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人  |    2025.01.23

静岡県島田市の『地域デザインコーディネーター』が、神奈川県逗子市で二拠点生活して得たものとは

島田駅到着を笑顔で迎えてくれた菱谷真美子さん

以前ご紹介した『湘南逗子シェアハウス♯910(ここのつ島)』で出会った菱谷真美子さんは、静岡県島田市で『地域デザインコーディネーター』を務めています。

湘南逗子シェアハウス♯910(ここのつ島)』

二拠点生活は、都会の喧騒から離れてのリトリートイメージが強かったのですが、静岡市から少し離れた郊外に住みつつデュアルライフをしていた菱谷さんに、二拠点生活に対する想いなどを伺い、島田市で行われたイルミネーション点灯式での活躍を取材しました。

『地域デザインコーディネーター』菱谷さんが島田市で務めていること

点灯式前に念入りの確認

地域の人や物・事をデザインしながら結び付けるお仕事として、自ら肩書きを『地域デザインコーディネーター』と名付けた菱谷さんは、静岡県島田市を盛り上げるべく活動しています。

主な活動内容は「活用価値のある遊休不動産をデザインの力で再構築すること」、そしてそこに「人と出来事を投入し、新たな価値を創造すること」と菱谷さんは言います。

例えば、8年間空き店舗だった元スナックを、仲間と一緒にセルフリノベーションし“シェアキッチン”としてオープンしました。日替わり・週替わりでチャレンジできる場所とし、小さなイベントも開催して、認知度アップと人々のワクワクをプラス。

さらに、駅前にある手入れのされていなかった市所有の公園を整備し、イベントなどを開催して人気の場所に甦らせるなど、幅広く活動しています。

地元島田市を盛り上げる菱谷さんが、神奈川県逗子市で二拠点生活を始めたきっかけ

二拠点生活先での様子

「街中が徐々に衰退していく姿を見て“何かできることはないか“と考えていたところ、東京の南池袋公園の事例を知り島田市で挑戦したくなった」と、地元静岡県島田市での活動を続ける菱谷さん。そんな彼女がなぜ、神奈川県逗子市のシェアハウスで二拠点生活を始めたのでしょうか。

以前、友人から“体調が優れない時にサーフィンをして元気になった”という話を聞き、「海の近くで海水を浴びたい!」と思っていたそうです。また、海山ともに近く、ファッショナブルな湘南は憧れだったと言います。

「そんなとき、シェアハウスの住人である友人から“空きが出た”との知らせがあり、それが私の仕事がひと段落したタイミングだったんです。“これは必然だ!”と思い、すぐに内見を申し込みました」と菱谷さん。

二拠点生活をして得たものは?

イベント準備開始!

菱谷さんが二拠点生活を始めて、得たこと感じたことは何かあったのでしょうか。

「県外に拠点を持ったことで、島田市を知ってくれる方が増えました」と嬉しそうに語ってくれます。

筆者もそのうちの一人。今回はイベント取材まで行ってしまいました。

「それから、一人の時間を持ち“自分自身に目を向ける”ことが今まで無かったと気づきました。いかに“自分を見てこなかったか”を知れたことが、大きな刺激になっています」

「そこからは何をするにしても、まずは自分の気持ちを確認し、自分自身の内側に目を向けるようになりました。そうしたら不思議と全体を俯瞰して見ることができて、物事が上手く進むようになった気がしています」と言います。

新しい地で新鮮な刺激をもらったり、デザインワークなどのヒントとなるアイデアを得たりと、多くの影響を受けたとも話す菱谷さん。 二拠点生活は、自分の気づかなかったものに気づける機会でもあったようです。

島田市のイベントで『地域デザインコーディネーター』菱谷さんに密着

点灯前の挨拶では、集まった大勢の市民の方へ想いを伝える

2024年11月16日(土)に、島田駅前北口広場で「パークイルミネーション点灯式」が行われるということで、密着取材してきました。

この日は朝から準備のためにバタバタと忙しい菱谷さんでしたが、スタッフの皆さんとのやりとりに、笑顔が見られる場面が印象的です。

点灯式は駅前でしたが、イルミネーションは駅のすぐ近くにある、通称「サンカク公園」にも電球が飾られました。地元市民の皆さんが作った北欧生まれの装飾品“ヒンメリ”が大きな木に吊るされ、とてもメルヘンな世界が広がっています。

会場には続々と市民の民さんが集まり、始まった点灯セレモニーでの菱谷さんの挨拶に耳を傾け、染谷島田市長の合図で一斉に点灯された光の煌めきに、大きな歓声が起きました!

点灯直後の賑わい

それを見る菱谷さんの目に、光るものが。 これだけの規模のイルミネーションを企画運営するには、当日のみならず、準備段階からたくさんの地元有志の方、企業、島田市が団結し作り上げていることでしょう。これも菱谷さんが積み上げてきた結晶なのだと思うと、筆者にも込み上げるものがありました。

集まった人たちの笑顔を見つめる菱谷さん

菱谷さんに今後について聞いてみました

染谷絹代島田市長とのツーショット。島田市を盛り上げるべく奮闘するお二人

「私はいつも、目の前に現れる“熱中できること”に全力で臨んでいるだけなので、目標を持ったことがないんです」「だから、“次は何が出てくるのか?”楽しみで仕方がない」と言います。

「今までの経験全てを活用できる“何か”に注力していきたい」とも。

イルミネーションの光に照らされながら、キラキラとした目で前を向く菱谷さん。

二拠点生活を通じて、自身の気持ちに気づくことの大切さを知ったことで、彼女が今後どのように島田市を盛り上げ、人と出来事をデザイン・コーディネートしていくのか楽しみでなりません。

菱谷さんが活躍する島田市の名所

イルミネーションが輝く島田駅前

今回筆者が1日の滞在で訪れた、島田市内の魅力的な場所をご紹介。

<サンカク公園>

「サンカクキッチン」でこだわりのコーヒーを購入して、サンカク公園でほっと一息

菱谷さんがGoogleマップの口コミに「島田の駅前は広い駐車場と、草ボーボーの公園がある」と書かれているのを見つけ「これはいかん!」と、島田市を盛り上げることを思い立った公園です。

市民の集う場を設け、様々なイベントを開催。定期清掃イベント「サンカク公園ピカピカ大作戦」では、利用する人たちが公園を大切に想い、育むことを目指して行われています。

また公園内には、市との交渉によって開業した、週替わりで様々な人が出店できるコーヒースタンド、シェアキッチン『サンカクキッチン』があり人気となっています。

<大井神社>

歴史に圧倒される境内には、ピンと張り詰めた空気が

島田駅から徒歩5分ほどの場所にある、由緒ある神社。

創建は不明ですが、残されている資料には「西暦865年」と書かれているとのこと。

境内は厳かな空気が漂い、心が洗われます。

<蓬莱橋>

夜間も通行可。市民の足としても使われています

大井川にかかる世界一長い木造歩道橋として、ギネス世界記録に認定されている橋。

通行料100円(小学生以下10円)を支払うと対岸まで渡ることができます。(自転車での渡橋可)

この日はあいにくの曇り空でしたが、天気の良い日には富士山を望むことができ、風情を感じられそうです。

島田駅より徒歩約20分。

魅力いっぱいの島田市は、年間を通してイベントも豊富なので、ぜひ足を運んでみてください。

イルミネーション期間中『サンカク公園』のシンボルツリーには、島田市民によって作られた“ヒンメリ”が

『地域デザインコーディネーター』菱谷真美子さんの情報

株式会社 ミモザ

代表取締役 菱谷真美子

URL :https://maiwei2.mimoza.co.jp

☆最近の活動状況やコンタクトはInstagramからどうぞ☆

Instagram:https://www.instagram.com/mamiko_hishiya/profilecard/?igsh=bTYzYmkzOGF0ODZz

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この記事を書いた人

youyou

【神奈川県公認Mediallライター】 『人生の旅人パフォーマーyouyou(ゆうゆう)』として、イベント司会の他、物語を作ってのひとり芝居や、朗読などで表現をするパフォーマー、声優活動をしています。 埼玉県春日部市在住。海辺の生活に憧れて、2017年から始めた神奈川県での二拠点生活は、シェアハウスに始まり、現在はオーシャンフロントの部屋でひとりの城を築いているところです。 国内専門のひとり旅(特に乗り専)が趣味。 さらにライターとして、二拠点生活のヒントや、旅で出会った面白いネタ、地域の情報などを記事にしています。

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