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アート  |    2025.04.02

【いわさきちひろと西巻茅子の原点を感じる】ちひろ美術館|東京都練馬区

絵本画家として有名な、いわさきちひろの美術館がにあります。
今回は、ちひろ美術館・東京で開催中の「ちひろのアルバム」展と「西巻 茅子 はじめての絵本 『ボタンのくに』そして『わたしのワンピース』」展をご紹介します!

「ちひろのアルバム」展 展示風景①

ちひろ美術館・東京とは?

ちひろ美術館・東京外観

いわさきちひろの美術館は、東京と安曇野の2箇所にあります。

「ちひろ美術館・東京」は、東京都練馬区下石神井にある、いわさきちひろの自宅兼アトリエ跡に建てられた世界で最初の絵本美術館です。
絵本原画は約2万8000点以上所蔵し、いわさきちひろの作品のみならず、世界の絵本作家の作品を所蔵し、年3〜4回ほど企画展を行っています。

絵本の閲覧はもちろん、復元したちひろのアトリエを見ることができたり、子どもが初めて訪れる美術館「ファーストミュージアム」としての取り組みを行ったりと、老若男女問わず愛されている美術館です!

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ちひろのアルバム展

現在(取材時は2025年3月上旬)、ちひろ美術館・東京では2つの展覧会が開催されています。
「ちひろのアルバム」展と「西巻 茅子 はじめての絵本 『ボタンのくに』そして『わたしのワンピース』」展はどちらも作家の原点を感じられる展覧会です。

「ちひろのアルバム」展

こちらは「ちひろのアルバム」展。
ちひろ美術館には、いわさきちひろが遺した、60冊以上のアルバムが保管されています。

そして2024年、すべての写真のデジタルデータ化を行い、研究成果を形にした『いわさきちひろ 写真資料目録』も刊行しました。

「ちひろのアルバム」展 展示風景②
「ちひろのアルバム」展 展示風景③

本展では、ちひろや家族が撮影した家族との日常の写真から、絵本へのアイディアや発想を感じてもらえる内容になっています!
実際に原画と、発想を得たであろう写真を並べて見比べることもでき、ちひろの一人の女性として、母親として、絵本画家としての人生にも触れることができます。

また、今回、約65年ぶりに見つかったちひろの原画作品32点のうち7点を新所蔵作品として初公開!
1958年から1962年までの間、絵雑誌「こどものせかい」(至光社)に掲載された原画を展示しています。

これらは初期の頃の作品で、水彩のにじみの表現などは少ないので、タッチの違いなども必見です!

ピエゾグラフの作品

ほかにも、ちひろ美術館では、作品を後世に伝えていくためにさまざまな取り組みがされています。
絵本の原画は紙に水彩画で描かれているものが多いのですが、紙の作品は劣化が早く、絵の具の退色も起きてしまうもの。

そこで、2004年から作品の状態をデジタル情報として記録・保存し、そのデジタル情報をもとに耐光性のある微小インクドットによる精巧な画像表現「ピエゾグラフ」にてちひろの作品を再現しています。

間近で見ても、原画そのもののような色鮮やかさに水彩の柔らかい表現。
本物と変わりないよう、細かい色味まで学芸員の方々がチェックして再現されているそう。

『あかちゃんのくるひ』展示風景①
「ちひろのアルバム」展 展示風景④

絵本画家の素性は、あまり明かされることはないかもしれません。
ですが、本展では、ちひろの人柄や母親としての面など、一人の女性として生き抜いたちひろの姿を写真で見ることができます。

画家の性格や生活を知ることで、より作品に愛着が沸いてくるはずです。

「西巻 茅子 はじめての絵本 『ボタンのくに』そして『わたしのワンピース』」展

「西巻 茅子 はじめての絵本 『ボタンのくに』そして『わたしのワンピース』」展

「わたしのワンピース」で人気の絵本画家、西巻茅子が最初に出版した絵本『ボタンのくに』。
今回『ボタンのくに』のリトグラフが、新しく刷られ、新たにちひろ美術館・東京に収蔵されました。

これを記念して「西巻 茅子 はじめての絵本 『ボタンのくに』そして『わたしのワンピース』」展の企画展が開催されています!

「西巻 茅子 はじめての絵本 『ボタンのくに』そして『わたしのワンピース』」展 展示風景①

全原画を一堂に見られる空間は、まるで歩きながら絵本を読んでいるよう!
冒険のストーリーで、今後の展開が気になりワクワクするような世界観は変わらないように感じるものの、絵の雰囲気は『わたしのワンピース』よりもにぎやかになっています。

「西巻 茅子 はじめての絵本 『ボタンのくに』そして『わたしのワンピース』」展 フォトスポット
「西巻 茅子 はじめての絵本 『ボタンのくに』そして『わたしのワンピース』」展 展示風景②

こちらは女性にも人気の高い『わたしのワンピース』の原画展示。
原画はもちろん、手描きの貴重なラフをみることもできます。

絵本として読むのも魅力的ですが、1枚1枚絵画としてじっくり見てみると、別の魅力を感じられるかもしれません!

展示で原点を知る

「ちひろのアルバム」展 展示風景⑤

ちひろ美術館・東京で5月11日まで開催している「ちひろのアルバム」展と「西巻 茅子 はじめての絵本 『ボタンのくに』そして『わたしのワンピース』」展。
2つの展示では、どちらも人気絵本画家であるいわさきちひろ、西巻茅子の原点を作品を通して知ることができます。

また、会期中、学芸員がわかりやすく展示を紹介するギャラリートークや、いわさきちひろのアトリエ&ガーデントークなどのイベントも開催。
老若男女問わず楽しめる絵本の世界。絵本の原点を探りながら改めて絵本の魅力を感じてみませんか?

ちひろ美術館・東京

展覧会名:「ちひろのアルバム」展/「西巻 茅子 はじめての絵本 『ボタンのくに』そして『わたしのワンピース』」展
会期:2025年3月1日(土)~5月11日(日)
住所:東京都練馬区下石神井4-7-2
電話番号:03-3995-0612/テレフォンガイド:03-3995-3001
開館時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(祝休日は開館、翌平日休館)※そのほかGWの開館や年末年始、展示替えのための臨時休館などもあるのでご来館前にHPでご確認ください。
入館料:大人1200円、18歳以下・高校生以下無料、団体(有料入館者10名以上)・学生証持参・65歳以上の方は900円、障害者手帳提示・介添えの方1名までは無料 ※年間パスポートもご用意

https://chihiro.jp/

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この記事を書いた人

ChicacoMurayama

【アーティスト/ライター】【神奈川県公認Mediallライター】 幼い頃から絵を描くことが好きで、画家活動を行う。また、読書、執筆、写真を撮ることも好きでフリーライターとしても活動。 作品は独自に研究し生み出した技法のサンドアート。コンセプトは「綺麗な世界、穏やかに心温まる世界」。展示販売、年に数回のワークショップ、ラジオでアートについて話したりアート普及活動も行う。 多めで見やすい写真とわかりやすい等身大の言葉で、アート、美術館・博物館をメインに画材、文具や神社、カフェなどを紹介していきます! 

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