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フード  |    2023.12.23

ひっそりと佇む人気のお蕎麦屋さん「鬨」 | 兵庫県佐用町

兵庫県の西の果て。岡山県との県境に位置する佐用町の蕎麦屋「鬨(とき)」さん。

2019年に移住してきた石山さんご夫婦がお店を切り盛りしており、休日のランチ時には予約なしでは入れないほど人気のお蕎麦屋さんです。

今回はこの「鬨」さんについてご紹介します。

佐用町の「鬨」ってどんなお蕎麦屋さん?

蕎麦屋「鬨」の外観

現在は佐用町にお店を構える「鬨」さんは、2019年までは神戸市灘区で営業されていました。

2002年に開店してから20年近くも愛され続けた人気のお店でしたが、“田舎でゆっくり暮らしたい” という店主・石山希明さんの想いもあり、2019年に佐用町へ移転・再スタートを切ったそうです。

佐用町の蕎麦屋「鬨」の店内の様子
佐用町の蕎麦屋「鬨」の店内の様子

座席数は10席。こじんまりと落ち着いた店内ではありますが、石山さんが自ら製作したテーブルや引き戸、玄関の扉など、至るところにこだわりを感じられる空間となっています。

「鬨」の人気ランチメニュー「おひるごはん」

「鬨」の人気ランチメニュー「おひるごはん」

メニュー表の「おひるごはん」の説明文には、“季節のおばんざい・おこわ・おそばのおすすめセットです” のみ記載されていましたが、実際に出てきたのは下記7点。

  • ・田舎蕎麦と新蕎麦の2種盛り
  • ・中華ちまき
  • ・筑前煮
  • ・ひよこ豆のカレー煮
  • ・キッシュ
  • ・漬物の盛り合わせ
  • ・昆布と山椒の佃煮

3点セットだと思い込んでいた私は、良い意味で “詐欺に遭ってしまった” と笑ってしまいました。お味については、どの料理も上品な美味しさがあり、特に筑前煮に関しては、お鍋いっぱいに入れて持ち帰りたかったなぁと。

肝心のお蕎麦については、今回は北海道美瑛と沼田の蕎麦粉を使った手打ち蕎麦だったようで、佐用町近辺では中々お目にかかれないこだわりのお蕎麦でした。2種類とも全く異なる味わいを持つお蕎麦なので、つゆで食べる前に、まずはそのままいただくことをおすすめします。

ただ食べ進めるに連れて、“物足りなさ” を感じてしまったこともまた事実。この物足りなさの原因は、お酒をいただかなかったこと。神戸時代の「鬨」さんはディナーのみの営業で、お酒をメインにコース料理を味わってもらい、お蕎麦で締めるというスタイルを取っていたそうです。そのため、上品なお酒に合う味付けになっているのだなと感じました。

蕎麦屋「鬨」にあるお酒

食後にお伺いしてみると、“メニュー表には記載していないものの、ランチ時にお酒を提供することは可能” とのことでしたので、お酒が好きで運転する必要がない方は、ぜひお酒も楽しんでいただければと思います。日本酒の他には、アサヒと赤星(サッポロ)の瓶ビールに、芳醇(キリン)の生ビールが置いてありました。

その他のランチメニュー

「鬨」のランチメニュー

「おひるごはん」の他には、「ざるそば」や「天ざるそば」、「鴨せいろそば」などが記載してありました。「天ざるそば」には、“これでもかっ!” というほどの天ぷらが乗っていたり、「鴨せいろそば」には、出汁がよく効いたつけ汁にたくさんの鴨が入っていたりと、どのメニューも魅力が溢れているようでした。

佐用町近辺でお蕎麦をいただくなら「鬨」さんがおすすめ

今回ランチをいただき、私は “この価格でやっていけるのかな” と心配をしてしまいました。と言うのも、食材の原価や品数の多さ(=労働力の多さ)を考えると、「おひるごはん」は2,000円以上の値が付けてあってもおかしくないクオリティだったからです。

この経済状況の中で多少値上げはしたようですが、それでもなおリーズナブルな価格で質の高い料理を楽しめることは間違いなし。

佐用町近辺で美味しいランチをお探しの方、美味しいお蕎麦屋さんをお探しの方は、ぜひ「鬨」さんへ行ってみてはいかがでしょうか?

【蕎麦屋 鬨 の詳細情報】

所在地〒679-5534 兵庫県佐用郡佐用町西大畠456-2
電話番号080-1488-4876
営業時間11:00 〜 15:00
定休日火曜日・水曜日

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この記事を書いた人

重田 直人 (Naoto Jyuda)

1998年生まれ、兵庫県佐用町出身。同志社大学商学部卒業。 一般社団法人日本地域価値協奏社 代表理事 新卒で地方創生事業を手掛ける企業に入社し、京都や奈良で活動。2022年12月に独立し地元・佐用町にUターン。2024年10月に一般社団法人を設立。佐用町の地域メディア・ええやんサヨウの運営をはじめ、ローカル企業のマーケティング、ブランディング支援などを行なっています。

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