

白線屋のそうめんは、一人前に2束使用していますが、1束分の“ハーフサイズ”も提供しているため、お腹の具合に合わせてオーダーできるのも嬉しいポイント。おつまみも提供しており、お酒と一緒に楽しんだり、締めにそうめんを味わったりすることもできます。

お酒が飲めない人も大歓迎だそうで、そうめん専門店ならではのメニューを楽しみたい人にもおすすめです!

そうめん文化を福井に広げたい——店主の挑戦は続く

「最終的には、お昼に気軽にそうめんが食べられる店を出すのが目標です」と語る海崎さん。福井は“そば文化”が根強い地域ですが、「そうめんも、うどんやラーメンと並ぶ外食の選択肢になるはず」と、確かな手応えを感じています。

現在は小豆島のそうめんがメインだそうですが、今後は、そうめんをいくつかの種類から選べる楽しさをお客様に提供できるような形にしたいと考えているとのことです。

飲んだ後にちょっと小腹を満たしたい…。そんな夜には、ぜひ一度足を運んでみてください。

店舗情報

SOMEN BAR 白線屋(ソウメンバー ハクセンヤ)
住所:〒910-0023 福井県福井市順化1丁目18-7 Ayuビル 3階北
営業時間:18:00〜26:00
定休日:日曜・月曜・祝日(祝前日の場合は営業)
電話:090-4805-8910
席数:11席(カウンター7名、テーブル4名)
駐車場:なし
インスタグラム:@hakusenya

参考情報:Kitasan(キタサン)素麺

神戸にある人気店『Kitasan素麺』は、白線屋の店主・海崎さんがそうめんを学んだお店。美しいワンディッシュスタイルのそうめんと、創造的なアレンジメニューが特徴で、白線屋のメニューにも影響を与えています。

気になる人は、インスタグラム(@kitasan_somen_oden)も要チェック。

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この記事を書いた人

田淵 知美

福井県出身 | Webライター | ホームページに使用する写真撮影も行っています | 趣味は沖縄旅行とワンちゃんの動画視聴、読書、カフェ | Mediallでは福井県の魅力を中心に地域の魅力をご紹介します!

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