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平日16:00。
オープンと同時に顔馴染みのお客さんが次々来店し、クラフトビールを購入していきます。
「今回のは特においしかった。まとめて買うていくわ」と笑いながら、8本のビールを購入する男性。持ち帰って、知り合いに薦めるそうです。
はたまた、いそいそと2本のビールを購入する女性は、家でパートナーと晩酌するとのこと。
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徳島県阿南市にある JouZo BEER BASE(ジョウゾ ビア ベース)は、「会いに行けるブルワリー」がコンセプトの地域に根づく醸造所です。
徳島県の特産物を使ったクラフトビールを醸造・販売しています。
JouZo BEER BASEを営むのは、株式会社JouZo 代表取締役の住友正伯(すみとも・まさのり)さん。
今回は、住友さんに話を聞き、クラフトビールへの想いや地域に親しまれる秘訣を探りました。
1~2カ月で入れ替わるラインナップ、飽きない楽しさ
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JouZo BEER BASEのラインナップは、定番がありません。
常に3〜5種類のクラフトビールが店頭に並んでいますが、売り切れたら同じものは二度と飲めない仕組みとなっています。
「うちは定番を作らず、季節品だけにしています。その理由は、地域の特産物を使っているからです。例えば、春だったらイチゴ、夏だったらスダチ。季節に合った副原料を使ってビールにしています。逆を言えば、定番にできないんですよ」(住友さん)
これまで使ってきた特産物は、スダチや柚子、柚香(ユコウ)、イチゴ、梨、芋、阿波晩茶などバリエーションが豊富です。
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ターゲットは、20代後半から50代の“働くイケてる女性”。
「飲むのは男性でも、買うのは女性が多いと思います。玄人好みの濃くて苦みの強い味ではなく、女性に受け入れられるフルーティーで飲みやすい味になるよう意識しています。ラベルのデザインも然りです」(住友さん)
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ビールには150以上の種類があり、奥深い世界が広がっています。
日本で流通するビールの9割以上を占めるのが、ピルスナー1種類だと知っている人は少ないかもしれません。
JouZoではピルスナーに限らず、エールやゴーゼ、IPAなど多種多様なビールを醸造しています。
「ビールはたくさん種類があるだけでなく、特産物を使った副原料を掛け合わせることで、さらに幅広くなります。副原料を入れるタイミングや重量、形状、入れておく期間によっても味が大きく変化するんです。組み合わせが無限なので、僕自身、楽しみながら創意工夫しています」(住友さん)
クラフトビールの魅力|みんなが自然と笑顔になる
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住友さんがクラフトビールにハマったのは、起業前のサラリーマン時代。
旅行とお酒が好きで、全国の酒蔵や醸造所を見学して回っていたそうです。
「クラフトビールの醸造所を見学に行くと、つくっている人がめっちゃいい笑顔なんですよ。ビールは、みんなが自然と笑顔になる飲み物なので、好きですね」(住友さん)
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地域の魅力を発信する手段としても、クラフトビールが最適だったと話す住友さん。
「特産物を使えるのは、クラフトビールの特徴かなと。例えば、ワインはブドウの産地が限られます。日本酒は、そもそも副原料をあまり使いません。地域の魅力を発信するには、クラフトビールがベストだと思って始めました」(住友さん)
クラフトビールを通して阿南市の魅力を伝えるため、住友さんは毎週のように東京都をはじめとした全国各地で営業をしています。
住友さんにとって、その時間が一番ワクワクするのだそうです。
社会の歯車として、地域に深く根差す企業へ
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創立から3年が経ち、株式会社JouZoは阿南市の地域社会に根づく企業へと成長しました。
常連客が増えているのは当然のことながら「結婚式の乾杯でJouZoのビールを使いたい」と声を掛けられたり、「企業の周年記念でオリジナルビールをつくってほしい」との依頼を受けたりしています。
「おかげさまで、JouZo BEER BASEを目当てに全国各地から足を運ぶ方も増えてきました。『うちのイチゴや梨を使ってビールをつくってよ』と、話を持ちかけてくれる近隣の農家さんも増えています。ぜひ阿南市を知ってもらう機会づくりとして、うちを使ってもらえたらと思います」(住友さん)
地域の魅力とワクワクが詰まった一杯
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「阿南は、“星空”がきれいなんですよ」と語る住友さん。
空気が澄んでいる阿南ならではの美しい夜空を眺めながら、徳島・阿南の魅力が詰まったJouZoのクラフトビールを味わうーー。
まずは一杯、いかがでしょうか。
オンラインストアはこちら:JouZo BEER BASEのオンラインストア
お店の情報
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「JouZo BEER BASE」
住所:徳島県阿南市那賀川町手島榎瀬42
電話番号:050-7115-2045
営業時間:水~金 16:00〜19:00
土日祝 11:00〜19:00
定休日:月曜日・火曜日
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