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フード  |    2024.09.26

魔法のような感動を与えてくれるチョコレート店「MAGISCHE CHOCOLADE」|就労継続支援B型

愛知県北名古屋市にあるチョコレート店「MAGISCHE CHOCOLADE(マジェス ショコラーダ)」。世界中の厳選したカカオ豆を使用したチョコレートを販売しており、チョコレート作りの全行程を丁寧に手作業で行っているのが特徴だ。また、溝畑幸宏支配人が、障がいのある方が楽しく働ける場を提供したいとの想いから就労継続支援B型事業所として開業した。「チョコレートで感動の魔法を与えたい」と話す溝畑支配人に「MAGISCHE CHOCOLADE」の魅力や開業したきっかけなどを伺った。

「ビーントゥバー」スタイルを採用したチョコレート店

「MAGISCHE CHOCOLADE」では、カカオ豆の厳選からチョコレートバーに至るまで、全行程を手作業で自社製造する「ビーントゥバー(Bean to Bar)」スタイルを採用している。

全作業を手作りにすることで、カカオ本来の美味しさをより引き出せるという。特に、カカオの皮は雑味の原因となるため、美味しいチョコレートを作るには可能な限り除去することが必要不可欠だ。とはいえ、一般的にはカカオの皮の除去作業は機械を使用することが多く、皮を完全に除去することは難しい。しかし「MAGISCHE CHOCOLADE」では、手作業で丁寧に作業することでカカオの皮をほぼ除去し、チョコレートの余分な雑味を防いでいる。

「MAGISCHE CHOCOLADE」では、高級チョコレートが手頃な価格で購入できるのも魅力の一つ。

カカオ豆から製造過程までこだわりをもって作られたチョコレートをお手頃価格で購入できるのは、就労継続支援B型事業所だからこそ実現している。

世界各地のカカオ豆を厳選|食べ比べができる楽しさも魅力

「MAGISCHE CHOCOLADE」のチョコレートを選ぶ際には、カカオ豆にも注目して欲しい。職員が世界各地のカカオ豆を食べ比べ、本当においしいと思ったものを厳選している。カカオ豆は原産国によって味や水分量などさまざまな特色があるため、豆に合わせて製造工程や温度管理も徹底的にこだわっているという。温度が1度変わったり、焙煎の時間が1分違ったりするだけでも、味が変わってきてしまうそうだ。

筆者も食べ比べ体験をしたが、豆によって味が異なるのがとても興味深かった。市販のチョコレートでは、カカオ70%だと苦みを強く感じるが、「MAGISCHE CHOCOLADE」のチョコレートはカカオ濃度が高くても豆本来の甘味を感じられた。中には、フルーティーな味わいのカカオも!

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お店のロゴマークにも意味が込められており、「手作りのチョコレート店」という意味を「手」とかけて表現している。また、どちらの手も左手を表しており、そのデザインの背景には「皆の手で協力して作られている」という思いがあるそうだ。

チョコレートの名前にも遊び心を感じておもしろい。

開業のきっかけは子ども〜成人期まで一貫した支援を目指したい想い

「当社が障害者向け就労継続支援A型事業所と放課後等デイサービスを運営していることが、開業のきっかけとなりました。既存のA型事業所に加え、B型事業所を新たに開設したいという思いが、この店を開業した理由です」(溝畑支配人)

「MAGISCHE CHOCOLADE」は、障がいのある方が楽しみながら働ける施設としての役割も担っている。放課後等デイサービスは障がいのある子ども専用の預かり施設で、児童館のような場所。しかし、高校卒業後は利用できなくなるため、一般企業か障害者向け事業所への就職が必要となる。さらに、事業所は大人の障がい者が通う作業所だが、A型とB型に分かれる。A型は比較的障がいの程度が軽い方を対象とし、企業と直接雇用を結ぶスタイル。一方でB型はA型よりも就労が困難な方を対象とする。

特別支援学校を卒業する子どもの多くは、A型ではなくB型事業所や生活介護、就労トレーニング施設に通うことが多い。放課後等デイサービスに通っていても、その後にA型事業所へ移行するのが非常に難しいという現状があるそうだ。そのため、溝畑支配人は、放課後デイサービスからA型の事業所に進む際のステップとして、B型の事業所の必要性を考え、開業に至ったと話す。

「子どもの頃から成人期まで一貫して支援できる『ワンストップサービス』の仕組みを作ることは、親御さんの安心にもつながるのではないかと考えました」(溝畑支配人)

作り手とお客様、双方が見える店舗設計

店内の一部をガラス張りにし、作り手とお客様の双方がお互いを見られるようにしたのは、溝畑支配人のこだわり。利用者も自分たちが作っているチョコレートを実際に購入されるお客様の姿を見ることでやる気にもつながる。さらに、お客様にもチョコレートの製造過程を見てもらえる。

中には、障がいがある方が作っているものに抵抗がある方もいるというが、ガラス張りにすることで徹底した衛生管理をしていることが分かり、安心感にもつながっているそうだ。

まとめ


「MAGISCHE CHOCOLADE」は、世界各地のカカオで作られたこだわりのチョコレートを楽しめるお店だ。障がいのある方にとっては楽しく働ける場所であり、お客様にとっては美味しいチョコレートを楽しめる場所でもある。一度食べたらファンになる感動のチョコレートを味わいたい方は、ぜひ一度「MAGISCHE CHOCOLADE」のチョコレート店に訪れてみてほしい。

店舗情報

住所:愛知県北名古屋市中之郷諏訪91

TEL:0568-54-7450

営業日:月曜~金曜 10:30~17:00

定休日:土曜・日曜・祝日(月2回不定期で土曜営業10:00~12:00あり)

車:名古屋高速西春ICから約2分

公共交通機関:JR稲沢駅からタクシーで7分

駐車場:あり

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この記事を書いた人

かぼ

愛知県尾張地域在住のフリーライター。現在は、SEOからインタビュー記事まで幅広いジャンルで執筆しています。趣味は、旅行やヨガ、キャンプ。尾張地域を中心とした素敵な場所をたくさん紹介していきますので、よろしくお願いします☆

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