Mediall(メディアール)

オンリーワン・ナンバーワンがそこにある 応援の循環を作る 地方創生メディア

フード  |    2023.08.02

期間限定のすすむ屋茶店特製「薩摩紅茶のかき氷」で涼をとる

鹿児島にはあちらこちらに茶畑がある。そう、鹿児島は全国第2位のお茶の産地なのだ。南国鹿児島で収穫される「日本一早い新茶」は、温暖な気候と肥沃な土地からたっぷりの栄養を吸収し、濃厚で甘みとコクのある風味が特徴だ。

そんな茶産地・鹿児島で本場のお茶を味わうために鹿児島茶・知覧茶専門店「すすむ屋茶店」本店(鹿児島市上之園町)を訪れると、思いがけず素敵なイベントと期間限定のメニューに出くわすことができた。

生産量、栽培面積ともに全国第2位の茶産地

開聞岳と茶畑(写真協力:鹿児島県南薩地域振興局)

令和4年、鹿児島の荒茶生産量は26,700t。これは全国シェア34.6%を占める。また、同年の茶栽培面積は8,250haで、この面積は全国シェア22.4%。鹿児島は、お茶の名産地・静岡に次いで、生産量、栽培面積ともに全国第2位の茶産地なのだ。

後発でありながらも全国第2位の茶産地となった背景

機械化の整備がされた茶畑(写真協力:鹿児島県南薩地域振興局)

鹿児島が積極的なお茶づくりを始めたのは昭和10年代と比較的最近のこと。短期間で急速に躍進できたのには、予め土地を基盤整備し平坦にすることから着手したのが主な要因らしい。先人たちが生産の機械化を見据えて動き出したことで生産量が向上したのだ。

また、南北600kmに広がる鹿児島。離島が多く、南北に長い地形を活かして、長い栽培期間をとることができる。そのため4月上旬の新茶から、8月中旬の4番茶までの長期間、途切れることなく収穫し続けられるのだ。

栽培面積が静岡の半分ほどといわれている鹿児島で全国シェア30%を超える生産量を確保できているのには、機械化と鹿児島特有の地理的な特徴が背景にあった。

100年続く製茶卸問屋が派生した「すすむ屋茶店」

すすむ屋茶店の外観(写真協力: 鹿児島観光コンベンション協会)

大正時代に製茶卸売問屋としてスタートしたすすむ屋茶店では、生産から仕上に渡るすべての工程において「かごしま茶の特徴である甘みを最大限に活かすこと」を念頭に、職人たちがお茶づくりに日々励んでいる。

新鮮で豊かな土壌と自然な栽培環境が生み出す日本茶の個性を引き出すため、独自の仕分けと焙煎方法を確立。創業当時から変わらない方法で作り上げる最高の日本茶体験ができる。それがすすむ屋茶店だ。

全国各地の職人たちとつくった茶具がお茶を美味しく淹れる手伝いをしてくれる
タンブラーや手ぬぐい、ボールペンなどのオリジナル雑貨も日常使いできそうだ

ここでは茶葉だけでなく、お茶を美味しく淹れることができる機能美と造形美を兼ね備えたオリジナルの茶道具ブランド「すすむ屋茶具」も販売している。

「山口利枝のうつわ展」×「薩摩紅茶のかき氷」

すすむ屋茶店の店内(写真協力: 鹿児島観光コンベンション協会)
すすむ屋茶店にて「山口利枝のうつわ展」開催中(会期:7月15日〜30日)
陶芸家・山口利枝さんの作品がずらりと陳列

すすむ屋茶店を訪れたのがたまたま鹿児島の陶芸家・山口利枝さんの展示会の期間と重なった。山口さんは兵庫の大学で陶芸を学び、京都で師事した後、鹿児島県日置市で独立開窯したという経歴をもつ。そんな山口さんの器に運良く触れることができた。

「かき氷」と書かれた暖簾が店頭で風に揺られていた
期間限定販売の「薩摩紅茶のかき氷」(Regular:825円/Small:770円)

また、昨年夏に期間限定で販売していた「薩摩紅茶のかき氷」がこの会期に合わせて復活。さまざまなメニューがあったが、こちらを注文。

キンキンに冷えた氷にアイスクリームが添えられており、上から練乳をかけていただく。猛暑で火照った体に氷が溶けながら沁み渡り、体全体が涼んでいくのを実感した。

なお、期間限定で販売している薩摩紅茶以外にも、夏季は抹茶、ほうじ茶、ミルクなどのかき氷を提供している。

すすむ屋茶店の人気煎茶が送料無料でご自宅に

緑色が濃く、深みのあるかごしま茶(写真協力: 鹿児島観光コンベンション協会)

かごしま茶をいつでも簡単に入手できる人はあまり多くはないだろう。そんな方でもご安心を。すすむ屋茶店には「いつものお茶を、自分用だから簡易包装で」というお客様からの声から始まったサービスがある。「ご自宅便」だ。

ご自宅便を注文すると、人気のある煎茶が届く。定番の煎茶「こくまろ」をはじめ、「さえみどり」や「あさつゆ」といった品種茶、季節の煎茶などすすむ屋茶店がセレクトしたさまざまな種類の商品が用意されている。

送料無料で即日発送してくれる上に、商品はポストに投函されるから忙しい方や長期不在する方でも手間なく簡単に受け取れるのはありがたい。

都内にいながら味わえるかごしま茶

すすむ屋茶店の茶葉(写真協力: 鹿児島観光コンベンション協会)

「都内でかごしま茶を味わいたい」。そんな方に嬉しい情報がある。すすむ屋茶店は自由が丘にも店舗を構えているのだ。東急東横線大井町線自由が丘駅の正面口から徒歩3分のところにある。

店内で喫茶もできるというので、寛ぎや癒しを求めて鹿児島の茶畑の風景を浮かべながらお茶やスイーツを味わうのも良さそう。

茶葉や茶道具選びは、お茶を熟知したスタッフたちに相談するのがおすすめ。お客様の好みや場面、用途などに合わせて丁寧な提案をしてくれるはずだ。

店舗の情報

すすむ屋茶店 鹿児島

住所:鹿児島県鹿児島市上之園町27-13 まるしんビル
TEL:099-251-4141
定休日:毎週水曜日
営業時間:茶葉 10:00~18:00/喫茶 10:00~17:45

すすむ屋茶店 東京自由が丘

住所:東京都目黒区自由が丘1-25-5
TEL:03-6421-4142
定休日:毎月第1・3水曜日
営業時間:茶葉 10:00~19:00/喫茶 10:30~18:30

すすむ屋茶店L 鹿児島センテラス店

住所:鹿児島県鹿児島市千日町1-1センテラス天文館1F
TEL:099-248-7445
定休日: 年中無休
営業時間:10:00~20:00

HP:https://susumuya.com/
Twitter:https://twitter.com/susumuya_chaten
Instagram:https://www.instagram.com/susumuya_chaten/

記事をシェアする

この記事を書いた人

きゃんまり

鹿児島出身、関東在住。広告代理店に勤務し、ライターとしても活動中。取材ありの記事執筆やイベントレポートの作成が得意。一歩鹿児島を出ると、「鹿児島の本当の魅力が知られていない」「鹿児島と無縁の人が多い」と痛感しています。大好きなふるさと鹿児島を一人でも多くの人に知ってもらい、ファンになってもらうために、鹿児島のモノ・コト・ヒトに関する情報をお届けします。

関連記事