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アート  |    2025.04.02

絵本画家いわさきちひろを知る!ちひろ美術館|東京都練馬区

絵本画家としてたくさんの方に愛され、2024年8月に原画が30点余り見つかったことで話題にもなったいわさきちひろ。
そんな彼女の自宅兼アトリエの跡地に建てられた美術館には、現在、たくさんの方が訪れています。

今回は、ちひろ美術館・東京をご紹介します!

ちひろ美術館・東京外観

いわさきちひろとは?

皆さんも、一度はいわさきちひろの絵本を読んだことがあるのではないでしょうか?
いわさきちひろは「世界中のこども みんなに 平和としあわせを」を信条に絵本を通じて平和を伝えてきました。

ちひろは戦時中の1918年12月15日、福井県に生まれました。
絵を描くことが好きだったちひろは、14歳の時、洋画家、岡田三郎助の画塾に通いはじめます。
美大にも進学したかったそうですが、両親からの反対で断念。

本人は納得がいかないままお見合いの末、結婚し、夫の赴任先の大連へ渡るも、夫の自殺により帰国。
その後、戦後、27歳で日本共産党に入党。当時の日本共産党宣伝部・芸術学校で絵を学び始めました。

日中は絵を学び、夜間働くというスタイルは、当時では先進的な女性のスタイルだったことでしょう。
そして、丸木俊に弟子入りし、紙芝居で作家デビュー。
新聞記者を辞め、28歳の時、画家として活動することを決意しました。

ちひろ美術館とは?

ちひろ美術館は、東京にある「ちひろ美術館・東京」と長野県にある「安曇野ちひろ美術館」の2つがあります。

世界初の絵本美術館と言われる、ちひろ美術館に所蔵されている絵本原画は約2万8000点!
いわさきちひろの作品をはじめとして、多数の絵本画家の作品を所蔵、展示しています。

駅にあるちひろ美術館看板
ちひろ美術館・東京入口

安曇野ちひろ美術館は、1997年にちひろ美術館・東京の開館20周年を記念して開館。
両親が信州出身で、一時期美術館のある松川村に住んでいたことから安曇野ちひろ美術館が建てられました。

今回、ご紹介するのはちひろ美術館・東京。
ちひろ美術館・東京は、いわさきちひろが最後の22年間を過ごした自宅兼アトリエ跡地に建てられています。

ちひろが亡くなった3年後の1977年、世界で最初の絵本美術館として、いわさきちひろ絵本美術館が開館。
その後、2002年に公開スペースを増やしつつ、全館バリアフリーに改装工事を行い、再オープンしたのをきっかけに名前も「ちひろ美術館・東京」に変わりました。

ちひろ美術館・東京の魅力

ちひろ美術館・東京は東京都練馬区下石神井にあり、西武新宿線上井草駅下車徒歩7分ほどで到着。
美術館には乗用車3台、身障者用1台の駐車場や駐輪場もあります。

ちひろ美術館・東京館内
遊び心ある窓

美術館内は木の素材を生かした空間で、大きな窓から自然光が入るのが特徴です。
自然の温かさを感じられ、開けた空間なので、どこか安心するようなホッとするような印象も!

また、バリアフリーに対応した館内は通路も広く、段差もないため、車椅子の方やベビーカーでも来館しやすくなっています。

ちひろの庭

こちらは、展示室とアトリエをむすぶガラス通路から自由に出入りができる、ちひろの庭です。

庭に植えられている花々

ちひろの絵本にはたくさんの植物が描かれています。
昭和時代の庭をイメージし、あまり品種改良が進んでいない植物などが植えられています。
春になると(取材時は3月上旬)チューリップやつるバラが咲いたりと、季節の花々が楽しめるのも魅力です!

中庭

カフェテラス前の中庭も自由に出入りすることができます。ゆっくりと散歩したり、お子さんと遊んだりするのにもおすすめです!

アトリエ

こちらは、ちひろのアトリエを部屋ごと復元した空間。1963年から11年間使用していたアトリエです。
1972年頃の最も充実していた時期のアトリエの様子を復元。

当時、ちひろが実際に使っていた画材や本などがそのまま置かれています。
アトリエを見た後、作品を見るとより深く作品を理解できるかもしれません!

図書室、こどものへや

図書室

2階の展示室奥に進むと、図書室とこどものへやがあります。
図書室では、ちひろに関する本、ちひろが生きた時代を知ることができる本、子どもの幸せや平和に関する本をはじめ、2000冊以上の国内外の絵本を揃えており、自由に閲覧することができます。

また開館以来ずっと続いているのが感想ノートです。
自由に感想を書くことができるのですが、これまでの感想ノートが保管、製本され、図書室に置いてあります。

小さいころに訪れたお子さんが大人になって来館した時に、当時の感想ノートを見たりするなど、感想ノートを読みながら過去の思い出に浸ることができるのも、ちひろ美術館ならではの魅力です!

こどものへや

こちらは、お子さんが遊べるスペース、こどものへや。
実は、奥の鏡はちひろ美術館・東京の館長を務める黒柳徹子さんのお気に入りのスポット!

高窓から明るい日差しが入り照明も明るすぎないので、あかちゃんでも安心するような空間になっています。
こどものへやでは、小さい子ども向けの絵本や木のおもちゃが用意されており、自由に過ごすことができます。

ほかにも、授乳室や、授乳用のソファ、授乳クッション、ベビーシートなども用意しているため、小さなお子様連れでも安心して訪れることができるのも魅力の一つです!

ちひろ美術館では、子どもたちが初めて訪れる美術館「ファーストミュージアム」として、アートを楽しんでもらえるさまざまな取り組みを実施中。
展示や季節にあわせた絵本の読み聞かせを行っていたり、子どもでも見やすい展示の高さにしたりするなど、お子様でも気軽にアートを楽しめる工夫がされています!

絵本カフェ

絵本カフェ
絵本カフェ 本棚

入口を入ってすぐにあるのが、絵本カフェです。(※利用は、美術館ご入館された方に限定)
こちらでは、オリジナルブレンドコーヒーやスイーツなどを絵本を読みながらいただくことができます。

信州まるごとりんごジュースと木の葉の精(メープルパウンドケーキ)

今回は、ちひろにゆかりのある信州の100%りんごジュースと、絵本カフェ季節限定メニュー(3月〜11月提供)の木の葉の精(メープルパウンドケーキ)をいただきました。
スッキリとした味わいのりんごジュースに、甘くてしっとりした木の葉の精は小さなお子様にもおすすめ!

絵本カフェ季節限定メニューは、木の葉の精と、りんごの天使(国産りんご使用・和風アップルパイ)の2種類があり、こちらはミュージアムショップでお土産として購入することも可能です。

ミュージアムショップ

ミュージアムショップ①
ミュージアムショップ②

受付の右手にあるのがミュージアムショップです。(※利用は、美術館に入館された方に限定)
ちひろの作品のポストカードやグッズ、絵本をはじめ、さまざまな絵本や絵本画家のグッズが置いてあります。

むにゅぐるみ

こちらはむにゅぐるみ。ちひろの絵本から出てきたような動物たちで、むにゅっとした感触が特徴です。
見た目の可愛らしさもあってか、去年発売されたばかりですでに人気の商品だそう!

ポストカード
わたしのワンピースおさんぽセット

今回、筆者が購入したのはこちらのグッズ。
色彩が美しいちひろのポストカードに、現在開催中の「西巻茅子 はじめての絵本 『ボタンのくに』そして『わたしのワンピース』」展(取材時は2025年3月上旬)でも紹介しているわたしのワンピースのミニ絵本とミニバッグです。(※この商品の取り扱いは西巻茅子展の会期のみ予定)

ポストカードはほかにも種類がたくさんあるので、ぜひお気に入りの一枚を見つけてくださいね。

絵本に触れて心温まる時間を過ごそう!

世界初の絵本美術館である、ちひろ美術館・東京。
小さい頃に慣れ親しんだ絵本は、大人の心もワクワクさせてくれます。

自然にも触れることができ、子どもはもちろん、大人でも癒しを感じることができました。
ちひろが過ごした場所で、静かに絵本と向き合える時間を過ごしてみませんか?

ちひろ美術館・東京

住所:東京都練馬区下石神井4-7-2
電話番号:03-3995-0612/テレフォンガイド:03-3995-3001
開館時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(祝休日は開館、翌平日休館)※そのほかGWの開館や年末年始、展示替えのための臨時休館などもあるのでご来館前にHPでご確認ください。
入館料:大人1200円、18歳以下・高校生以下無料、団体(有料入館者10名以上)・学生証持参・65歳以上の方は900円、障害者手帳提示・介添えの方1名までは無料 ※年間パスポートもご用意

https://chihiro.jp/

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この記事を書いた人

ChicacoMurayama

【アーティスト/ライター】【神奈川県公認Mediallライター】 幼い頃から絵を描くことが好きで、画家活動を行う。また、読書、執筆、写真を撮ることも好きでフリーライターとしても活動。 作品は独自に研究し生み出した技法のサンドアート。コンセプトは「綺麗な世界、穏やかに心温まる世界」。展示販売、年に数回のワークショップ、ラジオでアートについて話したりアート普及活動も行う。 多めで見やすい写真とわかりやすい等身大の言葉で、アート、美術館・博物館をメインに画材、文具や神社、カフェなどを紹介していきます! 

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