2024年春、江の島「SHONAN江の島桟橋」が完成し、神奈川県内の海上交通の基点となる場所として注目されています。
今回、この桟橋から出港する江の島周遊チャータクルーズに参加したので、その魅力をお伝えいたします。
『かながわシーライド』とは
海上交通『かながわシーライド』は、江の島を基点に相模湾内を運航しているもので、神奈川の海の魅力を感じながら移動する手段として、2024年3月より運航が開始されました。
『かながわシーライド』には海上タクシー(乗合)、海上タクシー(貸切)、チャータークルーズがあります。
海上タクシー(乗合)は『湘南港』と『リビエラ逗子マリーナ』、『葉山マリーナ』、『大磯港』を結んでおり、海上タクシー(貸切)は『湘南港』と『葉山港』、『湘南サニーサイドマリーナ』、『湘南マリーナ』、『大磯港』を結んでおります。
チャータークルーズは『湘南港』と『リビエラ逗子マリーナ』、『葉山マリーナ』、『大磯港』を結んでおり、江の島を周遊するプランもあります。
いずれも事前予約が必要となります
ツアーによるチャータークルーズに乗船
神奈川県では、『かながわシーライド』の本格運行開始に合わせて様々な体験ツアーを企画しています。
例えば、貸切海上タクシーをを楽しむことのできるツアー、葉山でのランチがセットになったツアーや、毎月第3日曜日に開催される大磯を楽しむことのできるツアーなど、様々な企画がお手頃な金額で体験できるものです。
今回筆者は、江の島周遊クルーズを体験させていただきました。
江の島ヨットハウスにて受付を済ませて桟橋に向かうと、とてもスタイリッシュな船が停泊しています。
船名は『OCEAN BLEU(オセアンブルー)』。日頃は横浜にて、ディナークルーズや船上結婚式を行っている船。
内装もラグジュアリーで、クリスマスツリーが参加者を出迎えてくれました。
船の上階には、広々とした半オープンデッキとなっていて、ゆっくりと景色を楽しめそう。
そんな素敵な船に乗船して、いざ出港です!
『湘南港』出港してすぐの景色は
出港後右手に見えてくるのは、いつも見る江の島の裏側です。
江の島の裏側には『江の島岩屋』という洞窟があり、ここに行くには江の島を島越えするか、江の島弁天橋からの遊覧船で行くしかありません。意外と知られていないスポット。
そんな洞窟を、海から眺められる貴重な体験です。
島から離れていくと『江の島シーキャンドル』の姿が!今回は午前中の乗船でしたが、日没後はライトアップされた、煌めく姿が見られるのでしょうね。
新江ノ島水族館を横目に目指すのは、あの“岩”
江の島を離れて、右手に新江ノ島水族館が見えるのを横目に船が目指すのは、あの歌で有名な茅ヶ崎の“えぼし岩”沖。
海上からはこんな風に見えるんですね。思った以上に大きな岩です。
そして、その“えぼし岩”と“富士山”のツーショットがこちら。
ここまで近くで“えぼし岩”を眺められ、富士山とのコラボレーションも楽しめるのは、クルージングならではでしょう。
この美しい景色に、参加者の撮影タイムが続いた後、旅は折り返しとなりました。
自然を相手にする旅の洗礼
この日風はほとんど無かったのですが波が荒く、船が大きく揺れる航海となり、優雅に写真を撮る余裕が無かったのが正直なところ。
そんな中、ある参加者は「ただ遊覧するだけのクルーズと思っていたけど、こういう冒険的なものは好き」と、この旅を楽しんでいるのが印象的でした。
「数日前のクルーズ時は、穏やかな波だったのに」と、今回企画担当されたツアー会社のスタッフさんは嘆いていましたが、自然相手の旅をその時その時いかに楽しむかがポイントとなりそうです!それを踏まえての「神奈川県を海から見る」という、レアな体験ツアーを企画していくのも良いかもしれません。そんな機会があればぜひ参加したい!と思いながら下船しました。
クルーズを楽しんだ後は
今回取材させていただいたのは、下船後に江の島の入り口にあるお食事処で海鮮料理を楽しむツアー。
筆者は乗船体験のみだったので皆様と桟橋でお別れですが、乗船時間が1時間ほどだったので、その後たっぷり江の島散策をして帰宅しました。
江の島を楽しんだ後に、海上タクシーで「リビエラ逗子マリーナ」や「葉山マリーナ」に移動して、逗子や葉山で観光・宿泊するのも楽しそうです。
多くの観光地を有する神奈川県ですが、船の上からその土地を見ながら遊覧し・移動するという、新感覚の観光コンテンツを堪能してみませんか。
詳細は、海上交通『かながわシーライド』公式サイトをご確認ください。
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/gd6/seaproject/kaijyou-koutsuu2.html#lineup