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スポット  |    2024.04.05

太古のロマンを感じる恐竜博物館は大人も子どもも楽しめる近代的施設

「この前、恐竜博物館に行ってから、息子が恐竜ブームで大変です」

一緒に自治会役員をしていた人が、恐竜のイラストが描かれたTシャツを着てはしゃぐ息子さんを指して言います。昨夏に開催された自治会の夏祭りでのできごとでした。

福井県勝山市で最初に発掘されたのが1982年でした。その後、1989年から始まった本格的な発掘調査で、約300点にのぼる恐竜化石や足跡化石が発見され、勝山市は恐竜王国と呼ばれるようになります。

当時は学生時代を福井で過ごしていた筆者も、恐竜の化石発見をニュースで知り、ロマンを感じていました。そして、30年以上の時を経て、ようやく見学できたので、福井県立恐竜博物館を詳しく紹介します。

観覧券は事前購入がおすすめ

恐竜博物館の常設展券売機

恐竜博物館の公式サイトを見ると、「入館には日時指定の観覧券が必要です」と記載されています。常設展の観覧券は9:00〜16:30の間で都合の良い時間を指定できますが、滞在時間の制限はありません。

しかし、観覧券を事前購入していなくても、入り口の券売機で入場券を購入すれば入館は可能です。ただし、入場者数を制限しているため、確実に入館できる保証はありません。

したがって、公式サイトでの観覧券を事前に購入することをおすすめします。事前に観覧券を購入しておくと、スマホでQRコードを見せるだけで入場できるため、入館もスムーズです。

なお、常設展の入館料は以下のとおりです。

種別個人団体(30名以上)
一般1,000円800円
高・大学生800円640円
小・中学生500円400円
70歳以上500円 400円
未就学児無料無料
恐竜博物館の常設展料金

入り口では恐竜を見て怖がっていたお子さんも、中に入ると楽しんでいました。恐竜博物館は未就学児から大人までが楽しめる施設です。

近代的な施設で本物のような恐竜にも会える

「エスカレーターで地下の展示から順にご覧ください」

案内係の指示に従って中に入ると、外観からは想像できないような近代的な施設であることに気が付きます。

壁に飾られた本物の化石に目を奪われつつ、ダイノストリートの廊下を歩いて出た広場で出会ったのは、恐竜たちの全身骨格でした。

そして、我々を出迎えてくれる恐竜は、勝山市で発掘されたフクイラプトルです。

フクイラプトルは、日本国内で発見された肉食恐竜としては初めて全身骨格が復元されたもの。ロボットとはいえ、動く恐竜を間近に見て、その時代にタイムトリップしたような感覚を味わえるのではないでしょうか。

Googleマップのストリートビューでも館内の様子を確認できるので、ぜひご覧ください。

館内には他にも動く親子の恐竜などがいますので、仲睦まじい姿を見て楽しめます。そんな中、目を引いた恐竜が、首の長いブラキオサウルスです。ブラキオサウルスは全長が約25m、首の長さだけでも約9mもあるとのこと。

写真では大きさが全く伝わらないため、ぜひ恐竜博物館へ足を運んで本物をご覧ください。その大きさに驚くことは間違いありません。恐竜の時代に生まれてこなかったことを良かったと心から感じるでしょう。

恐竜博物館ではさまざまな動物の進化も学べる

恐竜博物館の展示物は恐竜だけではありません。恐竜からさまざまな動物への進化の過程も展示されているため、生物学に興味のある人だけでなく、ペット好きにも興味を抱かせる内容です。

魚類の進化や鳥類の進化、哺乳類の進化など興味は尽きません。

中にはポケモンに出てきてもおかしくないような動物や、ドラゴンボールに出てきそうな動物もいます。多くの漫画家はこのような化石からヒントを得て、モチーフとしているのかもしれません。

エスカレーターを上っていくと、上から館内全体の展示を眺めることもできます。

常設展をさらに満喫しよう

アロサウルスの頭骨(実物)

常設展では、通常の展示以外にも下記のようなさまざまな展示があります。

  • 化石クリーニング室
  • ダイノギャラリー
  • 収蔵庫
  • 恐竜の塔
  • シアター

シアターでは「かいけつゾロリ」が恐竜博物館で出会った恐竜たちとの物語が楽しめます。土日はほぼ満席となるため、時間をチェックして早めに3階シアターへ行ってみてください。

また、恐竜博物館のアプリをダウンロードすると、館内の施設案内はもちろんのこと、音声ガイドでそれぞれの展示内容を詳しく学べます。

福井県立恐竜博物館の基本データ

福井県立恐竜博物館の詳細は、公式サイトをご覧ください。

基本データは下記のとおりです。

所在地

〒911-8601
福井県勝山市村岡町寺尾51-11(かつやま恐竜の森内)
電話:(0779) 88-0001 FAX:(0779) 88-8700

開館時間・休館日

開館時間は、午前9時〜午後5時までとなっています。ただし、入館は午後4時30分までです。実際に展示をじっくり見る場合には2時間程度かかりますので、注意してください。

また、夏季延長開館期間(令和6年度は7月20日〜8月18日まで)の開館時間は午前8時30分〜午後6時まで(入館は午後5時30分まで)です。

休館日は第2・4水曜日(祝日の時はその翌日、夏休み期間は無休)と年末年始(12月31日と1月1日)となっています。

恐竜グッズを購入するならミュージアムショップ

ミュージアムショップに並ぶ恐竜の模型

福井県内のお土産物屋さんへ行くと、どこでも恐竜に関する商品を購入できます。ただし、最も恐竜グッズの種類が多いのは、やはり恐竜博物館内のミュージアムショップです。

他のお土産物屋さんでは購入できない商品も多いので、お見逃しのないようにしてください。

野外恐竜博物館

恐竜博物館では、室内の展示以外にも野外展示があります。野外展示は恐竜博物館前から出発する専用バスツアーです。ただし、期間限定となっているため、予約してから参加することをおすすめします。

野外恐竜博物館の料金は下記のとおりです。

種別個人団体(30名以上)
一般1,300円1,040円
高・大学生1,100円880円
小・中学生650円520円
70歳以上650円 520円
未就学児無料無料
野外恐竜博物館の料金

野外恐竜博物館では、恐竜発掘現場の見学や化石発掘体験などの貴重な体験ができます。

恐竜に出会えるまち、勝山市(まとめ)

今回は恐竜博物館を紹介しました。勝山市内に入ると、いたるところで恐竜の像や看板、イラストなどを見かけるため「恐竜のまちへやってきた」と認識できます。

筆者は恐竜博物館を見学した後に勝山天然温泉 水芭蕉を利用しましたが、温泉の中にも恐竜がいて驚きました。脱衣所の床には恐竜の足跡が描かれ、あたかも恐竜が温泉を利用しているような演出です。

恐竜博物館だけでなく、ぜひ勝山市内の恐竜発掘を楽しんでみてください。現在、筆者の中では恐竜ブームが到来しています。

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この記事を書いた人

のがわ

滋賀県担当のアラフィフライター「のがわ」です。地元の滋賀県や隣県の福井県に関する情報をお届けします。趣味の剣道は練士七段ですが、試合は中学生にも負けるレベルです。色々な地域に出稽古に行き、出会った方々の物語や観光情報などを記事にします。

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