大宮駅駅チカに誕生して、丸5年を迎えたまるまるひがしにほん。
前編では、まるまるひがしにほんの成り立ち、集客の工夫を中心にお伝えしました。
後編では、さいたま市の企業との連携、さらなる場づくりの工夫を詳しくお伝えしていきます!
さいたま市の地元企業・産業を盛り上げたい
地元企業との繋がり
1階に、魅力的な商品が多く並んでいるブースを見つけます。
こちらは、さいたま推奨土産品のコーナー。「発酵ジンジャーエール」や「盆栽だー!!」などが並んでいます。これらの商品は、どのように選んでいるのでしょうか。
「さいたま市が観光協会の推奨土産品の中から、ある程度日持ちするもので選んだ商品を置いています」(センター長・菊池さん)
誕生したばかりの地元産業に注目し、いち早く仕入れて店頭に並べるなど、さいたま市の産業を強く応援しています。その後押しによって、成長した地元企業もあるのです。
地元農家の方が生産したトマトの実験販売を行うことも。実験販売をすることで、お客さんの反応を見ることができます。
「さいたま市・埼玉県産品などで、こうした仮説検証をしたいというお申し出は大歓迎です。さいたま市内でそういった方々と連携することによって、お互いが発展していく。こういうことしか私たちはできない。プチウィンで十分なんです」(センター長菊池さん)
まるまるひがしにほんを「文化の発信地」に
新しい取り組みにも挑戦している、まるまるひがしにほん。
3月に開催された「大宮盆栽村inまるまるひがしにほん」
大宮が誇る盆栽の展示・販売だけでなく、盆栽師によるパフォーマンスなど新しい取り組みが見られました。
それに加え、2階ビジネス交流サロンを利用した「落語家による寄席」も開催。
三遊亭楽生氏を招いた「盆栽をテーマにした寄席」は、予定した定員を超えるほどの大盛況。
「この場所から、文化の発信をしてみたいと思っていました。こちらは、ビジネスマッチング、商談会などをメインで使用するスペースですが、この場所から文化的な香りがするイベントを開催するのは、なかなかいいのではないかと考えました」(センター長・菊池さん)
文化を体験できる場所にもなるというのが、素晴らしいです。
このようなイベントにより、既存の繋がりだけでなく、新しい方との繋がりが生まれ、これまでとは違った、新たな輪が広がっていくのですね。
「地方創生」を謳う、まるまるひがしにほんならではの新しいイベント開催。とてもまぶしく新鮮に映ります。
まるまるひがしにほんが目指す”未来”
まるまるひがしにほんには「まるまるひがしにほんの店」という、提携店があります。
東日本の特産品をメニューとして取り扱い、まるまるひがしにほんと連携し、東日本の特産品の消費を拡大するために協力する飲食店のことです。
まるまるひがしにほんでは、毎週、各店舗へ向けて、東日本の自治体から到着した名産品の情報を提供しています。
「石巻のホヤが来るときは、ホヤのファンである店舗が5、6軒ありますので、飲食店向けの特別条件も用意して提供しています。また、会津の例でいうと、約20店舗が会津の食材を使用してメニューを開発するという取り組みがあります。少しずつですが、浸透してきています」(センター長・菊池さん)
まるまるひがしにほんの店で、東日本の特産品を実際にいただいて、美味しさを体感できるということが、とても魅力的です。
「様々なアイディアを実験している最中です。単にネットワークを作るだけでなく、それをこんな形にもできるし、参加型のメニューにもできます。といった、いろんな使い方をお店へご提案できると考えています」
(センター長・菊池さん)
まるまるひがしにほんを中心に、東日本の各自治体、さいたま市の地元企業、まるまるひがしにほんの店が互いに協力し合いつつ、「面白い取り組み」を実験的に重ねていく。
お話を伺っていると、とてもワクワクしてきます。
それぞれの存在価値を出しながら継続することができれば、将来は必ず面白いことになると確信しています。と話す、センター長の菊池さん。
今後のまるまるひがしにほんの動向から、目が離せません。
まるまるひがしにほん 東日本連携センターの店舗情報
・住所:埼玉県さいたま市大宮区大門町1−6−1
・電話:048-856-9111
・FAX:048-856-9108
・営業時間:11:00〜19:00 月曜日定休
※月曜日が休日の場合、翌火曜日が休日となる場合があります。また、イベントの内容によって、営業時間が変更になることもあります。
公式サイト:https://marumaru-higashinihon.jp/