こんにちは! Mediallライターの木野葛紗です。
前回、広島県は太田川沿いにあるカフェレストラン「川辺の四季」を紹介させていただきましたが、今回も川つながりの記事でございます。広島市街地の川辺にある散歩道「水の都リバーウォーク」、その散歩道のごく一部をのんびり歩いてみたいと思います。
そもそも太田川ってどんな川?
太田川は、広島県西部の冠山から瀬戸内海(広島湾)へ流れる川です。幹川流路延長(水源あるいは分水界上の点から河口に至るまでの本流の長さ)が103km、流域面積1710平方kmの一級河川として、広島の都市圏を中心とした生活や産業発展の基盤を支える川となっています。
太田川水系 太田川 (mlit.go.jp)
また、県庁所在地である広島市の中心部は、
・太田川放水路
・天満川
・本川(旧太田川)
・元安川
・京橋川
・猿猴川
これら6本の川が流れていて、デルタ地帯となっています。このことから広島市街地は川の街、ひいては水の都とも言えるでしょう。
「水の都リバーウォーク」の全体図
そのため「水の都リバーウォーク」があるエリアは広大ですが、市街地中心部だと大きく分けて次の4つがあります。
・西平和大橋・平和大橋(西詰・東詰)
・元安橋・相生橋
・空鞘橋(西詰・東詰)
・三篠橋
水の都リバーウォーク (mlit.go.jp)
それぞれに戦後復興の象徴ともいえる旧所・史跡も多く点在しています。
出来上がりつつあるサッカースタジアム
さて今回は、別院前電停付近にある横川橋南詰から、寺町・十日市町を右手に空鞘橋、そして原爆ドーム近くにある相生橋までのルートを歩きます。その道は旧太田川、本川とも呼ばれる河川に面しています。
行く手の対岸に、ただいま建設中である新サッカースタジアム「エディオンピースウイング広島」が見えてきます。
個人的にサッカー自体への興味はそこまで…なのですが、大きな建物ができるまでの景観の移り変わりには、ちょっと惹かれるものがあるのですよ。川を隔ててスタジアムの中に紫色の応援席が見えるのも、施設が組みあがりつつある今ならではの楽しみです。
ちなみにスタジアムは今年12月に完成し、開業は2024年2月の予定だそうです。
あえて深掘りせず、ニッチな散歩道をただ歩く!
前述の通り、市街地中心部にほど近い「水の都リバーウォーク」エリアは4つあります。しかしそのルートは多岐に渡るため、今回は空鞘橋西詰周辺のエリアを中心に広がる景色を眺めながら散策することにしたのでした。橋の名前の元となった由緒正しい神社も近くにあるのですが、あえて旧所・史跡の由来や歴史などは深く調べず歩きます。
てくてく……
てくてく……
ひたすらてくてくと歩きます。ジョギングに勤しむ人たちとすれ違うことも。
川沿いの木陰にはひと休みできるベンチがたくさんあり、頭をからっぽにして過ごすには絶好の場所だと再認識。
途中で見えてくる橋が、空鞘橋という道路橋です。この橋は戦後に架けられたもののようです。
もうしばらく歩くと、川向こうに橋(相生橋)と原爆ドームが見えてきました。
その時そばにあった欄干に、カラスがとまって何かついばんでいました。
カラスの黒は収縮色とちゃうんかい。
妙に威圧感のあるカラスに別れを告げ(?)、しばらく歩くとT字型に架かる相生橋に着きました。
T字の橋は全国でも珍しく、かつて投下された原子爆弾の目標地点であったと言われているほど特徴的です。
相生橋から原爆ドームと、川の遊覧船が遠ざかっていくのが見えました。
所要時間の目安とまとめ
今回は横川橋から空鞘橋、そして相生橋までの本川(旧太田川)沿いルートを通りました。時間にしておよそ30分程度の散策となりました。
旧所史跡や施設のご紹介は、また別の機会に。そぞろ歩きで、遅れてきた秋の気候そのものをまずは楽しんでみるというのはいかがでしょう。意外とオツなものですよ。
参考サイト:
国土交通省 中国地方整備局 (mlit.go.jp)
地理院地図 / GSI Maps|国土地理院
「水の都ひろしま」構想 概要版 – 水の都ひろしまづくりの推進|広島市公式ホームページ|国際平和文化都市 (hiroshima.lg.jp)