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アクティビティ  |    2024.12.16

【幻のれんこん】豊作で笑顔あふれた唐比れんこん収穫体験

2024年11月10日、長崎県諫早市森山町唐比地区の「唐比ハス園」で、唐比れんこん収穫体験が行われました。

唐比レンコンの魅力を知ってほしいと、毎年11月上旬に開催されています。

唐比れんこん

唐比れんこんは、栽培が重労働であることや、作り手が少ないことから「幻のれんこん」とも言われています。

唐比れんこんは、唐比湿地と言われる泥炭層で育てられ、生産者がわずかなので、希少価値が高いのです。現在、唐比れんこんの作り手は10軒あまりの農家だけ。

泥炭層で育った唐比れんこんは、鉄分などの成分が多く含まれていて、ホクホク感と独特の粘りが特徴です。

唐比れんこんの収穫

れんこんの収穫は、水を張ったまま行う「水ぼり」と、水を抜いた状態で収穫する「鍬ぼり」があります。

唐比れんこんは、鍬ぼりで収穫します。

事前に農家のみなさんにより一部土が掘られていて、体験者が収穫しやすいように準備してくれていました。

750平米の畑で、地中50センチから1メートルほど掘ったところに、唐比れんこんが横たわるように育っています。

唐比れんこん収穫体験

毎年、収穫体験への応募は大人気で、今年も家族連れなどおよそ50人が参加しました。

「去年も来た」と言う人や「福岡から4時に出発してきた。来年は沖縄の友人にも声を掛けたい」と言う人もいました。

収穫体験では、泥炭層でできた畑の中に気兼ねなく入って収穫ができるよう、胴付長靴と肩まであるゴム手袋を貸し出してくれます。

なかなか慣れないので、唐比まちづくり実行委員のみなさんが、着替えるのを手伝ってくれます。

いざ、収穫へ

「9:30から11:30まで、採り放題です!いっぱい持って帰ってください!!」という挨拶のあと、参加者一同、畑の中に入っていきます。

唐比れんこんが育てられている唐比湿地の泥炭層は、水を含んだスポンジのようになっていてやわらかく、その上で飛び跳ねると地面が大きく揺れるので、通称「揺れる大地」と呼ばれています。

沢山の人が歩くので、ポンポンと揺れるような、不思議な感覚を感じました。

いざ、収穫の為に土の中に入っていくと、足が抜けなくなってしまい身動きがとれなくなってしまうという体験がそこかしこで見られました。

「自分の肘くらいまでは掘ってみて」と言われていましたが、肘の長さよりも深く掘っていました。

「唐比れんこんは、4節か5節くらい」という説明のもと、参加者はできるだけ長い状態で掘り上げたいと、汗だくになりながら、掘り進めます。

泥炭層の畑の土は重く、とても重労働です。                 

泥の中に入ることに慣れていない子ども達は「汚れちゃう」と積極的に泥の中に入ることができない子もいました。「汚れていいんだよ、汚れに来たんだよ。さぁ、採るよ」と言われて泥の中に手を入れる様子が見られ、れんこん収穫体験は、子どもにとっても、とても貴重な体験なのだと改めて感じました。

子どもよりも親の方が真剣で、段々と飽きてきた子どもは泥遊びを始めたりしていましたが、最後の掘り上げる部分だけは楽しそうに収穫していました。

2024年度は「豊作」

生産者によると、今年の唐比れんこんは「豊作」なのだそう。

参加者は、それぞれ10キロ以上の唐比れんこんが収穫できて喜んでいました。

昨年も参加経験がある参加者は「うちの子どもは市販のれんこんは食べてくれないんだけど、自分で採ったれんこんだよと声をかけると食べてくれる」と話していました。

唐比れんこんレシピ

生産者によると「唐比れんこんは粘りとホクホク感が特徴。天ぷらやチップスなどにして楽しんでほしい」とのこと。

参加者には主催者が森山公民館で行った料理教室でのレシピが配布されました。

菜まぜご飯

4人分

  • れんこんの皮 20g
  • 人参 20g
  • かぶの皮 60g
  • かぶの葉 60g
  • 薄口しょうゆ 10㏄
  • みりん 5㏄
  • 砂糖 5g

作り方(食材をよく洗う)

れんこんはピーラーで皮をむき、細切りにする。かぶは包丁で厚めに皮をむき、1㎝幅の細切りにする。にんじんは皮をつけたまま厚さ2㎜の輪切りにし、重ねて細切りにする。
かぶの葉はよく水洗いし、どろ等の汚れを完全に取り除き、小口切りにする。ボールにかぶの葉を入れ、塩2つまみでよくもみ込む。10分ほど置いた後、さらし等に包み水けをよく切る。
油をひいたフライパンに➀を入れ、しんなり透き通るまで火を通し、合わせ調味料が煮詰まり、ある程度水気が飛んだら塩もみしたかぶの葉と共に炊き立てのご飯(2合)と混ぜ合わせる。

唐比れんこんのすり流し

4人分

  • れんこん 80g
  • 水 400ml
  • 薄口しょうゆ 20㏄
  • みりん 10㏄
  • だし 小さじ1
  • 卵黄 2個

作り方

れんこんをすりおりし、水400mlにすべての調味料を入れ、れんこんと共に火にかける。
沸騰し、とろみが出たら溶き卵を回し入れ軽くおたまでかき混ぜる。

森山町唐比レンコン田(唐比ハス園横)

唐比ハス園住所:長崎県諫早市森山町唐比西130-1
アクセス方法:諫早駅からバスで30分、水晶観音前から徒歩5分

唐比ハス園Google Maps

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この記事を書いた人

shizuka

長崎県在住のライター。 姉弟の2児の母。美味しいもの、新しいもの、歴史があるもの、楽しいこと、何でも大好き!!「 推し活」と「筋トレ」で元気いっぱい!!興味の幅は無限大。長崎の魅力をたっぷりお伝えします。

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