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アート  |    2023.06.28

箱根の森の中の美術館でとっておきのひとときを「ポーラ美術館」

実は、箱根にはたくさんの美術館が

箱根と言えば、神奈川県の有名な観光地のひとつで温泉街や富士山の絶景、駅伝などで知られる山間の町です。そんな箱根ですが、実は「ポーラ美術館」や「彫刻の森美術館」、「箱根ガラスの森美術館」をはじめとした数多くの美術館があります。

森に溶け込む美術館

今回ご紹介するのは、2002年に「箱根の自然と美術の共生」をコンセプトに開館した、ポーラ美術館です。ポーラといえば、日本を代表する化粧品メーカー。ポーラ創業家2代目 故・鈴木常司が40数年にわたり独学で美術史を学び、収集してきたコレクションを中心に開館した美術館がポーラ美術館なんです。

そんなポーラ美術館ですが、箱根の山の中なので遠いかと思いきや、意外とすぐに行けるんです。東京駅からは新幹線と箱根登山バスで約1時間35分ほど、小田急新宿駅からはロマンスカーと箱根登山鉄道で約2時間20分ほどであっという間に箱根の自然の中へ。箱根は、登山電車、ケーブルカー、ロープウェイ、そしてバスなど様々な乗り物があるので、そのときの気分に合わせて使い分けてみる、なんていうのも良いですね。

美しい自然と共存する彫刻

ポーラ美術館の入り口付近に佇むのは、板東優さんの≪雪の子Ⅰ≫。

箱根の森に溶け込みながらも存在感を放っています。この作品をはじめとして、ポーラ美術館の野外にはたくさんの彫刻作品が。

板東優≪雪の子達≫

「森の遊歩道」と名付けられた全長約1kmの遊歩道では、四季の変化を楽しみながら全身でアートを楽しむことができます。遊歩道は、ゆったり歩いて約40分ほど。ぜひ、美術館の中の展示だけでなく、野外の展示も楽しんでみてくださいね。

箱根の森を眺めながら、ゆっくりとコーヒーを

ポーラ美術館で特におすすめしたいのが、美術館内のカフェ チューンです。ガラス張りで自然光がさんさんと降り注ぐカフェでは、サンドイッチなどの軽食やケーキがいただけます。箱根の森をガラス越しに眺めながら、ゆっくりと流れる時間を味わってみるのはいかがでしょうか。

また、美術館内にはレストラン アレイも。こちらでは、企画展にあわせた期間限定メニューをはじめとして、ファンが多いポーラ美術館オリジナルシーフードカレー、ヴィーガンメニュー、和食・和風メニューなど、窓の外から小塚山の眺望を楽しみながら食事を楽しむことができます。

多彩なコレクションを箱根の自然の中で

ポーラ美術館には、モネの≪睡蓮の池≫やルノワールの≪レースの帽子の美少女≫をはじめとしてセザンヌ、シャガール、ピカソら19~20世紀の西洋絵画から日本画、ガラス工芸など総数約10,000点におよぶ幅広いコレクションが。ぜひ、多彩なコレクションの中からお気に入りの一枚を見つけてみてくださいね。

森の中の美術館で、とっておきのひとときを

ポーラ美術館は、樹齢300年を超えるブナの木、美しい木肌のヒメシャラ群生など自然の樹木に囲まれた、森の中の美術館です。美術館の展示だけでなく、野外の彫刻展示や、森の遊歩道など時を忘れて箱根の自然を感じることができます。都会の美術館では味わうことのできない、とっておきのひとときを森の中の美術館で過ごしてみませんか。

美術館の情報

ポーラ美術館
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山 1285
電話:0460-84-2111
開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日・休室情報:7月3日(月)-7月11日(火)(展示替えによる臨時休館日)

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この記事を書いた人

tumugi

エッセイとアート記事を書く人

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