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スポット  |    2025.02.15

香水瓶の美しさにうっとり【大分香りの博物館】|大分県別府市

大分県別府市にある「大分香りの博物館」は、香りをテーマにした博物館です。2007年11月29日に開館し、以来多くの訪問者を魅了しています。

香りをテーマにしているため【鼻で楽しむ】施設と想像していましたが、予想外に【目でも楽しめる】施設でした。キラキラと輝く香水瓶たちを眺めていると華やかな気分になります。

館内は静かでゆったりとした時間が流れており、心が落ち着きます。また、天候に左右されずに楽しめる屋内施設なのも嬉しいポイントです。

博物館の概要と歴史

大分香りの博物館は、別府大学創立100周年記念事業として、2007年11月29日に別府市北石垣にオープンしました。
香りをテーマとしためずらしい博物館で、旧・野津原町にあった「大分香りの森博物館」が所蔵していた約3,600点の香りにまつわる品々を展示しています。

旧「大分香りの森博物館」(移転前)

移転前は少し山あいに建っていました。宮殿の庭園のようなエントランスがとても素敵で、まるで異国にきたような雰囲気を感じられました。
(妻と若き日に訪れた思い出の場所です)

大分県公式サイトより引用:
平成8年7月7日、大分香りの森博物館が大分市野津原町を中心に広がる平成森林公園にオープンした。中世ヨーロッパの宮殿を思わせる建物の中では、貴重な展示品や文献等で香りの文化が学べるのをはじめ、香水づくりやハーブ料理など香りを体験し、楽しむことができる。まさに香りの殿堂となった。

香水の製造方法や歴史を学ぼう「大分香りの博物館」展示紹介

各フロアでは、紀元前の香油瓶、ロココやアール・ヌーヴォー時代の香水瓶など、歴史的に貴重な品々が展示されています。さらに、蒸留機やアンフルラージュの技術など香水の製造過程や、香水の歴史についても詳しく学べます。

無数の香水瓶が並んでいてとても綺麗です。ただ見るだけでなんだかセレブな気分になります。

また、各所に香りのサンプルが置いてあるのですが、個別に密閉されているので香りに酔う心配もありません。想像と違い館内はほぼ無臭です。

車椅子用のスロープやエレベーターもあり、バリアフリーな環境です。スマホで使える英語・中国語・韓国語の音声ガイドも準備されているので、外国人の方も安心して楽しめます。もちろん、日本語の案内もあるので、展示にじっくり集中できるのが嬉しいです。

1階:世界中の香りが集結「香りプロダクトギャラリー」

1階には、膨大な量の香水コレクションが展示されています。ここでは、世界各地から集められた希少な香りの見本を嗅ぐことができ、香りの種類や特徴、製法について学べます。美しい香水瓶をゆっくりと堪能してください。

2階:香りの歴史を紐解く「香りヒストリーギャラリー」

2階では、香りの歴史を年代順に紹介しています。古代エジプトの香り文化、日本の沈香文化や線香、近現代の香水開発の歴史までが、豊富な資料と実物展示で解説されているのが特徴です。さらに、当時の部屋を再現したコーナーも設けられています。

3階:企画・体験ゾーン「世界に一つだけの オリジナル香水作り体験」

3階では、調香師のアドバイスをもとに自分好みの香りをブレンドしてオリジナル香水作りを体験できます。
完成した香水は30mLの瓶に詰めて持ち帰ることができます。料金は2,800円、所要時間はおよそ30分です。

調香体験は事前予約が必要ですのでご注意ください。
(私は予約が必要なことを忘れていました……次回こそはやってみたい)
まれに当日予約に空きがあることもあります。入館時に受付で聞いてみてください。

カフェで一息、別府温泉の足湯でリフレッシュ&お土産探し

各フロアを楽しんだ後は、カフェでゆっくりお茶を飲んで、お土産を選ぶのもおすすめです。テラスには本格的な足湯(温泉)もあります。散策で疲れた足を癒してあげましょう。

本格的な別府温泉の「足湯」が味わえます

カフェのテラスでは、本格的な温泉(泉質:単純温泉)を利用した足湯「ハーブガーデン足湯」が楽しめます。館内を巡って疲れた足を癒しましょう。足湯のあるテラスにはハーブがたくさん植えられていて、綺麗な緑に目も癒されます。
(タオルはご持参ください)

オリジナル香水や大分土産が見つかる「ミュージアムショップ」

ミュージアムショップでは、本物の香料を使ったオリジナルの香水やアロマグッズなどが販売されています。特に人気の商品は、博物館オリジナルのボディミストや天然抽出のエッセンシャルオイルです。写真は大分県の特産品「カボス」を使った商品です。

ハーブ園を眺めながらくつろげる「カフェ ササンボン 別府」

併設されたカフェ「カフェ ササンボン 別府」では、コーヒーやハーブティー、グラタン・パスタ・サンドイッチなどが楽しめます。博物館とは別運営ですので、詳細は公式Instagramをご覧ください。
(残念ながら訪問時は店休日でした)

大分香りの博物館の基本情報
  • 開館時間:開館10:00 閉館18:00
  • 休館日
    博物館 毎月第3木曜日、12月31日、1月1日~1月3日
    カフェ 毎月第1、第3月曜日、日曜日

※ 臨時休館もありますので訪問前に公式サイトをご覧ください。

入館料

  • 一般  700円
  • 高校生/大学生 500円
  • 小学生/中学生 300円

連絡先

地図


おまけ:こんな事が学べます「香水豆知識」

博物館で学べる香水の知識を一部抜粋します。ご興味のある方はクリックしてご覧ください。

古代エジプトの香り

古代エジプトでは、5000年前から神殿で香を焚き、神々に祈りを捧げていました。ミイラ作りに使われたミルラ(没薬(もつやく))や乳香、安息香の香りを体験できます。

動物性香料

天然香料は約200種類あり、その多くは植物由来ですが、動物由来の香料も存在します。代表的なものとして、マッコウクジラの腸にできるアンバーグリス、ビーバーのカストリウム、ジャコウジカのムスク、ジャコウネコのシベットがあります。これらは香水や化粧品に欠かせない香料です。

アンフルラージュ

アンフルラージュは、熱をかけずに香料を取る方法です。花の香りを脂肪に移し、アルコールで洗って精油を抽出します。手間のかかる作業のため、現在ではあまり使われません。

蒸留技術

蒸留機は香水の原料となる香料を取るための装置で、精油(エッセンシャルオイル)を取ることができます。8世紀にアラビアで発明され、錬金術師ジャビル・イヴン・ハイアーンによって確立されました。ローズオイルやローズ水が初めて蒸留されたと言われています。

シャネル・ナンバー・ファイブ

シャネル・ナンバー・ファイブは1921年にファッションデザイナーのココ・シャネルが調香し、エルネスト・ボーに依頼して作られた香水です。現在も世界で最も人気の高い香水の一つです。

まとめ

大分香りの博物館では、常設展示から企画展示、調香体験まで、香りにまつわる様々な魅力を体感できます。世界中の香水コレクションや香りの歴史を学べるだけでなく、自分だけのオリジナル香水も作れます。

私が実際に訪れた日は平日だったこともあり、館内はとても静かで、ゆっくりと展示を鑑賞することができました。特に印象的だったのは、ずらりと並んだ美しい香水瓶たちです。また、館内には様々な香りのサンプルが置いてありましたが、個別に密閉されているため、香りに酔うことなく楽しめたのも良かったです。

カフェや足湯も併設されているので、見学後にリラックスしたり、旅の疲れを癒したりできるのも魅力です。大分・別府を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。

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この記事を書いた人

ヨダキーおーの

大分県大分市在住のウェブライター「ヨダキーおーの」です。 「よだきぃ」は大分弁で「めんどくさい」という意味です。面倒なことが嫌いなので、どうすれば簡単にできるか?を考えるのが趣味です。 妻と柴犬の3人暮らし。出身は大分県別府市です。 にぎやかな場所は苦手なので、静かでゆっくりできる場所が好きです。 地方創生記事に関わることをきっかけに、身近なスポットを探検し、地元愛を深めていこうと思います。(出不精ですが元観光業です) SEO記事は、ITや経営の硬い文章が得意ですが、エッセイ的な優しい文章も書けるように日々勉強中です。

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