皆さんは木材は地方で採れるものだと思っていませんか?実は都心の東京でも木材が採れるのです!
今回は「とうきょうの木」を知ることができる施設TOKYO MOKUNAVIについて紹介します!
東京都の森林について
とうきょうの木とは、多摩地域で適切に管理され育てられた木材のこと。
東京都には利用できる木がたくさんあります!
東京都の奥多摩町、檜原村など、西多摩地域の森にはスギとヒノキが多く植えられています。
始まりは江戸時代、江戸の街づくりに使用するためでした。
その後、戦後の復興のためにさらに大量の木材が必要になります。
そこで、1955年〜1965年にかけて大規模なスギやヒノキの植林が行われたのです。
その時期に植林された木は現在、樹齢50年を迎えています。
木が木材として利用できるようになるまでに40~50年かかると言われ、現在多摩地域には伐り時、使い時を迎えた木がたくさんあるのです!
伐った場所にまた植えているので、木が無くなり自然が無くなる心配はありません。
50年サイクルで、次の50年後にまた木が使用できるように育てられています。
そうやって生産されたとうきょうの木は、国分寺市の東京都立多摩図書館や、新宿区にある東京おもちゃ美術館など、さまざまな場所に使用されています!
TOKYO MOKUNAVIについて
TOKYO MOKUNAVIは、とうきょうの木の魅力発信の場として、2023年9月に新宿パークタワー内、 リビングデザインセンターOZONE7階にオープンしました。
TOKYO MOKUNAVIには、とうきょうの木で作られた製品がたくさん展示されていて、 実際に触れることもできます。
また、VRを使った体験コーナーなどもあり、森林について学べる場所にもなっています。
年に4回ほど企画展示を行っており、これまでもおもちゃコーナーを設けたり、多摩の森の写真展を開催したり、東京にも森や木があることを知ってもらい、 身近に感じられるような取り組みをしています。
一般の方でも気軽に訪れることができ、木材使用についての相談ができるのも特徴の一つ。
希望者の要望に合わせて、とうきょうの木の製品を取り扱う事業者の紹介もしてくれます。
TOKYO MOKUNAVIには体験コーナーがあり、林業の仕事体験もできます!
こちらは、左右2つのハンドルを使用し、木を伐採する際に使用するハーベスタの操作体験ができるもの。
従来はチェーンソーなどで切り込みを入れ、杭を打って木を伐採し、枝を落とします。
一つ一つ手作業なので、時間も人手も必要ですが、ハーベスタなら木を伐り、枝などを取り除き、丸太の状態になった木を指定の長さにカットして、木材置き場まで運ぶ作業を一台でできるのです!
こちらでは実際にチェーンソーをかたどった操縦機をつかった伐採体験が可能です。
トライアルでやり方を学んだあとは、いくつ伐採できるかのゲームにも挑戦!
お子様でも楽しく林業について学ぶことができ、興味をもってもらう機会にもなります。
ショールーム内は常時多摩地域の四季を感じる森の映像が映し出されていて、実際に多摩の森の中にいる気分になります。
そのほかにも、トークショーの開催や、季節感あるワークショップも開催されており、木に興味を持ってもらえるような取り組みも行っています。
TOKYO MOKUNAVIでとうきょうの木について知ろう!
TOKYO MOKUNAVIを訪れ、実際に製品に触れたり、VRで伐採の体験をすることで、よりとうきょうの木について関心を持ってもらえると思います。
木を使うことは森林循環を促します。
木を伐ったあと、 新たに花粉の少ない品種のスギなどを植えることで、花粉の量を抑えることもできます。
また、温かみある木の製品からはぬくもりを感じることもできるでしょう。
人間の暮らしに欠かせない木材。
ぜひ、とうきょうの木を知りにTOKYO MOKUNAVIを訪れてみてはいかがでしょうか?
とうきょうの木 魅力発信拠点 TOKYO MOKUNAVI
住所:東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー7F
電話番号:03-6258-5280
開館時間:10:30〜18:30
休館日:祝日除く水曜日、夏期、年末年始
公式HP:https://tokyomokunavi.metro.tokyo.lg.jp/