JR佐賀駅から徒歩25分の住宅街に、一つの小さな店があります。そのお店の名は「DINETTE(ディネット)」。
ここは、オーナーの伊藤美佐子さんが心を込めて運営する暮らしのセレクトショップです。DINETTEは、日常の中に特別な輝きをもたらす、まるでキラキラした宝石箱のような場所。
店内に一歩足を踏み入れると、伊藤さんの繊細なセンスが光る商品が目に飛び込んできます。伊藤さんは商品を選ぶ際、ただのモノではなく、それを使う人の物語を豊かにするものを選びます。
そのためDINETTEには使う人の生活に溶け込み、特別な価値をもたらすような商品が並んでいるのです。
しかし、DINETTEの魅力は商品だけにとどまりません。
伊藤さんは、お客様とのコミュニケーションをとても大切にしています。お客様一人ひとりの話に耳を傾け、みなさんの日常に最適な商品を提案します。
このような細やかな配慮があるため、DINETTEはそこに置かれている商品+オーナの伊藤美佐子さんの魅力込みで、まるごとお客様から愛されているのです。
洋服やバッグ、雑貨、日常で使うものまで幅広く揃っているため、ここに来ればお気に入りのものが見つかるかもしれません。実際にお客様からも「ここに来ればなにかに出会える」というありがたい言葉をいただけるそうです。
女性にはさまざまな役割があり、毎日息をつく暇もないほど忙しいですよね。DINETTEは、そんな忙しいときに少しでも気分を切り替えてもらえるような、日常にある非日常のような、一瞬でもホッとできるそんな癒される空間です。
このDINETTEという言葉は、フランス語で「ままごと」という意味。
女の子なら誰もが子どもの頃に夢中になって過ごしたキラキラした時間、大人になってもそんな風にときを忘れる一瞬を持つことができたら…このような気持ちを込めて名前がつけられています。
今回はそんなキラキラした宝石のような場所「暮らしセレクトショップDINETTE」を前編と後編にわけて紹介します。
まず前編ではきっとみなさまも気になっているであろう、DINETTEにはどんな商品があるの?というところを中心にお伝えします。
DINETTEの看板商品:オリジナルパジャマ”graine (グレンヌ)”
数ある素敵な商品の中でも、DINETTEの看板商品といえばオリジナルパジャマ”graine (グレンヌ)”です。
実はこのパジャマの誕生には、ストーリーがあります。
伊藤さんは2010年にDINETTEを開業しましたが、2012年にガンが見つかり1年間の闘病を余儀なくされます。
長引く入院生活で、少しでも気分を明るくしたいと思った伊藤さん。素敵なパジャマを着ると気分もよくなるかもしれません。しかし、機能性、デザイン、着心地などすべてを満たしているパジャマは、なかなかなかったそうです。
DINETTE再開後はご自身の闘病生活から、ご自身が着たかったすべてを満たすパジャマの必要性を感じ、パジャマの構想を練っていました。
そしてついに2018年、伊藤さんのイメージをデザインしてくれる作家(FOBPOCKET)さんに出会い、何度も打ち合わせを重ねオリジナルパジャマ”graine (グレンヌ)”が誕生したのです。
こだわったのは機能性、着心地、デザイン
graine を詳しく紹介します。
細かな配慮が行き届いたパジャマ
入院中は検温・検診・採血・点滴等、さまざまな医療行為を受けます。
袖口がタイトすぎると不便で、ルーズすぎると濡れやもたつきがストレスになります。こちらのパジャマは袖元にボタンがあり、そのときの気分や状況に合わせて袖元の広さが調節可能です。
ウエストはゴムと紐でお好きなサイズに調節できます。そのためさまざまな体型に対応できるのはもちろん、お腹周りに刺激を与えたくない術後や産前産後にもピッタリです。パンツの裾にもボタンを採用し、トイレやバスルームでは裾をすぼめ裾が床に触れないようにできます。
このような細やかな心配りのあるパジャマは、着ていてほっとできますね。
心地よい肌触りとやさしさのパジャマ
癒しの素材である天然繊維の麻100%で、自然の風合いを感じる涼やかな着心地を実現しました。
また、胸元は生地を重ねてシルエットをひろわない設計に仕上げています。
病室は女性だけでも、同じ病棟に男性がいることもあります。そんなとき身体やインナーのラインが響くようなパジャマは着られませんよね。このパジャマだと不安なく着用できます。
デザイン性も兼ね備えたパジャマ
化粧っ気がない入院中。顔周りが寂しくならないよう、柔らかな雰囲気に仕上げてくれる襟を付けました。これまでのパジャマではなかった、顔周り・首周りに程よいアクセントがあることでラフすぎず、きちんとした印象に。
ちょっとしたアウターとしても気兼ねなく羽織れるよう、あえてポケットは大きめに設計し、くるみボタン仕様にしています。院内でも自宅でもご機嫌でいられるパジャマです。
必要な人のところに飛んでいくように
この”graine (グレンヌ)”とはフランス語で「種」の意味。
伊藤さんはポピーの花がお好きだそうです。このオリジナルパジャマの名前を何にしようか考えているときに、ポピーの花畑でポピーの花が枯れて種ができ、その種の入った部分が風に揺られることで周りに種がまかれる様子を見たそうです。
「ポピーが風に揺られて種を周りにまいているのを見たときに、このパジャマもポピーの種のように必要な人のところに届きますようにと思ってgraineにしました」
もしあなたの周りの大切な方が、こちらのgraineが必要なら、ぜひ紹介してあげてください。
DINETTEのベストセラー商品
DINETTEのベストセラー商品をお尋ねしたところ
・首にかけられるリーディンググラス
・たくさんモノが入ってもきちんと締まる使い勝手のいいポーチ
・とてもいい香りの京都に拠点を置く香彩堂のお香
の3点を紹介してくれました。
リーディンググラスは伊藤さんご自身も毎日使っているお気に入りの品です。
メガネが必要ないときは、サッと首にかけておくか頭の上に載せておけます。そのため置き忘れがありません。お客様からも「置き忘れしないのよ」と好評です。
メガネのフレーム部分が長くなってばねが入っているため、首や頭から落ちることがなくてとても便利だそうです。
こちらのポーチは、たくさんモノが入るだけでなく、たくさん入ってもしっかりとボタンが締まります。とても使い勝手がいいためご自分に購入されたお客様が、次はお友だちやご家族のプレゼントにと買い求められるそうです。
香彩堂のお香は、本当にいい香りでした。家でこちらのお香を焚くと、忙しい日常の中にほっと一息できる癒しの時間がもてそうです。
オーナーが選ぶDINETTEおすすめ商品
次にオーナーのおすすめ商品を紹介してもらいました。
・小さくてもたくさんモノが入るエコバッグ
・サクランボの種のカイロ
・お子さんのお絵描きをずっと手元に残せる絵本
こちらのエコバッグ。サイズはあまり大きくありませんが、マチが広くて見た目よりもモノがどんどん入ります。たたむと手のひらにすっぽり入るくらいの大きさです。
小さいバッグに入れておけるエコバッグを探しているお客様から「こんなの探していたの!」と喜ばれています。一つカバンに忍ばせておくと、荷物が増えたときに頼りになる相棒となります。
サクランボの種のカイロは、もう”サクランボの種”という時点で可愛いですよね。機能性も抜群で、電子レンジで温めればカイロに、冷蔵庫で冷やすとクールダウンに使えます。
もちろん繰り返し使えて、洗濯機でも洗えるというエコな商品!さくらんぼの種は中が空洞になっているそうです。そのため温めると種の中が温まり、冷やすと保冷するのだそう。
この絵本は、お子さまの子ども時代に書いたお絵描きをそのまま絵本という形でずっと保存できます。絵本に書かれている文章に合わせて絵を描いていくうちに、いつの間にか素敵な絵本が完成。
お父さんとお母さんが子どもについて書く記録のページもあり、完成すると一生の宝物になること間違いなしです!
このようにさまざまな素敵なものが並べられているDINETTE。
後編ではオーナーの伊藤さんがなぜこのお店を始めたのか、どんな思いでされているのか、今後の展望などのオーナーインタビューをお送りします。
ぜひ楽しみにしていてください。
暮らしセレクトショップDINETTE(ディネット)~日常に魔法をかけるキラキラの宝石箱~|佐賀【後編】
暮らしセレクトショップDINETTE(ディネット)
〒849-0923
佐賀県佐賀市日の出1-12-18
営業日
火、金 11:00〜16:30
土 11:00〜17:00
TEL/FAX 0952-33-7709
HP https://dinette-m.com/
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