Mediall(メディアール)

オンリーワン・ナンバーワンをキュレーションする地方創生メディア

もの・こと  |    2023.12.01

地元産の新鮮な海鮮や野菜が勢揃い!椴法華海鮮まつり@北海道函館市

今週末、何しようかな?とスマホをスクロールしていたところ、たまたま見つけた「椴法華(とどほっけ)海鮮まつり」の文字。

現在、11月12月の2ヶ月限定で函館市に住んでいるのもあり、地元のことは何でも体験してみよう!ということで、早速足を運んでみました。

初めて訪れた地域、椴法華の魅力を存分に味わえる体験ができたので、今回はその体験を紹介したいと思います。

椴法華ってどんなところ?

おそらく北海道にあまり馴染みのない人のほとんどが聞いたことのないであろう地名、椴法華(とどほっけ)。

元々は椴法華村(とどほっけむら)という太平洋に面した人口1,536人の小さな漁村だったのですが、2004年の12月に他の3町とともに、函館市に合併編入されました。

気温9度の中、サーフィンする人たち

北国ならではの厳しい寒さとサーフィンが結びつかないかもしれませんが、夏は大勢のサーファーで賑わうサーフタウンとしても有名です。

鮮度抜群!地元産の海鮮や野菜が集まる海鮮まつり

今回、そんな椴法華で2023年11月5日(日)に開催された「第5回椴法華海鮮まつり」。

残念ながら寝坊してしまい、オープニングには間に合わなかったのですが、椴法華小学校児童による和太鼓とよさこいのパフォーマンスで元気に幕を開けたそうです。

地元の水産業者や、漁業協同組合の女性部、農家さんなどを中心に9店舗が出店し、その日に水揚げしたばかりの鮮魚や水産加工物、生鮮食品、地元産の食材を活かした軽食などを販売していました。

第5回椴法華海鮮まつりの概要はこちら

地域のお祭りならではのアットホーム感

「お祭り」と聞くと、混雑を想像しがちですが、今回の海鮮まつりは人混みとは無縁。地元の人同士が協力し合って作り上げているからこその、和やかな雰囲気がありました。

広々とした駐車場

まず最初に訪れてびっくりしたのが、この駐車場の広さ。

椴法華中学校のグラウンドを無料開放してくれていたのですが、イベントの時は必ずある「駐車スペースの確保」というストレスが全くかからず、最初から気分が上がりました(笑)

イベント会場は、函館市役所椴法華支所の駐車スペースで開催されたのですが、ここもまた広々としていて、何か買いたい時の待ち時間もゼロ!

他の地域から多くの人が集まってくる、というよりは地元の人が近所のお店にふらっと買いにきた、くらいの雰囲気でした。

直販だからこその驚きの価格!

会場内では、その日に水揚げされたばかりのイカ、ブリ、サバなどの販売も。私たちが開始から1時間後に着いた時はかなり売り切れていましたが、イカが「3杯1,000円」という驚きの値段で売られていました。

また、旬は秋から冬で北海道、福島県、宮城県、岩手県でよく漁れる魚、どんこ(和名:エゾイソアイナメ)も1匹100円で販売。

身はとても淡泊な白身ですが、なんといっても脂がたっぷり乗った肝が大事とのことで、肝を入れて味噌仕立てにした「どんこ汁」がよく飲まれているそうです。

私たちは丸ごとの魚を捌ける自信がなく、今回は見るだけでしたが、地元の人はビニール袋いっぱいの魚を手に歩いていました。

「海鮮」まつり、という名前ですが、海鮮だけでなく、地元で採れた新鮮な野菜の姿も。スーパーではあまり見かけない立派なサイズの大根が10本1,000円、通常の2倍くらいありそうな白菜も1個400円、じゃがいもは10kg1,000円など、とてもお得に販売されていました。

まさかの100円で海鮮食べ放題!?

全体的に落ち着いた雰囲気の椴法華海鮮まつりでしたが、その中でひときわ人が集まっている場所が……。

それは、新鮮なホタテやタコ、イカを炭火で焼いているコーナー。

他のお店にはある価格表が貼っておらず、地元の漁師さんのような人たちがビール片手に飲み食べしていました。

おそるおそる、「すみません、ここの海鮮焼きはどうやって買ったらいいですか?」と聞くと、「ホタテ1個100円だよ〜」との返答が。

「それじゃあ、ひとまず2個ください」とお願いすると、身がぎっしり詰まったホタテを丁寧に焼いてくれました。

焼き立てのホタテを「おいしいー!」と頬張っていると、「ほい、これも食べな!これも焼けたよ!」とおじさんたちがどんどんお皿にホタテやタコ、イカを乗せてくれ、驚きつつもありがたく頂くことに。

たらふく焼き立ての海鮮を食べた後に、いくら払ったらいいか聞いたところ、まさかの「100円でいいよ」との返事が……

え!これだけ食べて100円!?と戸惑いましたが、「いいの、いいの、どうせ余ったら捨てるんだから」というおじさんたちの好意に甘えて、100円だけお支払いしてきました。

食も人との関わりも豊かな地域、椴法華

今回訪れた「椴法華海鮮まつり」では椴法華(とどほっけ)という地域の雰囲気、魅力を存分に味わうことができました。

漁師町ならではの新鮮でおいしい海鮮、人口約1,500人という小さな村だからこそのアットホームな雰囲気。たった数十分の滞在ですが、初めて関わった地域、椴法華を好きになるには充分なきっかけに。

また、訪れている地元の人やお祭りを開催している人たちの表情を見ていると、この椴法華という場所が心から好きなんだろうな、と感じました。

自分の住んでいる地域も同じように外から眺めてみると、今まで気づかなかった新たな魅力に気づくのかもしれません。

今回海鮮まつりが行われた函館市役所 椴法華支所

おまけ

椴法華海鮮まつりと同時に、普段は中に入ることのできない「恵山岬灯台の一般公開」も行っていたので、その様子も良かったらご覧ください。

▼高さ約19m!普段は入れない恵山岬灯台の中に特別潜入
https://mediall.jp/landmark/25221

記事をシェアする

この記事を書いた人

有村 奈津美

鹿児島県の奄美大島出身で、現在は奄美、京都、函館の3拠点生活中。自然と旅が好きで、あまり計画を立てずに直感で行く旅スタイルが定番。サーフィンやヨガを趣味で楽しんでいます。多拠点生活を活かして、「地元民」「旅行者」「短期移住者」、色んな視点から見た地域の魅力を発信します。

関連記事