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アート  |    2023.05.02

自然と調和した京都の絶景美術館|アサヒビール大山崎山荘美術館

モネの睡蓮と広大な自然に癒される、京都の隠れた名所

京都と言えば有名な観光地で、「京都市京セラ美術館」「京都国立近代美術館」「京都国際マンガミュージアム」など多くの美術館があります。今回、ご紹介するのは、京都駅から30分ほど離れたところにある、京都の隠れた名所「アサヒビール大山崎山荘美術館」という美術館です。山荘を復元した美しい美術館と自然を身近に感じることのできる庭園は、まるで海外に来たかのような気分を味わうことができます。

アサヒビール大山崎山荘美術館って?

アサヒビール大山崎山荘美術館は、関西の実業家・故 加賀正太郎氏が大正から昭和初期にかけ建設した「大山崎山荘」という山荘を創建当時の姿に修復し、世界的に有名な建築家・安藤忠雄氏設計の新棟「地中の宝石箱」などを加えて1996年4月に開館した美術館です。

かつて別荘として設計されていたというヨーロッパを感じさせる本館と、安藤忠雄設計の新棟、そして四季の移ろいを感じることのできる約5500坪の庭園では、まるで海外旅行に来たかのようなゆっくりとした時間を過ごすことができます。

美術館は、JR京都駅からJR京都線で15分ほどの山崎駅から13分ほど歩いたところにあります。阪急大山崎駅前~ JR山崎駅前~アサヒビール大山崎山荘美術館の間で無料送迎バスも運行されています。

また、美術館は、京都府大山崎町という京都府で最も面積の小さい市町村の、天王山の南麓にあります。周囲はとても静かなので、自然に囲まれじっくりとアートの世界に入り込むことができますよ。

モネの≪睡蓮≫に浸る

まるで絵本に出てきそうな古いトンネルを抜けて、登り坂を上っていくと、美術館の本館が見えてきました。遠くには、京都の山々が見えます。

アサヒビール大山崎山荘美術館では、朝日麦酒株式会社(現アサヒビール株式会社)初代社長を務めた山本爲三郎のコレクションが所蔵品の中核となっています。そして、その所蔵品の中にはクロード・モネの≪睡蓮≫もあります。

クロード・モネの≪睡蓮≫は、安藤忠雄設計による新棟、地中館「地中の宝石箱」で常設展示されています。「地中の宝石箱」は、周囲の景観との調和を図るため、半地下構造になっており、ゆっくりと階段を降りていくと地中の展示室に辿り着きます。

東京にある国立西洋美術館でもクロード・モネの≪睡蓮≫は常設展示されていますが、京都の自然に囲まれ、美しい建築の中で浸るクロード・モネの≪睡蓮≫は格別でした。

ひっそりとした地中の展示室で、名画に浸ることができるなんて、素敵ですよね。

喫茶室から京都の雄大な景色を眺める

この美術館のおすすめポイントはもう一つあります。それは、本館2階の喫茶室のテラスからの眺望です。広めのテラスからは、三つの川、対岸の男山、遠くは京都南部から奈良の山々まで見渡すことができます。

喫茶室では、展覧会に合わせてリーガロイヤルホテル京都が考案した特製オリジナルスイーツが楽しめますよ。ビールやワインもあるので、美しい景色を眺めながら、お酒を1杯、なんていうのも素敵ですね。

美術館でゆっくりとした1日を

アサヒビール大山崎山荘美術館は、京都の豊かな自然の中で、貴重な建築物や美しい庭園があるだけでなく、名建築の中で名画にゆっくりと浸ることができ、山々の雄大な景色を眺めることができる美術館です。ぜひ、京都を訪れる際は立ち寄ってみてくださいね。

美術館の情報

アサヒビール大山崎山荘美術館:京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3 
開館時間:午前10時~午後5時
休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜)、臨時休館、年末年始
http://www.asahibeer-oyamazaki.com/

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この記事を書いた人

tumugi

エッセイとアート記事を書く人

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