秋の紅葉シーズンには多くの観光客で賑わう京都。
「京都に紅葉を見に行きたい!」と計画を立てている方も多いのではないでしょうか。しかし、京都の名だたる紅葉名所は国内外から観光客が押し寄せるため、大混雑は避けられません。
京都市にある真正極楽寺(真如堂)は、京都らしい紅葉の絶景を見られるにも関わらず、他の超有名スポットに比べると観光客の数は少なめです。そのため、比較的落ち着いて京都の紅葉狩りを楽しめます。
今回は、そんな穴場紅葉スポット「真正極楽寺(真如堂)」をご紹介します。混雑を避けて京都の紅葉を楽しみたいという方はぜひ参考にしてみてください!
真正極楽寺・真如堂とは
真正極楽寺は、正式には鈴聲山真正極楽寺(れいしょうざん しんしょうごくらくじ)といいます。永観2年(984年)に戒算上人が開創した天台宗のお寺で、本山は比叡山延暦寺です。「極楽寺と名乗る寺は多いが、ここが正真正銘の極楽の霊地」という意味を込めて名づけられ、本堂である「真如堂」が通称として定着しました。御本尊として「うなずきの弥陀」をまつっており、数々の人々の祈りを受け止めてきました。
本堂や三重塔などの建造物、阿弥陀如来立像といった文化財を数多く所蔵しています。
圧巻の紅葉が広がるも観光客は少なめな境内
真如堂の魅力はなんといっても境内に広がる見事な紅葉です。
門をくぐると、参道を真っ赤な紅葉が覆う景色が目に入ります。そして、本堂や三重塔があるところまで行くと、境内一面に広がる紅葉が見られます。
真如堂の紅葉は色づきがかなり良いのも特徴。
京都は盆地であるために秋冬の冷え込みが激しく、紅葉の色づきが鮮やかになるという点が京都の紅葉が持つ魅力のひとつですが、ここ真如堂の紅葉も例に漏れず真っ赤に色づきます。いや、京都各地の紅葉を撮影してきた私が思うには、真如堂は京都の中でもトップクラスに綺麗な色づきをする紅葉の名所です。
しかしそんな綺麗な紅葉が見られるスポットにも関わらず、写真をご覧いただくと観光客の数が少ないと感じませんか?
清水寺や東福寺といった有名紅葉スポットは自由に身動きが取れないほどの大混雑を見せますが、真如堂は観光客は比較的少なめな穴場スポットです。
京都屈指の紅葉名所である一方で、他の名所に比べると落ち着いて紅葉狩りをすることができる。これが真如堂の大きな魅力です。
大満足な紅葉を楽しめるが境内の散策は無料
本堂や三重塔の周りは鮮やかな紅葉が広がり、少し散策するだけで大満足な景色です。しかし、なんと境内の散策は無料です。境内に入るだけならば拝観料は必要ありません。
本堂に入る場合のみ拝観料を支払うことになっているため、本堂や三重塔の周りの紅葉は無料で満喫できます。
せっかく来たなら本堂の中も見ていった方がいいと思いますが、境内を無料で散策できるお寺ばかりではありませんので、この点も真如堂が持つ魅力のひとつといえるでしょう。
また、拝観料が必要ないということは、拝観時間を気にすることなく境内にはいつでも入れるということです。これを活かして本堂の拝観が始まる前である朝のうちに訪れてみると、観光客はさらに少なく、人が入っていない写真を撮ることもできますよ!
まとめ
京都屈指の紅葉名所でありながら他のスポットに比べて観光客が少ない真正極楽寺・真如堂。
「お寺や神社に紅葉が広がる京都らしい景色が見たい」「でも人混みで疲れるのは嫌だ」そんなことを思いながら京都旅行の計画を立てている方は、ぜひ真如堂を観光コースに含めてみてはいかがでしょうか。
また、真如堂の近くには以下のような他の穴場紅葉スポットもあります。
- くろ谷金戒光明寺
- 哲学の道
- 法然院
- 安楽寺
まとめて巡ってみるのもおすすめですよ!
真正極楽寺 真如堂
住所:京都府京都市左京区浄土寺真如町82
交通アクセス:京都市バス5・17・93・102・203系統「錦林車庫前」下車後徒歩8分
駐車場:境内の駐車場は狭いためバスやタクシーでのアクセス推奨、紅葉期は一般観光車両の進入・駐車禁止、自転車やバイクは駐輪可能
拝観時間:境内自由、本堂9:00〜16:00(受付15:45まで)