
2026年に迎える千葉開府900年をお祝いするため、千葉県千葉市にあるハッピー製菓調理専門学校では、オリジナルケーキを制作することになりました。
食のプロとして活躍が期待される学生が、歴史的な出来事に花を添えます。
そこで、千葉開府900年について歴史的背景から学ぶために、千葉市都市アイデンティティ推進課による講義が開催されました。
終始明るい雰囲気で、学生のやる気と元気、先生たちのサポートしたいといった気持ちが伝わる講義でした。
地域と未来をつなぐ

特別講義では、ハッピー製菓調理専門学校の学生に、千葉開府900年記念事業や千葉のまちの歴史について詳しい説明がありました。
将来の食のプロたちが地域の歴史や文化を理解し、食を通じて未来に伝えることが目的です。
千葉開府900年記念事業について詳しくはこちらの記事をご確認ください。
ケーキ一つひとつにストーリーを

ハッピー製菓調理専門学校の石田先生は、学生に「技術的に優れたケーキを作るだけでなく、私にとっての千葉開府900年とはという思いや軸を制作の原点に持ってほしい」と語りました。
前回のインタビューでも感じましたが、調理をするうえで愛情や相手に対する気持ちを大切にしている学校だなと感じます。
詳しくはインタビュー記事をご確認ください。

講義を担当した千葉市都市アイデンティティ推進課の青木さんは、
「皆さんが考えて作ってくれたオリジナルケーキを通して、手にとってくださった方に千葉市の魅力を伝えてください。
また、みんなで千葉開府900年をお祝いするムードを作っていただけると嬉しいです」
と学生に思いを伝えました。
千葉市とハッピー製菓調理専門学校が共通の目標を持って、千葉開府900年という歴史的な節目を通じて地域活性化に取り組んでいることが伝わってきます。
講義で追究する「千葉開府900年の歴史」

学生に「千葉市ってこんなに魅力のある街なんだ」と知ってもらうため、講義では千葉のまちの歴史的な背景についても語られました。
千葉は外房や内陸からの陸上交通、東京湾からの海上交通が結びつく立地であるため、人とモノが行き交う地として栄えました。
さらに、水田(谷津田)が多く農業にも適している点も千葉の大きな特徴です。
交易と農業を重視した武士にとって魅力的な土地だったことが、900年という長い歴史のスタートになりました。
ハッピー製菓調理専門学校の取り組み

ハッピー製菓調理専門学校では、地域との関わりにも積極的に取り組んできました。
学校の運営する「Happy Cafe」は、学生の作ったケーキやクッキー、パンを提供するほか、運営から接客まで経験できる機会です。
ハッピー製菓調理専門学校のHappy Cafeについては、こちらの記事で詳しく書いています。
また、学生が生産者を取材し、その食材を使って調理することもあります。
生産者さんにとって、食材を理解し美味しく調理してもらうと嬉しいのではないでしょうか。
千葉市の4つのたからもの

Happy Cafeでは、千葉市の4つの地域資源をモチーフにしたクッキー「千葉市の4つのたからもの」を制作し、実際に販売しています。
「千葉市の4つのたからもの」は日持ちするため、企業訪問時の手土産としても使われており、地域資源の情報発信にもつながっています。
このように、ハッピー製菓調理専門学校では様々な取り組みやクッキーを通して千葉市の良さを伝え、地域活性化に貢献しています。
千葉開府900年記念ケーキ制作

そして、「千葉開府900年」をテーマにしたオリジナルケーキのレシピコンテストが新たに開催されます。
コンテストは12月4日、5日に開催され、優秀作品はハッピー製菓調理専門学校併設のHappy Cafeで実際に商品として販売する予定です。
両日とも取材にお伺いするので、楽しみにしていただけたらと思います。
どのようなケーキが誕生し、来年のHappy Cafeでどんなケーキが販売されるのか、今から楽しみです。

Happy Cafeは、近隣の方をはじめ多くの来客がある学生による販売会です。

レシピコンテストの優秀作品をはじめ、学生が作ったケーキや焼き菓子、パンなどを試してはいかがでしょうか。

また、学生の元気な接客をぜひ堪能してください。一生懸命な接客を楽しみに、リピートして来られる方もいらっしゃいます。
千葉開府900年の講義を終えて
講義を通して千葉市の歴史や文化への思いを感じた、学生一人ひとりの思いが詰まったケーキが楽しみになりました。
お客様に美味しいと感じてもらうだけでなく、「このケーキには千葉のこんな歴史が詰まっている」というストーリーが込められていることでしょう。
レシピコンテストは、学生の皆さんが地域に貢献出来る食のプロとして、今後飛躍するきっかけの一つになりそうな気がしています。
レシピコンテストの様子も紹介するので、楽しみにしていただけたら幸いです。




