「手や足腰が痛い」「手足の病がある」という人にぜひおすすめしたいのが、岡山県赤磐市にある【足王(あしおう)神社】です。
【足王神社】は江戸時時代から、手足のケガや病に御利益があると知られています。
この記事では、全国から参拝者がやってくる知る人ぞ知る、赤磐のもんげえ※パワースポットである【足王神社】を徹底紹介するので、ぜひお越しください。
※「もんげえ」とは、岡山の方言で、「ものすごい」という意味。同じ意味で、「ぼっけえ」「でえれえ」なども使われます。
【足王神社】は赤磐在住の健康オタクライターが赤磐市で1番におすすめするスポットです!
足王神社とは?
【足王神社】は岡山県赤磐市和田にあり、「あしおうさん」と呼ばれて厚く信仰されています。
手や足腰のケガや病にご利益があり、全国から年間1万人以上の参拝客が訪れるパワースポットです。
本殿は一間社、屋根は流れ造りで銅板葺きの御社になっています。当初、祭神は「足名椎命(あしなづちのみこと)」と「手名椎命(てなづちのみこと)」の二神でしたが、昭和28年に「大国主命(おおくにぬしのみこと)」も併祀し、三神を祭主として宗教法人「足王神社」となりました。
毎月29日に月並祭があり、特に4月29日の『春の大祭』には大勢の参拝客で賑わいます。
そのすごい御利益については、後ほど徹底解説しますね。
足王神社のもんげえ御利益とは?
足王神社のすごい御利益について紹介します。
私は隣町に住んでいたので、あまり良く知らなかったのですが、手や足のケガに霊験あらたかな神社があるという話を聞いたことがありました。
それは「足王神社の足像に触った手で、自分の患部を撫でると病気が治る」というものでしたが、参拝したことはありませんでした。
しかし、数年前、私が赤磐市に住むようになってしばらくしたころ、実家の母と私、息子が相次いで骨折(母は両腕、私は左足、息子は左腕)してしまったのです。
何か因縁でもあるのかと思いつつ、ほぼ毎週お参りに通ったところ、無事完治し、後遺症もなく元気になりました。
「きっと、あしおうさんの御利益があったんだ」と感動したのを覚えています。
そこで、今回、赤磐市の担当ライターになったので、ぜひ【足王神社】を紹介したく、記事にしたのです。
この6月29日の月並祭で取材させていただき、参拝者の人やボランティアで運営されている方にもお話をうかがいました。やはり、私と同様にみなさんも「元気になったよ」「動きにくかった指がなんとか動いてくれる」など御利益を実感されているようです。
また、毎月、祈祷に訪れる方も何人かおられました。
なぜ足王神社は手や足腰の御利益があるの?
足王神社の由来について紹介します。
足王神社公式ホームページや足王神社のパンフレットに記載されている内容と同じです(一部、表現を変更している箇所あり)。
出典:足王神社公式ホームページ、公式パンフレット
① 梶尾勘助が自宅に二神を祭った
江戸時代、岡山藩和田村の給人であった梶浦勘助(かじうらかんすけ)が、自宅に足名椎命(あしなづちのみこと)と手名椎命(てなづちのみこと)の二神を祭り、信仰していました。
すると、御利益が著しいことが評判となり、近隣の手や足などを病む人々がお参りするようになったそうです。
勘助は、このような尊い神様をこのままにしておくのはもったいないので、広く一般に公開すべきと考えました。
② 霊地を探した
二神の鎮座いただく所を決めかねた勘助は、神意をうかがい線香に火を点じて探し歩きました。そして、和田村、地頭山麓の槇(まき)の大木まで来たときに、線香の火が燃えつきました。
そこで、ここを霊地とし、瓦社を安置して「足王宮」と名付けたそうです。重なる遷宮により、現在地は当初の場所から数十mほど移動しています。
③ 奉納鎌で病の根を切る
足王様の由来にかかわる次のような言い伝えがあります。
「二神を祭るにふさわしい霊地がもとめられた時、持ってきた鎌で周囲の草を刈り、清掃して瓦社を祭り、鎌は木の根元に供えた」というものです。
このように足王神社と鎌とは縁が深く、神々とのかかわりから「病の根を切る」という意味をもって多くの参拝者から鎌を供えての祈願がなされます。
鎌は足王神社への信仰の象徴になっており、鎌殿(かまでん)にはいまだに数多くの参拝者から奉納された鎌や刃物が満ちているのです。
以上が、足王神社の由来です。江戸時代から現在、そして未来まで、手や足腰などのケガや病に苦しむ人へ御利益をいただける神社といえるでしょう。
足王神社に足名椎命/手名椎命/大国主命が祭られているのはなぜ?
『古事記』に登場する「やまたのおろちを退治する話」で、やまたのおろちを退治した須佐之男命(すさのおのみこと、素戔嗚尊とも記す)の妻となったのが櫛名田比売(くしなだひめ)でした。櫛名田比売の両親が足名椎命と手名椎命となります。
そして、須佐之男命と櫛名田比売の六代目の子孫として誕生したのが、大国主命(おおくにぬしのみこと)なのです。
足王神社に祭られている三神は血族であり、一緒に祭られているのは必然かもしれませんね。
赤磐市には、須佐之男命が、やまたのおろちの血がついた剣を洗ったという伝説が残る血洗の滝(ちあらいのたき)もあります。
また、この剣が奉納されご神体になっている石上布都魂神社(いそのかみふつみたまじんじゃ)も赤磐市にあり、【足王神社】と関連するスポットが多く集まるすごい場所なのです。
詳しくは赤磐市観光サイトや岡山観光連盟のサイトをご覧ください。
足王神社で『元気で動ける身体』を祈願しましょう
現在、【足王神社】は常駐の神主さんや宮司さんはおらず、八幡神社の神主さんが月並祭(祈祷日)に来られるシステムです。そのため、日々の神社管理は氏子代表の4名の管理責任者(役員)の方とボランティアの方が中心となって掃除や草刈りなどをされています。
なお、社務所開場時以外に参拝された方で「お守りや御朱印を頂きたい」と思う人は、下記の連絡先に電話してみてください。
近隣にお住まいの管理責任者の方が対応できる場合もあるそうです。ただし、ご迷惑にならない時間帯でお願いいたします。
6月の管理責任者をされている小坂様から、日々、【足王神社】を管理されているみなさんの想いを聞かせて頂きました。
自分たちも含めて、「参拝者の方々が手や足腰の状態が良くなった」と嬉しそうにお礼参りに来られる姿を見て「大変だけど『あしおうさん』を守り続けて良かった、これからも頑張ろうと思えてくる」とのことです。
赤磐市民としてだけでなく人間として、とにかく感謝しかありません。私の記事が【足王神社】の維持・発展に少しでもお力添えになれば、本当に幸いです。
鎌殿にたくさんの鎌が奉納されていることや全国から多くの参拝者が来られるということは、【足王神社】の御利益のすさまじさを物語っています。
もし、手や足腰のケガや病気に悩まれているのでしたら、ぜひ参拝に訪れてみてはいかがでしょうか?
いつでも、50円でろうそく1本とお線香2本を購入(拝殿前の机にあります。代金は賽銭箱へ)して、お参りできますよ。
【足王神社】は鹿児島や埼玉、京都など遠方からもたくさん参拝の方が訪れる、赤磐のもんげえパワースポットです。
正月三が日、大祭や月並祭では祈祷も行われるため、お正月や毎月29日に合わせて参拝することをおすすめします。
なお、春の大祭は三千人を超える参拝客が訪れ、多くの露店が並ぶ一大イベントです。
毎月29日の月並祭では、鎌殿の横では『足王神社売店の認可』を受けたお店(松栄堂さん)がバラ寿司や赤飯、餅、おやつやお茶などを販売しています。
松栄堂(086-952-0483)さんは、隣町の瀬戸町にある和菓子屋です。とても美味しいたい焼きが大人気のお店ですが、作り置きしないため、前もって電話で予約しましょう(5個以上の注文なら対応できるそうです)。
足王神社の情報
- 住所:〒709-0826 岡山県赤磐市和田519
- 公式ホームページ:備前國岡山 足王神社
- 電話:080-5750-6359(管理責任者の方へ繋がりますが、良識ある時間帯でのお電話をお願いいたします)
- 営業期間:通年(ただし、社務所および拝殿は毎月29日の月並祭、正月三が日のみ開場)
- 本殿開帳日:4月29日と9月29日の大祭開催時のみ
- 社務所開場時間:常時開場ではなく、1月1〜3日の8~14時、毎月29日(月並祭)の8~12時、4月29日と9月29日(大祭)の7~14時 (これ以外の日時は開場していない)
- 祈祷時間:1月1〜3日以外の社務所開場日の10時から開場終了まで
- 休業日:無休(社務所が開いてなくても自由に参拝可能)
- 駐車台数:20台(無料)(4月の春の大祭時のみ、近くの弥生公園が臨時駐車場となる)
足王神社へのアクセス
【足王神社】へのアクセスは、以下となります。
・JR山陽本線 瀬戸駅からタクシーで約15分
・JR岡山駅から宇野バスの山陽団地行きもしくはネオポリス西9丁目(山陽団地・西経由便)行きで約35分、「足王神社口」下車すぐ
・車の場合
① 一般道の場合は、県道27号線で岩田にある交差点を曲がり(赤磐市中心部から南下する場合はラーメン豚太郎の信号を右折、岡山市中心部から北上する場合は左折)、道なりに坂道を上り、一つ目の信号(信号すぐ裏に「思いやり運転で安全安心の街づくり」という大看板がある交差点)を左折。
そのまま道なりに坂道を上り、左手の小高い場所に【足王神社】の大看板が見えたら、すぐの信号(信号裏すぐにバス停「足王神社口」あり)を左折してすぐ。
なお、足腰が弱い方は、左折してすぐの神社境内(拝殿下の休憩所横)の駐車場に停めてください。
足腰が元気な方は、信号を左折し、境内入口を越えてすぐの細道を左折し、100mほど下った左手の駐車場(鳥居から参拝する参道口そば)に停めましょう。
② 高速道路を使う場合は、山陽ICで降りてすぐの交差点を左折し、砂川沿いの県道37号線の左車線を走行。右手のツタヤ、赤磐山陽シティホールを過ぎ、右手前に派出所がある交差点(右手奥にはトマト銀行あり)を左折し、道なりに直進。
坂道を上る途中で、右手の低い位置にある小さな「小坂内科」や「桜保育園」の看板がある交差点を右折し、さらに坂道を道なりに進む。
坂道を下り、右手奥に足王神社の大看板、右手手前に「足王神社口」のバス停がある信号を右折し、すぐ(一般道の案内の逆方向からのアプローチ)。
岡山のパワースポットについての以下の関連記事もご覧ください。