福井県敦賀市の博物館通りには素敵なフラワーショップ「百年花屋(ひゃくねんはなや)」があります。百年花屋は2022年2月に肉屋をリノベーションしてオープンしました。
店舗では生花を取り扱っているのはもちろんのこと、季節ごとのアレンジやワークショップも開催されています。今回は百年花屋オーナーの今井珠里さんにお話を伺いました。
百年花屋には花用の冷蔵ケースはなく、来訪客が自由に花合わせができるようにディスプレイの工夫がされています。店舗の入り口付近には、観葉植物などが整然とディスプレイされていました。
今井さんのお話を伺っていると、花と触れ合う楽しさが伝わってきます。
花器にこだわらず花を楽しむ
「最近、ジョウロをたくさん頂いたので、花器として使用しています。一般的な花瓶だけでなく、花器にこだわらない方が楽しめますよね」
百年花屋の中には理科の実験で使用するようなメスシリンダーやビーカーをはじめとするさまざまな形のフラワーベースも販売中。花を身近に感じ、日常生活においても花を楽しんでほしいとの今井さんの思いが伝わります。
花とともに季節を楽しむ
取材に伺ったのは10月中旬。世間はハロウィンの準備をしている時期でした。百年花屋では敬老の日やハロウィンといった季節毎のイベントを大事にしている印象です。毎月第3日曜日に開催されている朝市「晴れの(日)」に合わせてワークショップを開催することもあります。
百年花屋では生花以外にも雑貨や紅茶なども取り扱っており、花以外のイベントも楽しめます。
11月1日は「紅茶の日」
11月1日は1983年(昭和58年)に日本紅茶協会が定めた「紅茶の日」です。百年花屋では「茶と花 Cr…(シェール)」のフランス紅茶を販売しています。
フランス紅茶はフレーバーティとも言われ、厳選された良質な茶葉に、花・果実・スパイス・天然の香料を加えて作られたものです。紅茶の味とともに香りと美しい見た目も楽しめます。
紅茶の日に、フランス紅茶を楽しんでみてはいかがでしょうか。
11月11日は「くつしたの日」
百年花屋の雑貨コーナーにも、色とりどりの靴下がディスプレイされていました。11月11日は1993年に日本靴下協会が制定した「くつしたの日」です。
「11」が左右並んだ靴下の形、「11 11」は靴下を2足並べた形に見えることから「くつしたの日」に制定されたとのこと。日本靴下協会では、11月11日に恋人同士で靴下を贈り合おうと呼びかけています。
百年花屋ではこうしたイベントだけでなく、季節に応じたワークショップも開催し、毎回多くの参加者で賑わっているそうです。
ワークショップは不定期で開催することが多いのですが、毎月第3日曜日の朝市「晴れの(日)」に合わせて開催することもあります。
近年、敦賀市内では新幹線開通が近いこともあり多くのイベントが開催されるようになりました。しかし、「晴れの(日)」のように毎月開催しているイベントはありません。
「晴れの(日)」は一般的にイメージする朝市とは異なり、博物館通りにある各店舗でのワークショップや顔ヨガなども開催しています。また、店舗だけでなく、博物館の地下スペースや山車会館前広場で開催される企画も人気です。
晴れの(日)は博物館通りの魅力の一つですが、今井さんは他にも魅力があるといいます。
博物館通りの魅力
今井さんは博物館通りの魅力を語ってくれました。
「博物館通りは敦賀市で唯一アーケードのない商店街です。電信柱もないため、晴れた日には目の前に青空が広がり、心もぱぁっと明るくなります」
博物館通りは石畳風の道路が続くレトロな街並みで、多くのファンを魅了しています。今井さんもその一人。百年花屋をオープンする前から博物館通りを散策することもあったといいます。
敦賀市立博物館は旧大和田銀行本店本館を活用した博物館で、平成29年に国の重要文化財に指定されました。以前は銀行や郵便局、公設市場や百貨店などが多く並んでいた、文化の中心地だったとのこと。
現在は博物館の隣に敦賀まつりで巡業する山車を展示している「みなとつるが山車会館」もあり、敦賀市の近代文化に触れられます。
百年花屋の店舗情報
- 住所:福井県敦賀市相生町7-13-2
- 営業時間:11:00〜15:00(土曜のみ11:00〜16:00)
- 定休日:月・火曜
- 配達配送なし
- 駐車場:博物館通り交流広場駐車場利用
- SNS:Instagram