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もの・こと  |    2024.04.15

大宮を拠点に地域創生!東日本各地と人を「美味しいもの」でつなぐ まるまるひがしにほん【前編】


東京と北関東、東北、北陸、信越、北海道をつなぐターミナル。大宮駅から徒歩1分の場所に、地方創生ビジネスの場「まるまるひがしにほん」がオープンして5周年を迎えました。

地域創生のビジネスの場づくりに尽力してきた、まるまるひがしにほん。

魅力的な「場づくり」を体験すべく現地へ。まるまるひがしにほんの魅力を存分にお伝えしたいと思います。

※こちらの記事は、前編・後編があります。

大宮を拠点として、つながる東日本の各自治体名産物を紹介

まるまるひがしにほんの1Fスペースは、「シティプロモーション」と名付けられています。
こちらには北海道や東北、北陸など、東日本の地域産品がずらりと並びます。

大宮駅から新幹線で繋がっている、東日本の各地域との連携により、それぞれの地域産品を常時置いているのです。

東日本のご当地カレーが勢揃い

100円で試飲できる!酒サーバーと酒ウォールを常設

お酒好きには見逃せないブースを発見。
こちらには、酒ウォールと酒サーバーがあります。東日本の銘酒が並んでいます。

ずらりと並ぶ東日本各地域の日本酒

サーバーでは、100円で1杯の試飲が可能です。これは大変魅力的ですね。

店頭で100円を支払うと、カップをもらえます

「先日、ここで試飲して、いいなぁと思ってまた来てみたんです!」
再び訪れて、美味しい日本酒を楽しむサラリーマンの方も。私も、もちろん試飲します。

試飲して、美味しさを確かめてから購入できるのも魅力のひとつ。

イートインスペースもあるので、ゆっくりと試飲することができそうです。
購入したおつまみを食べてみるのも、いいですね。

「実のところ、当初は地域産品の販売を予定していなかったんです。
地方の自治体の方が来て、観光を盛り上げるイベントを開催する。というイメージでした。自治体とお客さんとの交流の場を作っていこうというのが、メインになっていました」(センター長・菊池さん)

つまり、当初はイベントをメインに行う予定だった、というわけです。

しかし、魅力的な場づくりを追求した結果、地域産品を数多く取り扱う姿に変化していきました

開店直後のコロナ禍によって得たもの

そんな立ち上げ時期に、コロナ禍がやってきてしまいます。

「これから軌道に乗ると思った矢先に、休館するという感じですから。もう仕方ないですよね。世の中が全てそういう状況でしたから。しかし、厳しい時期を経験したことで、いい意味でのノウハウができました」

「店頭の陳列を頻繁に変えていきます。繰り返し毎週のように変えていくんです。大体のパターンはそれで見えてきました。短期で販売を変えていくということです。ノウハウを自ら学ぶ機会を得ることができたということですね」(センター長・菊池さん)

苦しい時期を乗り越えていく中で、まるまるひがしにほんの場づくりのスタイルができていったというところに、東日本を盛り上げていきたい!という、会社の底力を感じます。

東日本の「中継地」として地元食材・商品の魅力を伝え、リピーターを増やす

商品ルートを確保・販売の工夫

商品ルートを開拓するまでも苦労があった、まるまるひがしにほん。母体は元々、商業印刷をメインとする会社であったため、販売の経験者がいなかったのです。

※総合商研株式会社:​​https://www.shouken.co.jp/

そこで白羽の矢が立ったのが、社内で小売業の豊富な経験を持つ、東日本連携センター センター長の菊池健司さんでした。

「最初の1、2年は、商品を仕入れるルートはもちろんありませんでした。総合商研株式会社は、札幌に本社があったものですから、札幌の地方創生のマガジンや編集であちこちにネットワークがありました。そういうところからやり取りしながら、1個ずつ仕入れていったというのが、実際のところです」
(センター長菊池さん)

※総合商研の地方創生マガジンJP01
https://www.shouken.co.jp/business/jp01/ 

さらに、自治体によるイベントを開催。

セールスプロモーション内で、各自治体が魅力あふれる商品を紹介します。
そこでも、まるまるひがしにほんのサポートが手厚いのです。

例えば、ケータリング。食材を使って、レストルームでちょっとしたプレートを出したり、お酒とおつまみのキットを提供したりといった工夫がなされています。

自治体へライブコマースで魅力的な場づくりを提案することも。

函館の漁師さんが画面に出てきて、大きな画面で、お客さんに向けて、
「この鯖、こうやって食べると美味しいよ」と語りかける。手前には商品を展示します。
地元漁師さんの説明を聞けたら、食べてみたくなりますね。

イベントでは、その日にしか手に入らないものも。思わず手にとってしまう

自治体へのこうした提案により、イベントにおける集客につなげています。すると、各自治体も継続してイベントを開催しようと思えるという、いい「流れ」が生まれます。

お客さんに注目してもらうための工夫を、自治体にご提案するということなのですね。

まるまるひがしにほんの、BtoBtoC企業としての役割を果たすため、「それぞれのwin」を目指し、工夫と改善を重ねてきているところが、魅力の一つなのだとわかります。

まるまるひがしにほんにリピーターが多い理由

まるまるひがしにほんへの来店者は、リピーターが多くを占めています。

「まるまるひがしにほんを、非日常の体験ができる場所にしたいと考えています。
大宮のマーケットにはない商品がまるまるひがし日本にあるみたいだよ。と、お店へ来て体験していただき、再び来ていただけるようにする。あそこへ行けば、という、期待を裏切らない実績を積むということです
(センター長・菊池さん)

一度、まるまるひがしにほんへ足を運んでもらい、美味しいものを食べ、楽しいイベントを経験する。それが多くのリピーターを生むのですね。

リピーターが生まれる秘密はまだあります。

まるまるひがしにほんには、東日本の各イベント・まるまるひがしにほんのイベント告知のビラが数多く並びます。

近々行われるイベントは、来店者にビラで直接お知らせ。

ビラ作りは、総合商研の主要事業。長年のノウハウが生かされています。写真提供:まるまるひがしにほん

魅力あふれるイベントを見つけてしまったら、スケジュールにいれておきたくなりますね。

このように、自治体と連携しながら魅力的な場づくりを行った結果、多くのリピーターを生んでいるまるまるひがしにほん。
それぞれ協力し合いながら、互いの「win」を育てていく。その在り方がとても素敵です。

前編では、まるまるひがしにほんの成り立ち、集客の工夫を中心にお伝えしました。後半では、さらなる場づくりの工夫をお伝えしていきます。次回もどうぞ、お楽しみに!

まるまるひがしにほん 東日本連携センターの店舗情報

・住所:埼玉県さいたま市大宮区大門町1-6-1
・電話:048-856-9111
・FAX:048-856-9108
・営業時間:11:00〜19:00 月曜日定休
※月曜日が休日の場合、翌火曜日が休日となる場合があります。また、イベントの内容によって、営業時間が変更になることもありますのでご了承ください。

公式サイト:​​​​​​​​https://marumaru-higashinihon.jp/

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この記事を書いた人

はる

さいたま市在住、美味しいものが大好きなライター・ブロガー。2022年にライター業を開始。地元民だからこそ知り得る、個人店やマルシェ等のイベントを150ヶ所取材。意外と知らない地元の「ヒト・モノ・スポット」をお届けします。趣味は「ひとり呑み」「カフェ巡り」お酒とコーヒーが私をこよなく幸せにしてくれます。

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