最近趣味が仕事になって活躍されている方が増えていますが、今回ご紹介する【メローサーフ養蜂園】の中村さんもそのお一人。
現在“複業”として、養蜂をしていらっしゃいますが、その活動スタイルがなんともユーモア。
葉山にある養蜂園を訪ね、その生活について伺いました。
【メローサーフ養蜂園】について
入り口に掲げられたオシャレな『Mellow surf garden』の看板が掲げられているその養蜂園は、葉山町の静かな里山にありました。葉山町内でも何度か移転を繰り返しここに辿り着いたのだと、養蜂家でメローサーフ養蜂園代表の中村和央さんは言います。
「養蜂のできる場所選びは難しくて…」と。
確かに住宅の近くではハチが嫌いな方も多く、またミツバチを狙ってスズメバチも集まってくる。ハチがのびのびと活動できる場所は、限られてしまうのでしょう。
それでも、この3年間は“純葉山産”のハチミツを作っており、インターネットでの販売の他、葉山町内で2カ所、逗子市内1カ所の店舗で販売されています。
実際に養蜂園でいただいた採りたてのハチミツは、サラッとした口当たりで、暑い夏のちょっと甘さが欲しくなった時にピッタリな味。
「ハチミツは季節によって味が変わります。ミツバチが運んでくる蜜にもよりますが、冬場は濃厚なものが採れるんです」「夏は“カラスザンショウ”という花の蜜ですね」
とても丁寧に説明してくれる中村さん。 そんな中村さんの養蜂家活動のスタートが面白く、活動スタイルがとてもエネルギッシュなんです。
養蜂を始めたきっかけは“家庭菜園と同じ”感覚
以前から家庭菜園をしたりして、土をいじるのが好きだった中村さん。ある日旅先で出会ったおみやげ用に販売されていたハチミツを食べてみたところ、その甘さに感動し「このハチミツ…自分で作れるのでは」と思い立ち、家庭菜園をする感覚の趣味で始めようと考えました。ただ、何分にも全くの素人のため、鎌倉で養蜂を学べる場所を見つけ勉強し、千葉県内で養蜂を始めたのだとか。この時点ではあくまで趣味での活動でした。
二拠点生活ならぬ、毎週末二拠点活動
今ではリピート購入されるまでになった中村さんのハチミツづくりですが、その活動は独特です。
「すごい日焼けをしてますが、これ養蜂焼けではなくサーフィン焼けです」と、挨拶代わりのようにおっしゃる中村さん。サーフィンをするのが週末の定番スケジュールだそうです。平日は会社員として働き、毎週末朝に自宅のある都内から湘南に向かい、波に乗っているとのこと。「養蜂場を葉山に移したのも、サーフィンしに行きやすいため」と言うほど湘南の海に通います。
ここまで聞くと、養蜂園内に住居があって、二拠点生活をしているのだと思っていたら「土曜日の朝、湘南に行って波に乗り、昼頃に海から上がって葉山に向かい養蜂。夜東京に帰ります」なんと、日帰りで活動されているのです。
「あ、日曜日も同じスケジュールです」と中村さん。
まさか、毎週末通って活動していらっしゃるとは驚きです!
さらに、都内にも養蜂家としての活動拠点が3カ所あって、内1カ所は養蜂指導をしているのだとか。
これは恐れ入りました。
【メローサーフ養蜂園】のブランド『Mellow Surf Honey』発売とこれから
養蜂を学び始めてから3年目。『Mellow Surf Honey』というブランド名で、葉山産ハチミツの販売を開始した中村さん。「コロナ禍による“おこもり需要”と、健康志向が販売のタイミングにマッチしたのだと思う」と言います。
養蜂園の看板や製品瓶の蓋のデザインもご自身で手がけるほど、ハチミツへの愛と、自身が心地よく感じるライフスタイル、心の豊かさ。ハチミツがリピート購入されるのも、中村さんの想いがハチミツを通してお客様に伝わっているのだと感じました。
「あの上にも、蜂蜜箱を置いて増やして行く計画なんです」
里山の上を指さしながら、少年のような目をして笑う中村さんの活動は、これからもどんどん拡がって行きそうです。
<『Mellow Surf Honey』の購入できる場所>
『Mellow Surf Honey』インターネットショップ
https://mellowsurf82.base.shop/
[葉山町]
【HAYAMA BREAD CLUB】
https://hayamabreadclub.com/
【DELI&RESTAURANT GOOD STOCK】
https://www.instagram.com/good_stock_599/
[逗子市]
【5bis,kotsubo(サンクビス コツボ)】
https://www.instagram.com/5bis_kotsubo/
3店舗とも中村さん自ら営業をして商品が並べられているお店。 葉山・逗子ならではのこだわりを持ったステキなお店なので、葉山・逗子にお越しの際は、ぜひ足を運んでみてください。